会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.高速道路の安全を守ることで日本経済の基盤を支えられるというスケールの大きさに引かれたからです。当社が管理・運営する約3950kmの高速道路の通行台数は、観光客や輸送トラックを含めて1日あたり約300万台。道路がもたらすアクセス向上や物流コスト低減によって経済活動を活性化させています。こうしたインフラ整備にとどまらず、物流、観光振興、経済の発展に貢献できる仕事は非常に魅力的でした。A.漠然と大きな仕事がしたいと思っていましたが、今は当社の影響力を活かして地元や東日本地域に貢献したいと感じています。最近では台風で被害を受けた南房総の観光復興プロジェクトに参加。当社でフリーパスをつくり、東日本全域にPRすることで観光客を誘致し、地域経済活性化に寄与することができました。影響範囲が広い事業だからこそ、周囲を巻き込みながらあらゆる方法で地域に貢献できると確信しています。A.地域貢献や観光振興のための施策が成功し、地元の方々から反響を頂けた時にやりがいを感じます。例えば上信越道沿線の各県と提携して製作したドライブガイドでは、「客足が伸びた」「他県の方に知ってもらえた」など喜びの声を頂けました。道路を守るというビジネスは注目されづらいですが、当社が手掛ける幅広いビジネスの中には、貢献性や仕事の影響力を感じられるものも多く、前向きに取り組めています。A.多くの部署を経験する中で、ビジネススケールの大きさをより深く実感できることです。当社の事業は非常に幅広く、その影響範囲は海外にも及びます。だからこそ当社では業務が細分化されており、入社当初はその全容を理解し切れていませんでした。しかし、ジョブローテーションを通して仕事がつながり、ビジネスの全体像が見えてくるように。今後も挑戦を通じて新たな発見をするのが楽しみです。A.地域活性化により貢献するため、サービスエリア事業本部で新たな施設づくりに携わりたいです。今サービスエリアは単なる休憩所ではなく、施設自体が目的地になるほど大きな可能性を秘めています。しかし、東日本エリアはまだ発展途上。そこで新たな観光名所となる施設を企画し、観光推進や地域経済の発展につなげたいですね。施設のコンセプト企画などは未知の領域ですが、今までの経験を活かして挑戦したいです。A.就職活動では現場社員の声を聞くことをおすすめします。私自身、入社前は転勤に対して不安を抱いてましたが、当社の社員が楽しそうに「日本中にふるさとができるんだよ」と話す姿を見て安心できました。結果として、地元ではない第二の故郷を持つことができ、その地域に貢献できる自分にぴったりの仕事に就くことができました。ぜひ食わず嫌いをせず、話を聞いて自分が楽しめるかどうかを想像してみてください。 2年目 トンネル事故当日に各地緊急点検を完了 笹子トンネル天井板崩落事故後、同じ構造の自社トンネルの緊急点検を実施することに。急きょチームを組み、全ての点検を当日中に終えました 3年目 地元警察と連携して事故防止を啓発 雪が深い越後湯沢において冬場の事故は大きな課題でした。事故防止のため地元警察と協力しながら、地域住民や観光客に向けたイベントを自ら企画。高齢者の安全運転講習や子供向け交通安全教室、インターチェンジでの啓発チラシ配布などを行い、事故減少に貢献しました 9年目 地域観光推進のため全国に魅力を発信 圏央道・外環道がつながり、他県から手軽にアクセスが可能になった埼玉県をPRする企画を実施しました。県内施設へ誘客するため、スタンプラリー形式の観光パンフレットを製作。その結果、観光客の行動エリア拡大に成功。経済活性化にも貢献することができ、当社と埼玉県双方にとってプラスになる企画を実現することができました
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.世の中にインパクトを与えるビジネスを手掛けたいと考え、当社を選びました。当初は「社会インフラに携わりたい」という漠然とした思いで鉄道やエネルギー、通信・IT業界等を志望していました。その中で、NTTコムウェアであれば日本の通信を支える大規模システムから、業界を問わず多業種の顧客の課題解決・ビジネス拡大に携われ、さまざまな角度から社会に影響を与えられる可能性に魅力を感じました。A.当初の目標は運用部門のマネージャー。しかし、開発や営業、お客さまなど多くの方と携わる中でものづくりの奥深さを実感。さらに人事職を経験し、経営者の視点を学びました。視野が広がったことで、新しいサービスや社会への価値を生み出す立場になりたいという気持ちが強くなりました。まずはその第一歩として、世の中の最新技術やトレンドを捉え、企画から実装までマルチに活躍できる技術者を目指しています。A.全国6000万人以上が利用するNTTグループの通信の安定性を支えている実感を得られるのが、やりがいです。NTTコムウェアが展開するのは通信ネットワークなど大規模なシステムが中心で、人々の生活に密接に関わっています。そのため、国際サミットや選挙などビッグイベントの開催時は、急な障害で混乱が起きないよう、国と連携することもしばしば。日々、社会への影響の大きさを感じています。A.認め合える仲間がいることです。入社3年目に参画したクラウド環境構築プロジェクトでは、ネットワークの故障が発生した際、チームで協力し無事に復旧。自身の知見を活かせた実感が得られ、チーム内でも高く評価されました。スーパーマンを賛美するのではなく、チームに貢献する人を重んじるカルチャーは当社ならでは。私も周囲に貢献し、認められ、そして互いに高め合いたい。その思いが原動力につながっています。A.現在は人事に携わっていますが、いずれはエンジニアに戻り、社会に新しいビジネスモデルを創出していきたいです。NTTグループではSmartな世界を実現する未来のコミュニケーション基盤として「IOWN(アイオン)」構想を掲げていますが、その実現を担う1人として成長することを目指しています。エンジニアとしての技術力と、人事で養ったビジネス視点を活かし、私ならではの価値を発揮していきたいです。A.NTTを母体とするNTTコムウェアには多彩な業務がありますが、全ての根底にあるのは「新しい社会の実現」。関連性がないように思える仕事の一つ一つが有機的に結びつき、NTTコムウェアのサービスを実現しています。私も目の前の仕事に全力で取り組むことでものづくりの本質を知り、理想の仕事を見つけました。今は明確な目標がなくても、責任感を持って仕事に向き合えば、目指す道を見つけられるはずです。 1年目 知識ゼロから挑戦!初めてのITの仕事 ITの実務経験がない中、上長のアシスタントとして社内のクラウド環境構築にチャレンジ。専門知識をインプットすることに精いっぱいでした 3年目 協働で視野が開けたネットワーク構築案件 ネットワーク運用の経験を活かし、地方自治体向けのリモートワーク環境構築に携わることに。グループ企業のメンバーを含め多くのプレーヤーと協働することで、知見が広がりました。学ぶことだけで必死だった1年目と比べ、俯瞰して全体を見渡すことができたように思います 5年目 運用部門代表として重要案件に抜てき 従来の経験を買われ、事業本部の運用部門代表として全社のリモートワーク推進プロジェクトに参画しました。部門の意見を集約する一方でクラウド環境の構築とアプリ側のレビュー並行して実施。開発部門のスピーディーな手法を学ぶとともに、システム全体のライフサイクルを俯瞰できたことで、ものづくりの面白さを再認識しました
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.お客さまの声を大切にするクボタのものづくりに引かれたからです。きっかけは、大学時代に研究でトラクタに乗車した時。さまざまなメーカーのトラクタの中でも、クボタの製品は車内で身動きが取りやすく、その快適さに驚きました。後にこの製品が農家の方々の声を聞いて従来のトラクタよりも車内を広くしたと聞き、私もお客さまのニーズを最優先できる環境で、喜ばれる製品を手がけたいと強く感じました。A.お客さまに役立つ製品を届けたいという気持ちに加え、スピードを重視するようになりました。例えば草刈り機が利用されるのは植物が生え始める5月頃。それより前に販売されなければその年の需要はありません。草刈り以外にも、季節ごとに発生するあらゆる作業の課題をより早く解決するためには、時期を考慮した綿密な開発計画が不可欠。求められるタイミングで製品を販売し、農業の発展をより促進したいです。A.農家の方々が抱える課題やニーズをくみ取りながら、解決に導くための製品を作れることです。例えば草刈り機は、既存製品の多くにメンテナンスが頻繁に必要という課題がありました。解決に向けて部品メーカーと相談しながら何度も試作を重ね、耐久性の高い製品を開発することに成功。既存製品の課題を新しい技術で解決し、お客さまにとってより良い農業のかたちを提供できることがやりがいにつながっています。A.お客さまが喜ぶ顔を見ると、次も頑張ろうと思えます。パワーアシストスーツは、もともと農家の方々の「腰から上の積み上げ動作がつらい」という声から開発されたもの。購入者からは「スーツのおかげで重荷も楽に持ち上がる」「肩や腰の負担が減り疲れにくくなった」など、喜びの声をいただくことができました。自分が手がけたものがどんな場面でどんな人に役立っているのかが見えることが、原動力になっています。A.優れた技術を駆使することだけに満足せず、お客さまが真に求めるものを作れる技術者でありたいです。現場を見ずとも、営業からの共有や市場調査によって農業の現状を把握できますが、自分の目で見ることで現場が抱える本質的な課題に気づき、より役立つ製品を開発できるはず。現場に足しげく通うことでお客さまと同じ目線を持ち続け、私たちに期待を寄せてくださるお客さまに新しい価値を提供したいです。A.私たちの仕事は農機を作ることですが、その先のお客さまが見えなければ良い製品はできません。入社前は技術者が現場に行く機会は少ないと思っていましたが、実際は開発前の市場調査や販売前の評価、販売後など農家の方にお話を聞く機会は多数。現場に通い製品を何度も修理して改善することで新たな発想を得ることができます。お客さまの近くでものづくりができるクボタならではの面白さを、ぜひ体感してください。 1年目 前例のない新製品開発に挑戦 20㎏の荷物を持ち上げられる、パワーアシストスーツの開発チームに参加。ノウハウがない中、先輩に助けられながら手探りで開発しました 2年目 協力メーカーとの妥協しない開発 短期間で良い製品を開発するために協力会社の存在は欠かせません。完成に向けて、当社の品質基準やものづくりへのこだわりを理解してもらう必要がありました。妥協せず何度も足を運び目線合わせをした結果、世界で評価されるクボタの高い基準をクリアする製品開発に成功しました 3年目 評価の責任者として試験方法から考える 製品販売のため、試運転や耐久性の確認などの試験を実施。パワーアシストスーツは前例がなく、自ら試験方法を模索する必要がありました。試験工程の責任者として、本番環境を想定するために農家に協力を仰ぎ、実際に運搬の様子を見て試験回数や時間を設定。正しい評価によって販売前に使用時のリスクを洗い出し、無事に製品化を実現しました
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.「20代で経験できる裁量の大きさ」と「グローバルに働けること」を軸に就職活動していた私にぴったりだったからです。信託銀行は案件の規模も扱う金額も大きい上、少数精鋭。その中でも当社は、20代から裁量が大きい仕事にチャレンジできる環境が整っていました。また日本に拠点を置く外資系企業より、海外を拠点とする日系企業のグローバル案件の方が、本質的に国際的な環境に身を置けると感じ、入社を決意しました。A.これまでは漠然と海外で働きたいと思っていましたが、実際にグローバルな案件に携わる中で、当社の海外ビジネスの在り方を考えられる人材になりたいと思うようになりました。そのきっかけの一つが、海外の航空会社への融資案件。世界各国約20名のメンバーと連携する中で、海外で働くということについてイメージできるようになっていきました。今後は、目標に向けてマネジメントの基礎力を身に付けていきたいです。A.若手のうちから、チームの一員として裁量の大きな仕事に携われていることですね。私は入社2年目から、航空機ファイナンスという非常に専門性の高い融資案件を手掛け、スキームを考えるフェーズから条件交渉まで責任を持って担当しています。航空機ファイナンス業界の第一人者である方と共に海外出張をさせていただくこともあり、20代でこのような貴重な経験ができているのは、当社ならではだと感じています。A.お客さまをはじめ上司やチームメンバーなど周囲の人々から頼りにされる存在になりたいという思いと、自身の成長の実感が、私を突き動かす原動力です。周囲から信頼される人になるためには、日頃からできることを増やし、自分自身を成長させることが必要不可欠であると思っています。そのためにも今後は、まだ挑戦したことがない案件や業務に、これまで以上に果敢にチャレンジしていきます。A.三井住友信託銀行における海外関連のビジネスをけん引していける人材になることです。長い歴史を持つ当社ですが、海外関連事業においては、他の金融機関と比較すると発展の余地があるのが現状。これに貢献していくため、海外支店で働き、現地のお客さまやスタッフとの仕事を通して、まずは日本では得られない知識や考え方を習得したいですね。そしていずれは、当社の海外ビジネスに影響を与えていきたいです。A.まずは目の前の仕事に責任を持ち、最後までやり切ることを心掛けてみてください。当社は若手に積極的にチャンスを与えてくれるからこそ、次々に新しい挑戦の機会が舞い込んできます。初めは壁にぶつかることもありますが、目の前のことに挑戦し続けることでできることが増え、また新たなチャンスを与えてもらえると実感しています。目の前の仕事に向き合い続けることで、熱中できる仕事が見つかるはずですよ。 1年目 入社後わずか半年で複数企業の主担当に 入社1年目から約10社の主担当に。審査部との協議が難航した案件もありましたが、一つずつ丁寧に解決したことで無事融資を実現できました 2年目 条件交渉から手掛けた航空機リース案件 アセットファイナンスチームに異動後、海外の航空機リース会社向けの融資案件で初めて条件交渉から担当しました。お客さまは海外の企業で融資金額は約110億円。難易度の高い案件でしたが、新しい試みがお客さまの組織改善にもつながり、喜びと達成感を得ることができました 4年目 視座を高められた初のトレーニー指導 航空機ファイナンス業務に関心を持たれている地方銀行さまからトレーニーの方を受け入れた際、指導役を務めることになりました。マネジメント業務は初めての挑戦。自ら手を動かさずに業務を完遂することは非常に難しかったですが、人の成功体験に貢献できる喜びを得たと同時に、自分の経験値も高めることができました
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.日本と新興国/途上国いずれにも貢献できると感じたからです。もともと大学では国際関係論を学んでおり、現地の生活やビジネスを知るためにボランティアで西アフリカに滞在。援助というかたちではなく、ビジネスとして新興国と協力しながら社会全体に影響を与えたいという思いが就職活動の軸となりました。日本企業の海外ビジネスの最前線を、日本の国益を考えながら支援できるのは政策金融機関である当行だけでした。A.根本的には変化していません。入行前は、国際協力銀行(以下、JBIC)と言えば国際的な大型資源・インフラ向け融資案件などが代表的で、そうした案件に携わることで日本と海外のいずれにも貢献したいと思っていました。しかし、出資部門や広報の立場でJBICが扱う多様な案件を知り、支援の選択肢の幅広さを実感できたため「日本企業の海外ビジネスの最前線」をさまざまな形で支援したいと手段が変化したように思います。A.自分が携わる案件の社会的・政策的意義を日々実感できることは大きなやりがいと言えます。例えば出資案件を検討する時には、政策的意義について行内で真剣に議論します。また、現在は報道課というJBICの多種多様な案件を発信するポジションで、資源・インフラ分野をはじめJBICが扱う世界中の案件の目的や意義、影響範囲などについて会社の広告塔として世の中に発信していく使命と醍醐味を日々感じています。A.入行前のビジョンや「やりがい」とも共通しますが、自分の仕事が日本と国際経済社会の発展に貢献できている、という実感こそが、原動力の一つになっています。同時に、日常的には、ありきたりですが、周囲から頂ける感謝の言葉も活力です。社内はもちろん、日本企業の方々やファンド関係者、外部メディアの方々など、多くの人と関わるからこそ、「人の役に立っている」と実感することができます。A.所属する部署や役割が変わろうとも、学生時代に抱いた「日本と海外のビジネスに貢献したい」という思いは変わりません。その先にあるのは、日本のプレゼンスや価値を上げること。短期間で到達できる目標ではありませんが、時代とともに変化する世界のビジネストレンドに常に敏感であり続ける。そして政策金融のプロフェッショナルとして、必要な知識や思考力を身に付けるため、日々の学びを大切にしたいです。A.就活生は、どのような企業に訪問しても、働く先輩たちに社会や会社、仕事について教えてもらえる特別な立場だと思います。私もそうだったように、興味・関心があるさまざまな企業に目を向けて、インターンシップや説明会にまずは参加すること。基本的なことですが、非常に重要です。就職活動の軸を決める上でも必要ですが、就活生の頃出会った先輩の仕事への熱意やチームで働く姿勢は今の自分に影響を与えています。 1年目 1カ月以上をかけて一つの契約書を理解 入行直後は、業務のベース知識を身に付けるため、200ページ以上ある契約書について先輩に10回近く講義をしてもらい、猛勉強しました 2年目 JBIC初の案件で主担当として契約調印 若手に挑戦させる風土があるため、入行2年目にJBICで初のベンチャーキャピタルファンド向け出資案件の主担当を任されました。文化や言語の壁にぶつかりながらも、出資の必要性や意義を理解するために渡米したり、弁護士やファンド関係者と議論を重ねたりした上で調印を実現しました 7年目 JBICの取り組みを対外発信する広告塔に 今はJBICで扱う年間60~70件のプレスリリースを確認しています。政策金融機関が扱う案件の目的や意義、政治・ビジネスに与える影響などを理解した上で正確に伝達し、価値ある案件として取り上げられるよう発信する“広告塔”が今の業務です。初めてのことが多く毎日が挑戦ですが、入念な事前準備と試行錯誤を繰り返して挑戦し続けています
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.世界シェア第1位の実現に向けて挑み続ける当社に引かれて入社を決意しました。幼少期から「何事にも勝ちたい」という思いでスポーツに打ち込み、常に上のステージを目指し続けていた私にとって、専業トイレタリーメーカーの日本代表として世界と勝負できる環境は非常に魅力的。アジアシェア第1位の実績に満足することなく、現状の世界第3位から世界第1位の実現を目指す当社の一員として活躍したいと思いました。A.ユニ・チャームを世界第1位にするという目標は、入社当初からずっと変わりません。実現のために、営業担当時代は自分自身、マネージャー時代はチームの目標達成のために全力を注ぎ、今は人事として会社を発展させる人材の採用に向き合っています。置かれる環境や役割が変化しても、自分に与えられたミッションに対してどうすれば成果を出せるのかを思考し続けながら、世界第1位を実現するまで行動し続けます。A.「世の中の不快を快にする」というユニ・チャームの理念を体現し、お客さまの生活を豊かにできることです。例えば大人用おむつの場合、売るだけでなく、交換数削減や漏れなどを解決する提案によって、お客さまの生活をダイレクトに変えられるのは世界に通用する高い製品力を持つ当社ならでは。介護現場の負担が軽減し、レクリエーションなど楽しい時間が作れることで、高齢者の笑顔を増やせることがうれしいですね。A.日本代表として世界第1位を目指すフィールドと、その実現のために挑み続ける仲間の存在です。この大きな目標は、到底私1人の頑張りでは達成できず、並走する仲間の協力がなければ実現は不可能でしょう。営業だけでなく、商品開発、マーケティング、人事など部署の枠を越えて全員が同じ方向を向き成果にこだわるからこそ世界第1位に着実に近づく。その達成の瞬間を想像するだけで、わくわくします。A.企業理念にご共感いただき、当社のビジョンを自分ごととして捉えることで、「ユニ・チャームを世界第1位にする」という情熱を持つ学生を採用し、営業時代とは違う角度からその目標を実現したいです。暮らしを豊かにできる商材や裁量の大きい社風など魅力を発信し、当社の未来をリードする人材に巡り会えることを期待しています。さらに教育制度や労務を強化し、意欲ある学生が入社後も成長できる環境を整えたいです。A.向上心が高い社員の集まりだからこそ、成長を追い求める方にとってユニ・チャームは最適な環境です。少数で多額の売上を生み出す当社には、私のように1人で一つの県を担当したり、5年目でマネージャーを任されたりと若手から裁量の大きい仕事に挑戦するチャンスが多数。困難に直面しても、熱意を持ってあなたを育ててくれる先輩がたくさんいます。共に障壁を乗り越えながら、大きな成長を遂げることができるはずです。 2年目 エリアを1人で担当 担当軒数は3倍に 病院・介護施設の大人用おむつトップシェアを誇る大分県をたった1人で担当。今までの3倍のお客さまを担当しながら、シェア拡大も実現させました 5年目 異例のスピードでマネージャーに昇進 シェア約20%の難関な県にマネージャー代行として赴任しました。マネジメントと並行してシェア拡大に取り組む日々。製品の魅力が十分に伝わっていないエリアだからこそ、製品の魅力を伝えることに立ち返り、今までと異なる営業に切り替えて、チームでシェア拡大を実現しました 7年目 新卒採用担当としてナンバーワンに貢献 想定外の採用担当に任命され、営業とは異なる仕事の難しさを実感しました。他部署のミッションや課題の把握など「会社を知る」行動を積極的に進める中で身に付いたのは全体を俯瞰して見る力。成長のチャンスを与えてくれた会社への恩返しも含めて、世界第1位の実現をけん引する成長意欲が高い人材の採用に励み続けています
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.ただ単にプログラミングだけに取り組むのではなく、お客さまと一緒に構想からものづくりに取り組めると感じたからです。変化が速いIT業界は、当事者の私たちにも10年後のマーケットを見通すことはできません。だからこそ、技術に加え顧客折衝力を身に付けられる環境に身を置きたいと考えました。先端技術のノウハウを有し、前例のない新たなビジネスを自分の裁量で提案できる、NECの刺激的な環境に引かれたのです。A.オーダーに応えるだけでなく、提供できる価値を最大化することが何より大事だと考えるようになりました。きっかけは先輩の姿です。仕事場ではなく飲み会の場で、しかも自分の担当外の業務の相談をお客さまから相談されているシーンを目にし、「こんな仕事の仕方があるのか」と驚きました。隠れたニーズを引き出し、お客さまが求めるもの以上の結果を生み出せるということが、NECの仕事の醍醐味ではないでしょうか。A.前例のない仕事に果敢に取り組み、「稲葉さんにしかできない」とお客さまに喜んでいただけることです。過去に手掛けた高速道路関係の新規業務システム導入案件は、NECで誰も手掛けたことがない規模でした。当初は失敗を視野にいれた戦略も想定していましたが、試行錯誤を繰り返した結果、案件は成功。その結果が新案件の獲得につながり、お客さまや私たちの想像をはるかに超える成果を残すことができました。A.お客さまから本音で相談されることです。そのためには、信頼関係が重要。何気ない会話の中でも自分がITのプロとしてできることはないか、模索するようにしています。例えば、IT機器の不具合を相談されれば、お客さまでは気付けないような物理的な障害に着目し、解決に導く。日々のコミュニケーションの中に潜む課題を見逃さずに、誠実に向き合うことで、お客さまと信頼関係を築くことができると考えています。A.「NECの稲葉」としてではなく「稲葉という1人の技術者」として仕事を勝ち取ることができる人間になることです。NECは大手でありながらも、「守り」ではなく「攻め」の姿勢を推奨する刺激的なカルチャー。個人のスキルを高めていくために今後も、世界最高水準の技術力を有するNECというフィールドをうまく利用しながら、開発だけでなく組織運営やマネジメントなどにも挑戦し続けていきます。A.間違いを恐れず、未知の領域にチャレンジし続けてください。4年目のときに、既存案件が半数以上のNECでも例のない数億円規模の新規案件の提案を仕掛けようとしていました。しかし不安が枷になり、一歩が踏み出せずに。そこで背中を押してくれたのは「会社が守るからやってみろ」という上司の一言。若手社員に挑戦の場を与えてくれるNECだからこそ、立ち止まらないことで多くの経験とスキルを得ることができています。 2年目 ものづくりに対する意識が変わった案件 高速道路関係のシステム開発案件を手掛けた際、お客さまから直接相談を受ける先輩の姿を見て、憧れと顧客折衝の面白さを知りました 4年目 自ら提案・受注した政府系大規模案件 政府が提唱した「Society5.0」との連携に着目。担当していた高速道路関係のお客さまに対して、新規の開発案件を提案しました。当初は受け入れられませんでしたが、半年間地道にお客さまのもとに通い続け一緒に課題などを整理し、ニーズにアジャストしたことで、受注につながりました 7年目 リーダーを経験し新たな視点を得る 4年目に受注した案件は、15億円にまで拡大。現在はリーダーを担当しています。協力会社を含めた社内外のメンバーを率いるのは困難の連続でもありますが、ものづくりの醍醐味を感じながらマネジメントを意識的に考えるきっかけになりました。連携することでパフォーマンスが大きく向上するのは、今までとは違うやりがいを感じます
会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの? 「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。 A.業界を絞らずさまざまな分野に携わることで、短期間で成長できると感じたからです。好奇心旺盛で、未知の領域に飛び込み自身を成長させていくことが好きだった私の就職活動の軸は、幅広い業界に関われること。ICTの力で社会を変革したいと思っていたこともあり、「通信」×「●●」という無限の可能性を持つNTTドコモは非常に魅力的な環境でした。常に新しいチャレンジができることに、胸が高鳴りましたね。A.これまでは幅広い知識を身に付けたいと思っていましたが、今は特定の分野におけるプロフェッショナルを目指しています。「ICTで社会を変革したい」という思いは入社当時から変わっていませんが、3年間で新しい知識を吸収し続けてきたことで、サービス企画に対する興味が強くなりました。将来的には、これまでの経験を活かし、新サービス立案のプロとして世の中に影響を与えていきたいです。A.お客さまの事業や会社の利益に貢献できることです。例えば、2年目に担当した農業ICTの案件では、畜産農家に当社の畜産向けサービス三つ全てを導入していただくことができました。これまではアナログで行っていた家畜管理にICTを導入したことで、家畜の事故防止や効率的な管理の実現に成功。お客さまの負担削減と畜産農業の安定稼働につなげることでき、ICTを用いて社会貢献できたやりがいを感じました。A.自分自身の成長を実感できることがモチベーションです。自ら手を挙げ挑戦してきた案件では、知識不足や経験不足でうまくいかないことも数多くありました。ですが、新たな業務に意欲的に取り組む周囲の仲間の存在に刺激され、試行錯誤を続けていった結果、あらゆる業界の知識やマネジメント力、お客さまとの信頼関係構築力などを磨くことができました。仕事を通して自身の視座を高められていると感じています。A.人々の生活を豊かにさせたいです。社員ですら10年後にどんな仕事をしているか分からないほど、変化が激しい通信業界。現在は人事担当ですので「新しいコミュニケーション文化の世界を創造する」という思いに共感し、変化を楽しみながら未知なる領域に挑戦できる仲間を採用することが目標です。そして将来的には、会社の豊富な技術や資源を活用して自ら生み出したサービスで人々の生活をワクワクさせていきたいですね。A.入社前に思い描いていた「実現したいこと」を常に意識し、仕事に取り組んでみてください。私自身やりたいことを忘れずに突き進んできたことで、さまざまな業界に携わり、ICTで社会に貢献するやりがいを実感できています。当社は若手社員に積極的に挑戦のチャンスを与えてくれるカルチャー。その環境を有効活用し自ら手を挙げて挑戦し続けることが、自分の夢を実現するための一歩につながるのだと思います。 2年目 自ら手を挙げリーダーに初就任 法人営業部配属後半年で、某市の観光促進に関する入札案件のリーダーに。社内調整の難しさに直面しましたが、無事落札することができました 2年目 農業ICT案件で顧客の信頼を獲得 農業に関する知識がなく、お客さまに話を聞いていただけないという壁に直面。しかし家畜の種類や農家の方の働き方など、農業についてひたすら勉強し足を運び続けたことで、次第にお話を聞いてくださるように。相手を理解し寄り添うことの大切さを、改めて実感しました 3年目 地方セミナー開催で新たなニーズを開拓 「ドコモ」=「携帯電話」のイメージを払拭し地方創生に注力していることを周知するために、滋賀県初のセミナーを開催しました。私自身が主導となりプロジェクトを進めていった結果、お客さまからの引き合いを獲得することに成功。ドコモの新しいイメージを伝え、ICTに関する新たなニーズを開拓することができた印象深いチャレンジでした
国内リーディングカンパニーの経営者たちに聞く “伸びる会社”の条件 世界経済に甚大な影響を与えたコロナショック。ビジネス環境が劇的に変化する中で、これからも“伸びる”会社は何が違うのか。各社のアフターコロナにおけるビジョンを知り、企業理解を深めよう 価値観の多様化や、不確実性が増大する状況下で、伸びる会社には次の三点が備わっていると思います。一つ目が、自社の存在意義(パーパス)が社員に浸透し、それだけではなく取引先や社会などのステークホルダーにも共感され、実感されていること。二つ目は、前例にとらわれず自社独自のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応していること。三つ目が、マーケットインの〝顧客〞・〝市場〞本位を実現できていることです。 新型コロナウイルスの流行後、私たちは、人々の価値観が大きく変わったことを目の当たりにしました。今後も価値観の大転換はいつ起こるか分かりません。しかし、これら三つのポイントを有している会社は、どのような環境変化の中でも時代の潮流を的確に捉え、柔軟に変化へ対応し、持続的に成長を遂げているのです。変化を好機と捉え楽しめる会社こそが、新しい時代をけん引する資格を有し、伸びる会社といえるのではないでしょうか。 一方で、学生の皆さんは、「信託銀行は、変化というキーワードに縁遠い存在」と感じるかもしれません。しかし、三井住友信託銀行も創業から約100年、常に、変化に対応し続けてきた企業です。 当社は、我が国最初の信託会社として「社会課題の解決と経済利益の発展」という使命を担い、いつの時代も常に柔軟な商品やサービスを提供してきた歴史があります。例えば、資金面から戦後復興を支えた貸付信託、国民の生活の安定と福祉の向上に寄与した年金信託、不動産を持ちながらさらなる価値向上を可能にした土地信託、そして運用手法の多様化をもたらした資産の流動化など、私たちは変化する時代の要請に応じてきました。つまり、これまでも「信託の力」でさまざまな社会課題を解決し、我が国の発展に貢献してきたのです。 最近では、ブロックチェーンを活用し、安心・安全かつ迅速な手続きを可能にする本邦初の『相続プラットフォーム』構築に向けた実証実験、単身者のお客さまがお亡くなりになった後の遺品整理やスマホ・SNSのデジタルデータ削除などを行う『おひとりさま信託』、後継者不足で存続危機にある林業の再生を担う『森林信託』、そして、SDGsの目標達成に資するお客さまの事業活動を支援する『ポジティブ・インパクト・ファイナンス』を世界で初めて実行したことなどが好事例です。お客さまからお預かりした資産を堅実に守り、新たな価値を生み出す「信託の力」。私たちはこれからも時代や顧客ニーズの変化を捉え、「信託の力」でお客さまや社会の課題解決に挑戦し続けます。 金融という枠にとらわれないはみ出せる人材が鍵を握る 「信託の力」は、個人のお客さまの資産運用・管理から企業の不動産戦略、年金制度の設計・運用、株主戦略、そしてESG戦略など多岐にわたり、単なるコンサルティングにとどまらず課題発見から提案、そして解決までを一気通貫で可能にするものです。その「信託の力」を支えるのは、社員一人ひとりのスペシャリティーです。当社ではそのスペシャリティーを社員が自発的に身に付けられるよう『SuMiTRUST(スミトラスト)ユニバーシティ』という社内大学を設置しています。ここでは最新の金融知識に加え、リベラルアーツやデジタルテクノロジーなど、幅広い教育機会を提供するだけでなく、事業を超えた社内留学や学術研究機関との連携などユニークな取り組みも行っています。当社にとって社員は重要な〝財産〞であり、成長の〝原動力〞でもあります。だからこそ幅広くそして専門的なスキルを有する人材の育成や社員教育に惜しみない投資を行っているのです。 また、人材登用でも独自の取り組みを行っています。高度な専門性を発揮する社員を「フェロー」として認定し、スキルに応じて役員登用も行っており、マネジメントスキルを有する人材群とスペシャリティーを有する人材群のベストバランスで経営を推進していきます。また当社では、たとえ経営層であっても、刻一刻と変化する現場を肌で感じ、自由で柔軟なアイデアから価値を生み出し、お客さまに貢献するという強い意志が求められます。時代の潮流や変化し続ける顧客ニーズをいち早くキャッチし、当社が強みを持つ信託業務を核に、あらゆる角度からソリューションを提供できることが、三井住友信託銀行でこそ感じられる面白さと経験でしょう。 とはいえ、どのようなスペシャリティーを有するかは人それぞれ。だからこそ私は、金融という枠を飛び越え、さまざまな分野に興味を持ち、変化を楽しめる方と一緒に働きたいと思っています。銀行というと、どうしても画一的で堅い印象を持たれる方も多いですが、私たちには、古くから多様なバックグラウンドを持つ社員が集い、事業を超えた積極的なコミュニケーションを通じ、使い古された常識よりも自由で豊かな発想でお客さまに貢献しようというカルチャーが根付いています。私たちが持っていないような新たな視点やアイデアを受け入れる風土こそが、誰も予測できない数十年後の社会やそれに伴って変化するお客さまのニーズに応え続けられるサービスを生み出すことにつながるのです。 時代の変化を〝好機〞と捉え、新しいアイデアを受け入れる風土と、その変化を楽しむ多様な人材が活躍できるフィールドが三井住友信託銀行にはあります。 伸びる会社の条件とは? 1.自社の存在意義が社内外に浸透し実感されている 2.前例にとらわれず自社独自のDXに対応している 3.“顧客”・“市場”本位を実現できている
国内リーディングカンパニーの経営者たちに聞く “伸びる会社”の条件 世界経済に甚大な影響を与えたコロナショック。ビジネス環境が劇的に変化する中で、これからも“伸びる”会社は何が違うのか。各社のアフターコロナにおけるビジョンを知り、企業理解を深めよう GEヘルスケア・ジャパンの母体であるGEは、発明家トーマス・エジソンを創始者とし、事業をスタートしています。「産業の未来を切り開くリーダーとして、イノベーションを推進していく」という理念のもと、創業から130年以上にわたり、照明や発電、医療、航空分野など多様な事業を展開。時代のニーズに迅速に対応するべく、主力事業も次々と変化させてきました。医療機器の開発や最新の医療サービスを提供するGEヘルスケア・ジャパンもその姿勢を受け継ぎ、時代の要請に対応するべく、変化し続けることを重視しています。 現在、コロナショックにより生活様式が一変し、あらゆる企業が方針転換を迫られていますが、時代のニーズを捉えて変化してきた私たちにとっては、この未曾有の事態も新たな変革の始まりと捉えています。 最近の動きでは、病院内における新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、CT in Box(コンテナ型の簡易CT室)をいち早く開発。緊急事態宣言発令直後の2020年5月、日本にも導入し、隔離された場所でコロナ患者さまの治療を完結できるよう、院内感染を防止するソリューションを生み出したのです。 このような医療の課題にタイムリーに対応できるのは、130年の歴史を通じて培ったノウハウ、最新のテクノロジーなどのイノベーションを課題解決のために社会実装している点が大きいでしょう。そしてこれらの背景には、GEヘルスケア・ジャパンの社員一人一人が発揮しているリーダーシップがあります。 GEグループにおけるリーダーシップとは、役職に関わらず、全ての社員がそれぞれの業務の中で発揮すべきものと定義しています。管理職よりもむしろ、現場の最前線で顧客と最も身近に接している社員こそがリーダーシップを発揮し、課題解決に導かなければなりません。社員全員のリーダーシップが、GE全体の先導力につながっているのです。 世界市場においても、GEヘルスケア・ジャパンはリーダーシップを求められています。例を挙げるなら、少子高齢化や労働人口の減少、過疎化など、課題先進国と言われる日本において、今私たちが取り組んでいるプレジジョン・ヘルス(医療の精密化・個別化)の促進があります。現在の治療では薬剤の必要性を厳密な意味で検討することが難しいこともあり、薬の大量処方や非効率なサービスの提供などから、社会保障費への圧迫、ひいては患者さまへの不利益が生じるケースなども散見されます。その改善に私たちの技術が使えますが、問題は、当社単独で全てを改善することは極めて厳しいということ。そこで必要となるのが、私たちとは異なる強みを持つ他企業とのパートナーシップです。直近の事例で言うと、アマゾン ウェブ サービスとの協業があります。私たちの持つヘルスケアのノウハウと、アマゾン ウェブ サービスの最新テクノロジーを掛け合わせ、GEのAI開発環境「Edisonプラットフォーム」を駆使した、効率的かつ精度の高い医療サービスを提供できる仕組みを構築。人員不足が叫ばれる医療現場の改善につなげています。 このように国内で成果を挙げることで他社の模範となり、世界をリードする存在としてあり続けることが私たちの目標です。実際にグローバルにおいても、日本のヘルスケア市場は戦略次第で今後も成長できる市場と位置付けられています。そこで18年より日本は単独地域としてグローバル本社直結組織となり、日本におけるビジネスのかじ取り全てを任されています。世界に先んじて直面する医療課題に対し最適な解決策を生み出し、世界にノウハウを還元していくためにも、社員のリーダーシップは不可欠です。 「成功よりも成長」を重視し、挑戦心が育まれる風土を醸成 世界をリードする存在として価値を発揮するためには、変化に強く、挑戦を楽しめる人材が必要です。そこで私たちはまず、社員が失敗を恐れずに挑戦できるよう、人事評価制度の変革に取り組みました。過去、GEグループには「9ブロック」と呼ばれる、レイティング(格付け)による人事評価制度がありました。世界から認められた制度でしたが、社員が失敗や他者からの評価を気にしてチャレンジを恐れる側面もあったため、16年に思い切って廃止したのです。その後、導入したのが、「PD(パフォーマンス・デベロップメント)」と呼ばれる新しい制度。良い仕事はすぐに評価し、失敗はその場でフィードバックをするようにしたタイムリーな評価制度です。失敗にも寛大であり、人との比較をなくすことで挑戦を促し、個人の成長を第一に考えるスタイルに変換したのです。 そんな私たちの環境を例えて言うなら、動物園ではなく、サバンナのようなフィールド。自走することが求められ、困難や緊張も伴いますが、その分高い成長が望めます。実際に、GEヘルスケア・ジャパンでは若い年次でも高いレベルの業務に携わることが珍しくありません。40代で売上規模10兆円以上のGEグループのCEOに抜てきされた社員など、卓越した人材の輩出につながっています。挑戦に臆せずリーダーシップを発揮できる人材が今後のGEヘルスケア・ジャパンの成功をけん引し、より良い未来の創造に貢献していくことは間違いないでしょう。 リーダーシップマインドを一人一人が持ち続けること。この信念が、時代を切り開き、成長し続ける上で重要な鍵となるはずです。 伸びる会社の条件とは? 1.過去の成功にとらわれず、変革を推し進められる 2.厳しい現実をポジティブに捉え、挑戦し続けられる 3.社員全員がリーダーシップを発揮できる