この記事のポイント ●GDで大事なポイントがわかる ●会話例付きなので、具体的なイメージがわく こんな方におすすめ ●GDをやったことがない・経験が少ない ●選考の場で何を発言していいかわからない ●GDの進め方について体系的にまとまっている記事を読みたい GDの設定 参加者:22卒S、22卒Y、23卒N 時間:30分 お題:企業に求められるものは何か? (20卒 某損保 インターンシップ選考) ※今回はオンラインではなく、リアルでGDを実施しました! 1. 役割分担 ここで一番大事なことは【時間をかけない】ことです 役割分担は短く、最初に済ませましょう。 役割分担に割くことができる時間は1分もありません。ファシリテーター(まとめ役)、書記、タイムキーパーをささっと決めましょう。立候補でもいいですね。 ただし、ここで決めた役割が絶対というわけではありません。GD中に自然と決まるケースもあります。 typeインターン生では実際に、以下のように役割を決めました。 役割分担~立候補~ S「よろしくおねがいします」 N・Y「おねがいします」 S「そしたら、30分なので時間計りますか」 Y「私がタイムキーパーやります!」 S・N「ありがとうございます」 Y「あ、書記もやりますね」 2. 時間配分 ここで一番大事なことは【議論を始める前に行う】ことです 時間配分は絶対に行いましょう。 GDでは時間内にアウトプットを完成させなければなりません。「最初に全体の時間なんてわからない!」と思われるかもしれませんが、わからない場合は全てを均等に分けてしまって大丈夫です。適当でも時間配分をしておくことが大切です。 特に以下の4つに分けることがオススメです。 (1) 定義づけ (2) 問題提起 (3) 解決法 (4) まとめ 実際に行ってみて、時間が足りなそうな場合は柔軟に時間配分を変更しましょう。また、GD中にも随時時間を確認しましょう! typeインターン生では実際に、以下のように時間配分を行いました。 時間配分 S「最初に時間配分みたいなところから考えていきたいんですけど、結構抽象的なお題なので、定義に7分とか?真ん中10分くらいで、そこから…最後に5分くらいでまとめたい、みたいな?抽象的ですけど、大丈夫ですか?」 Y「時間余りませんか?30分ですよね」 S「確かに…あとどんなことを決められますかね」 Y「8分はバッファーでどうですか?」 S「バッファーで取りますか」 Y「わかりました。じゃあとりあえずそれで行きましょう」 ▼GD中のメモ 3. 定義づけ ここで一番大事なことは【共通認識を確認する】ことです 定義づけって何? GD活用法について解説しているものの多くに「定義づけは必ずしましょう」とありますが、そもそも定義づけとは何でしょうか? 定義づけとはつまり「共通認識の確認」です。 初めて会った人たちとひとつの答えを出すために、与えられたお題を考えるうえでの共通認識を持つ必要があります。 例えば“若者”という簡単な単語に対しても、Aさんは20代を、Bさんは学生を思い浮かべ……といったように、それぞれ違うものを思い浮かべていたりします。この認識をすり合わせることが定義づけです。 何を定義づけするの? 定義づけをするといっても、何から定義づけを行うか悩みますよね。 まずは以下の2点に気を付けて、定義づけをしていきましょう。 (1) 5W1H (2) アウトプットの形 (1) 5W1H 「企業に求められるものは何か?」 今回のお題で言えば以下のように考えていきます。 Who(だれが)誰が企業に求めるの? ▼ When(いつ)いつ企業に求めるの? ▼ Where(どこで)どこで企業に求めるの? ▼ What(何を)何を企業に求めるの? ▼ Why(なぜ) なぜ企業に求めるの? ▼ How(どのように)どのようにして企業に求めるの? 無理に全てを定義づけする必要はありません。 今回のお題では、WhoとWhatの定義づけが必要そうですね! (2) アウトプットの形 アウトプットの形、つまりゴールの形を共有しておくと、論点がずれたときに元に戻しやすいです。 今回でいくと「企業に求められるものは何か?」というお題に対する答えの形を「Aから企業に求められるものはBです。」としておけば、AとBを決めればよいということが明確になります。 AとBを決めるためには何を定義づけするべきか…以下実例を読んでみましょう! 定義づけ(1)~問題文に対する共通認識~ S「じゃあ定義について話し合いたいんですけど、企業に求められるものって結構アバウトですね」 Y「軸としては 企業が従業員に対してっていう方向性と」 N「学生が…とかですか」 Y「あとは企業が社会に与えていく影響とか、企業がクライアントに求めるものとか」 S「そうですね、そこらへんを決めていけたらと思うんですけど…」 Y「企業に求められるもの…」 S「このままだとすごく難しいので、まずは今回のお題における“企業”を具体的な業界に絞って話し合っていけば進めやすいと思ったんですけど、いかがですか」 Y「確かに」 N「いいと思います」 S「じゃあ今回の問題を出した企業が某損保なので、損害保険会社に求められるものは何か、で考えたいと思います」 Y・N「わかりました」 定義づけ(2)~Whoの定義づけ~ S「まず損保と関わるところが、大きく、相手会社、顧客、あと従業員…Nさんは他に何か思いつきます?」 N「従業員…あとは社会的にどう還元していくか、とかですかね」 S「社会的に還元…」 Y「意義みたいな感じですか?」 N「社会的意義…どう還元していくか…」 Y「社会にどう還元するか、みたいなところですかね」 S「そうですね。求められるものってことで、関わりがあるところを洗い出してみたんですけど、他はもうないですかね?」 Y「あとはステークホルダーですかね」 S「なるほど。じゃあこの中から絞っていきますか?」 N「はい」 Y「絞ったら考えやすいですね」 S「どれがいいですかね」 Y・N「うーん」 S「僕は顧客にするのが考えやすいかなって思うんですけれども、どう思いますか?」 N「私は、ぱっと浮かんだのが、CSR。社会的責任っていうのが1番最初に思い浮かんだので、社会がいいなって思ったんですけど…」 Y「僕は、ふたりともと違って、従業員目線のほうが考えやすいかなって思って。社会的責任というのは抽象度が高くて、意外と考えづらいかなって思うので、従業員か顧客かどっちかなって思うんですけど、どうですかね?」 S「うーん、どうするか…。時間はあと25分くらいですね」 Y「あと2分で定義は決めたいですね」 S「そうですね。とりあえず、従業員か顧客かのどちらかってことで、他に決められるところについて考えてみて、その後にどちらか選べればと思うんですけど、どうですかね?」 N「はい」 Y「他に決められるところってどこですかね?」 S・N「……」 定義づけ(3)~Whatの定義づけ~ Y「そもそも、この求められるものっていうのは、施策なのか、サービスのように商品として求められるものなのかっていうところですが」 N「物理的なものかどうかということですか?」 S「物理的なものか、形がないものかみたいな?」 Y「そうっすね」 S「この中で損害保険に詳しい人いますか?」 Y・N「あんまり」 S「そうしたら、顧客へのサービスより、従業員が求めるものって観点で考えた方が、考えやすいかなって思ったんですけども、どうですか」 Y・N「いいと思います」 S「じゃあここで7分くらいなので、ここまでのことをまとめると、損害保険会社に求められるもので、特に従業員が求めるものという方向で議論を進めていければと思います」 N「はい」 Y「これは企業が従業員から求められるものってことですか?」 N「従業員が、企業に対して求めるものっていう意味ですよね」 S「はい」 Y「わかりました」 S「Nさんの言い方の方ががわかりやすいですね。一旦それを書いておきましょう」 Y「これを考えるのが10分くらいですよね」 S・N「そうですね」 Y「そうしたら10分でいろいろ案を出した後に、残りのバッファー8分の中で最もいいものを探していく形はどうでしょうか」 N「いいと思います」 ▼GD中のメモ ≫≫≫「その2」では、議論を深めていきます!お楽しみに!
就活の面接では、「あなたの趣味」についても質問されます。この質問は、「仕事にプラスになることがあるか?」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたの趣味はなんですか?(通常例)私の趣味は、魚釣りです。先週もブラックバスを釣りに行きまして、今までで一番大きいサイズを吊り上げました。魚がヒットするまでのゆったりした時間や、ヒットした時のあの手応えと感覚がたまりません。 いかがでしょうか。この質問は、単純にあなたの趣味を聞きたいのではありません。質問を言い換えると、「あなたの趣味の中で、何か仕事にプラスになりそうなものはありますか?」と聞いているのです。志望先の企業の業界や職種をしっかりと把握して、趣味のエピソードから仕事の話に繋げられるようにしてください。 ■あなたの趣味はなんですか?(改善例)私の趣味はテニスです。テニスは中学校から始めまして、それから高校、大学では体育会系テニス部に所属しております。高校三年生の時には、県大会ベスト16位にも入る功績を残しました。現在でも朝練を続けており、体力には自信があります。私は、御社の営業職を志望しているのですが、OBの方から出張が多くて大変だというお話を聞きました。そのため、まずは健康と体力が大前提になると思っていますが、それだけは安心してくださって大丈夫です。 このように趣味の話からでも企業理解や志望アピールをすることが可能です。テニスという趣味から体力の自信を伝え、営業職を志望していることに繋げています。面接のアイスブレークとして趣味を聞かれるケースも少なくありません。アイスブレークだからと言って気を抜かずに、自分のアピールにつなげることを考えましょう。そのためにも志望先の業界や職種をしっかりと把握するよう心掛けてください。 就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「今、最も関心を持っていること」についても質問されます。この質問は、「あなたの課題意識」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたが今、最も関心を持っていることはなんですか?(通常例)昨年、免許を取得したので、車で行ける観光地に関心があります。今までよりも行動範囲が広くなったので、時間がある時に、できる限り旅行に行きたいと思っています。先日も友人と温泉旅行にいったのですが、山の中にある静かな宿で、とても有意義な時間を過ごすことができました。 いかがでしょうか。この質問は、実は「あなたの課題意識」を問うものです。もちろん、関心事は人によって様々ですが、あくまで面接での質問です。だから、面接官が期待する答えは「最も関心があることは◎◎です。それは、△△に自分の課題を感じ、解決したいと思ったからです」となります。 ■あなたが今、最も関心を持っていることはなんですか?(改善例)企業に関するニュースです。就職活動を始めてから自分の知識不足に課題を感じ、新聞を細部まで読むようになりました。特に企業欄は、毎日欠かさず読むようにしています。そして、新聞を読むようになったことで、話のネタが広がり、初対面の人とも話す自信が持てるようになりました。実際、説明会で初めて会う就活生にも私から積極的に話かけるようになり、情報交換ができる友人が新たに9人もできました。 例えば改善例では、「企業のニュース」に関心がある理由を、「自分の知識不足に対する課題解決のため」としています。さらに、後日談として「自分の成長にも繋がっている」という事実を付け加えることができれば、印象は更に良くなるでしょう。会社に入って求められることは、自分なりの課題を持ち、解決するための行動を起こすことです。周りに言われるからやるのでなく、主体的に動けるかどうかがポイントとなります。そのため、面接では面接官に主体的に動ける学生とイメージさせることが面接評価を上げるコツになります。 就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「今、なにか励んでいること」についても質問されます。この質問は、「入社後の自分のイメージ」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■今、なにか励んでいることはありますか?(通常例)私が現在励んでいることは、体力作りです。健康な体に健全な精神も宿ると思っているからです。毎朝、30分程度のジョギングを行い、空いている日はプールに行って体を鍛えています。 いかがでしょうか。この質問には、「社会人としてプラスに働くことに励んでいるか?」を確認する意図があります。そのため、体力作りという回答も決して悪くはありません。ですが、ライバル達に差をつけるためには、「社会人になって、実際に仕事をしている自分」を面接官にイメージさせる内容にすることがポイントです。 ■今、なにか励んでいることはありますか?(改善例)私が現在励んでいることは、体力作りです。健康な体に健全な精神も宿ると思っているからです。毎朝、30分程度のジョギングを行い、空いている日はプールに行って体を鍛えております。私が志望している御社の営業職は、かなりのハードワークだと伺っております。だから、少なくとも体力面でだけはお荷物にならないよう、これからもトレーニングを怠りません。 このように「今、励んでいること」を伝えるだけではなく、「御社の希望職種に就いてからのことも意識している」という要素を盛り込むことで、面接官へアピールすることも可能です。重要なことは面接に臨む前に、自分の希望職種の業務内容をしっかりと理解することです。説明会やOB訪問などで話を聞きながら、自分の経験や行動が活かせることを振り返る必要があるのです。面接で一歩深い話をするためにも、企業職種理解を怠ってはいけません。 就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「あなたが入社すれば、当社にどんなメリットがあるか」についても質問されます。この質問は、「根性論にならないこと」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたが入社すれば、当社にどんなメリットがありますか?(通常例) どの部署に配属されても、どんな仕事であっても、同僚に負けないように頑張り抜きます。私はコンビニでアルバイトをしているのですが、誰よりも頑張ったことが評価されて、アルバイトのリーダーになりました。 いかがでしょうか。絵に書いたような根性論です。「仕事を頑張る!」だけで入社させる程、会社は甘くありません。とは言え、「この学生を採用したら確実にメリットが生じる」などということもあり得ないでしょう。つまり、この質問では「メリットがありそうだ、と期待させること」がポイントとなります。 ■あなたが入社すれば、当社にどんなメリットがありますか? (改善例) 私は、物事に取り組む際の創意工夫には努力を惜しみません。大学1年の頃からコンビニでアルバイトをしているのですが、バイトながらも、年間の売上予算達成に貢献した実績があります。その店舗は、お年寄りの来店率が高かったのですが、1人当たりの購入点数が少ない状態でした。そこで、字の大きいお勧め商品の紹介ポスターや店内マップを作り、お年寄りに商品を紹介しやすくしたのです。結果、1人当たりの購入点数も増えて、売り上げ貢献に繋げることができました。このような創意工夫には、これからも妥協をせずに取り組んでつもりです。そして私のこの姿勢は、御社へのメリットに繋がると確信しています。 このようにあなたを入社させるメリットを質問された際は、あなたが考えて行動した工夫をアピールすると良いでしょう。上記では「バイトで取り組んだ創意工夫」について話していますが、これにより面接官は「当社での仕事でも、工夫を凝らして仕事に取り組んでくれるのでは?」という期待を抱いてくれることでしょう。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、あなたのマイナス面も質問されます。代表的なものは「あなたの失敗体験をなにか聞かせてください」です。この質問は、失敗体験をしっかりと自覚しているかがポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたの失敗体験をなにか聞かせてください(通常回答例) ゼミの論文で失敗しました。私が所属しているゼミでは毎年、テーマにそった論文を提出せねばならないのですが、直近のテーマは「ボランティア活動の意義」でした。私にはボランティア活動の経験が無かったため、図書館やネットで調べていたら予想以上に時間が掛かってしまい、論文を再提出することになってしまいました。 いかがでしょうか。回答の中で、ゼミの論文を再提出するという失敗体験をしっかりと認識しています。ただ、失敗した話だけで終わっていることが面接官のマイナス評価につながってしまいます。この質問は、失敗体験について話すだけでは、意味がありません。面接官が聞きたいのは、「失敗から何を学び、何を得たのか?」という点なのです。 ■あなたの失敗体験をなにか聞かせてください(改善例) ゼミの論文で失敗しました。私が所属しているゼミでは毎年、テーマにそった論文を提出せねばならないのですが、直近のテーマは「ボランティア活動の意義」でした。ただ、私にはボランティア活動の経験がありません。だから、図書館やネットで調べて書こうとしたのですが、やはり構成に無理が生じ、論文を再提出することになってしまいました。そこで今度は、友人に相談してボランティア経験者と会わせてもらう機会を作り、リアルな体験談をもとにした論文に書き直したのです、その結果、ゼミの中でも評価が高く、優秀賞に選ばれました。 失敗体験を質問された際は、失敗体験の話で終わらせずに、その後、どのように失敗を受け止めて、行動を変えたかをアピールしましょう。会社の仕事で失敗することは珍しいことではありません。失敗した時に、どのように対応していくかが重要になります。例えば、改善例では、論文を再提出するという失敗から適切な人に相談するアクションを取り、結果として成功体験につなげています。また、相談相手も友人ではなく「友人の知人」になるので、積極性や社交性もアピールできています。面接官には「失敗体験から成功体験に繋げられる人材」であるということを意図的にアピールしましょう。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「志望動機」についても質問されます。この質問は、「自分自身の意志を伝えられるか」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■志望動機を教えてください(通常例) 私は御社の求める人物像に相応しいと思ったからです。求める人物像は、「チャレンジ」「実行力」「忍耐力」だと伺っておりますが、私は思い立ったらすぐ行動し、成果を出すまで決して諦めない性格です。何よりも、今まで自分が経験していないことに挑戦することが大好きです。 いかがでしょうか。志望先の求める人物像は把握しているかもしれません。ただ、そのまま安易に伝えても、「受かりそうだから無理に言っている」ようにしか聞こえてきません。面接官は、「自社に対する熱い思い」を感じさせて欲しいと思っています。しかし、上記からは「求める人物像に合致しているから受かりそう」という安易な思いしか伝わってきません。「他の企業よりも御社を志望している理由」を伝えないとダメなのです。 ■志望動機を教えてください (改善例) 私は「人の人生を豊かにできる仕事」に携わりたいという思いから、教育業界を志望しています。教育業界は人に好奇心を与え、その人の人生の選択肢を広げる大切な社会の役割だと私は思っています。その中で御社を志望する理由は、説明会で現場社員の方から直接お聞きした「教育が未来を作る」という企業理念にどの企業よりも共感できたからです。誠に勝手ながら、私自身と同じ思いで働かれている方がいるのだと、大変嬉しく感じました。是非とも御社の一員となり、「人の人生を豊かにしていきたい」と願っています。 このようにあなたが志望動機を質問された際は、志望している理由をしっかりと面接官にアピールすると良いでしょう。改善例は、最初に業界を志望する理由を伝え、その後で企業に対する熱い思いをアピールしています。「受かりそうだから」ではなく、あくまで自分の意志であることを面接官に伝えていきましょう。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「友人は何人いるのか?」についても質問されます。この質問は、単純に友人の人数の多さを聞いているものではありません。「あなたの友人に対する付き合い方」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■友人は何人いますか?(通常例) フェイスブックに友人が500人います。投稿すれば、誰かが必ず答えてくれることがとても嬉しいです。交友関係は広いほうだと思います。 いかがでしょうか。友人は500人なので、人数の多さはアピールできているかもしれません。ただし、「友人との付き合い方」については伝わってきません。この質問は、単に「友人が多いか、少ないか」を確認するためのものではありません。面接官が聞きたいのは、「数」ではなく、「友人との付き合い方」についてです。友人が多いという自慢は意味がないですし、ましてや「SNS上の友達」の数をアピールするのは論外でしょう。「SNSでの、広くて浅い付き合い」が主流である今だからこそ、「狭く深い付き合い」について語る事をお勧めします。例えば、友人の数だけではなく、一定のメンバーと合う回数や定期的な旅行の話などをするのも良いでしょう。継続的な付き合いをしている友人がいることをアピールするのです。さらに、友人に対して、あなたが働きかけているエピソードなどを入れると、友人の中でのリーダーシップも伝えられます。 ■友人は何人いますか? (改善例) 年間を通じて会う友人は50人ほどです。その中でも、中学校の部活メンバー7名は、皆が親友と呼び合える大切な仲間達です。毎年、2月と8月にはメンバー全員で泊まり掛けの旅行に行くのが恒例となっており、その夜は、お酒を飲みながらお互いの将来を語ったり、長所や短所を言い合ったりと、とても有意義な時間を過ごすことができます。また、旅行の企画や当日のスケジュール管理は私の役目なので、学生最後の卒業旅行も、そのメンバーたちと最高な思い出を作りたいと思っています。 このようにあなたの友人の数を質問された際は、友達の人数の多さをアピールするのではなく、友人との付き合い方を具体的なエピソードで伝えましょう。改善例では、親しい7名の友人の話をしておりますが、定期的に会っていることや、その際の楽しそうな雰囲気も伝えています。このようなエピソードを聞けば、面接官もあなたを人付き合いの良い人柄とイメージするでしょう。さらに、友人の中での自分の役割も伝えることで、話の広がりも加えております。志望先の業務でスケジュール管理が重要な仕事の一つであれば、面接官も興味を持って、質問を追加でしてくれるでしょう。面接の質問はストレートに答えるだけではなく、自分の良さを伝えられるエピソードを伝えることをお勧めします。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、「あなたの成功体験をなにか聞かせてください」と質問されることがあります。この質問は、誰かの成果の横取りではなく、あなた自身が考えて行動して成功した経験を質問しています。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたの成功体験をなにか聞かせてください(通常回答例) 大学で演劇部に所属しているのですが、私たちの演劇が前回のコンクールで優秀賞に選ばれたことです。私は、マネージャーとして部員の体調管理やコンクールまでのスケジュール調整を念入りに行い、演劇部としての成功に携わることができました。 いかがでしょうか。「演劇部としての成功に携わることができた」と回答しておりますが、具体的な成功体験としては何も面接官には伝わらないでしょう。この質問を言い換えると、「あなたの成功体験の中で、あなた自身が工夫して上手くいったことを教えてください」になります。そして一番のポイントは、「その成功に再現性があるか」という点です。具体的な成功体験を面接官に伝えられないと、仮に成果があったとしても他のメンバーのおかげで成功したのだと思われ、次回の成功確率は低いと評価されてしまいます。 ■あなたの成功体験をなにか聞かせてください(改善例) 大学で演劇部に所属しているのですが、部員メンバーのモチベーションupに成功しました。私は、演劇部でマネージャーを務めており、コンクールまでの体調管理やスケジュール管理を担当しております。その中で課題と感じたのが、部員のモチベーション管理です、忙しい中での練習で、メンバーがストレスを感じていたからです。そこで、皆の気持ちをリフレッシュできるように衣装を工夫しました。一人一人に好きな色を確認して、それを衣装に取り入れたのです。小さいことかもしれませんが、メンバー全員に喜んでもらうことができました。その結果、団結力を高めることができ、コンクールでは優秀賞に選ばれました。 成功体験を質問された際は、エピソードによって面接官に「同じような成功を繰り返せそう」と認めてもらうことがポイントです。そのためには、自分自身で気付いて工夫して成功に導いた体験を具体的に話しましょう。例えば、改善例では、部員のモチベーション管理が課題と感じ、衣装を工夫するという発想からメンバーの団結力も高めています。このように自分自身で考えて行動して、良い状況に変化させた成功体験は、メンバーが変わったとしても再現できる可能性は高くなります。面接官には「成功を繰り返せる人材」であるということを意図的にアピールしましょう。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、あなたの価値観を確認する質問があります。その代表的な質問は「これまでに一番嬉しかったことはなんですか?」です。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■これまでに一番嬉しかったことはなんですか?(通常回答例) 昨年、はじめて海外旅行に行ったことです。グアムに行ったのですが、本当に海がきれいで驚きました。また、レストランで夕食を食べながら現地の舞踊を見ていたのですが、急にスタッフの方から壇上に呼ばれて、一緒に踊るという貴重な体験もできました。これからも様々な国に旅行をして、たくさんの刺激を味わいたいと思います。 いかがでしょうか。確かに質問にしっかりと答えています。ただし、この面接官の質問の意図には答えていません。面接官はあなたが「仕事でも喜びを感じられる人材」であることを期待しているのです。例えば、あなたが携わる会社の仕事で嬉しさや喜びを感じられるようであれば、その会社を早期に退職する可能性も低くなると面接官は判断できます。つまり、あなたの価値観が会社と合うかを、面接官はこの質問で確認しているのです。 ■これまでに一番嬉しかったことはなんですか?(改善例) ボランティアでの、老人の方との交流です。私は社会福祉のゼミで、介護施設に月に一回ボランティアに行っています。初めのうちは、年齢が何十歳も離れた方々とのコミュニケーションの取り方がわからずに苦労したのですが、ミニコンサートや手品などの企画を考え、交流が深まる中でとても喜んでもらえるようになりました。その中でも、いつもは無表情だったおじいさんが「久しぶりに心から笑ったよ。ありがとう!」と言って手を握ってくれた時は、今までで一番嬉しかったです。 改善版では介護施設のボランティアという実体験を通して、老人の方との交流が嬉しかったと答えています。サービス業など人と関わる仕事であれば、面接官も価値観が同じと納得することができます。また、年齢が離れた老人とのコミュニケーション手段の工夫として「ミニコンサートなどの企画を考えた」と伝えています。この一言で自分の主体性と話の広がりを演出することができます。質問は「一番嬉しかったこと」になりますが、仮に社内で企画をする仕事が多い会社だったとしたらどうでしょう。面接官はその企画の内容に興味が湧き、追加で具体的に聞いてもらえるチャンスが生まれます。このように、あなたの志望先の仕事を考えて、アピールするようにしてください。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム