就活の面接では、あなたの内面性を確認する質問があります。その代表的な質問は「これまでに一番感動したことはなんですか?」です。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■これまでに一番感動したことはなんですか?(通常回答例) 映画なのですが、冤罪によって投獄された主人公が希望を捨てずに懸命に生き抜く姿を描いた作品を見て感動しました。刑務所生活の中でも自分を見失わず、ついには脱獄に成功したクライマックスシーンはとても感動し、どんな時も希望を捨ててはいけないということを学びました。 いかがでしょうか。面接官がこの映画を見ていれば、あなたの内面性を多少は理解してくれるかもしれません。見ていなかったとしたら「ふ〜ん、そうなんだ。」で話は終わってしまいます。つまり、あなたの話に興味を持てないのです。面接官は、あなたが「仕事でも感動を味わえる人間性」であることを期待しています。だから、映画のようにあなた自身が携わっていない内容に感動した話をしても、良い評価にはなりません。他の学生が同じ映画の話をしていたら、より一層、個性がないと判断されるでしょう。このような内面性を確認する質問には、自分が過去に行動したことを軸に考えると良いです。その行動が面接官へのアピールポイントになるからです。 ■これまでに一番感動したことはなんですか?(改善例) 最近、一番感動したことは、家庭教師をしていた中学生の高校受験が上手くいったことです。決して成績は良い方とは言えなかった子だったのですが、勉強方法を工夫したことが成功に繋がったのだと思います。例えば、すぐに勉強に飽きてしまう子だったので、短時間での暗記やテストを取り入れて集中力を付けさせました。また、家庭教師以外の時間もSNSを利用し、交流を図っていたので、信頼関係も生まれたのだと思います。合格発表日には、「先生のおかげで受かったよ!」と泣きながら電話をかけてきてくれたので、私のほうが感動して泣いてしまいました。家庭教師をしていて本当に良かったと思います。 改善版では家庭教師という実体験を通して、自分の教育姿勢や信頼関係構築力をアピールする工夫を取りいれています。さらに、教え子からの実際のコメントを加えることで、話にリアリティを創出しています。このような複数の情報を面接官に伝えることが重要です。何故なら面接官があなたの人間性を想像しやすくなるからです。例えば、あなたに後輩ができた時に{後輩と良い関係を築けるか?」「どのような教育をするのか?」「教育することに喜びを感じるか?」などを面接官が思い浮かべられるようになります。映画などで感動した話では、面接官はあなたの人間性を想像できないでしょう。面接官にあなたの人間性を想像させることが、良い面接評価につなげるコツです。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、あなたの「いつも心掛けていること」を聞かれる場合があります。このような質問は唐突に聞かれるとなかなか上手く答えられません。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。 ■あなたがいつも心掛けていることを教えてください。 私がいつも心掛けていることは、常に情報を吸収するということです。本は一か月に10冊以上読んでおります。目的は、情報が必要になった時に、いつでも蓄積したデータを簡単に活用できるようにするためです。 いかがでしょうか。確かに心掛けていることは伝えております。ただ、これでは「ふ〜ん、そうなんだ」と面接官に思われて終わってしまう内容です。何故なら、心掛けている目的が弱いからです。心掛け=基本的に毎日行うようなことなので、目的が無ければ無駄な労力を使っていると面接官に思われても仕方ありません。また、その目的が「自己満足のためだけ」と思われる内容ならば、面接官に良いイメージを与えることができません。「他人のため」の心掛けであって初めて、献身的であり会社に必要な存在になりうる人だと、面接官は感じてくれるのです。 ■改善例 私がいつも心掛けていることは、常に情報を吸収し蓄積することです。その目的は、蓄積したデータを人のために活用することにあります。そのために、本は1か月に10冊以上は読んでいます。また、気になったことはパソコンにデータとしても保存しております。最近では、イギリスからの留学生と触れ合う機会があったのですが、日本の歴史についての情報をわかりやすくまとめてその留学生に提供したところ、非常に喜んでくれました。 このように「心掛けていること」については、その具体的な目的まで内容に含めると面接官に納得感を与えることができます。さらに、その目的は人のためであり、実際のエピソードまで落とし込むようにしてください。心掛けているという言葉は、非常に曖昧でリアリティが欠けるものです。実際のエピソードを伝えることで、面接官に興味を持ってもらいやすくなります。追加の質問もされやすくなり、アピールの幅も広がります。「心掛けていることは何か?」のような、たまに聞かれる質問についても、しっかりと回答のシミュレーションをしておきましょう。このシミュレーションの有無があなたの面接合否につながります。 【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では、あなたの弱みについて聞かれることがあります。自分の弱点を初対面の面接官にさらけ出すのは気が引けるかもしれません。そもそも、弱みの質問に対しては、どのように答えていけば良いのでしょうか。ストレートに答えると以下のような内容になるかもしれません。 ■あなたの弱みを教えてください。 私の弱みは、動き出しが遅いところです。複数の作業を行う時は、何から始めたら良いのか迷ってしまうため、時間が掛かってしまいます。そのため、誰か作業のわかる人に、率先して作業内容を聞くことを心掛けております。 いかがでしょうか?弱みについて、しっかり答えている内容だと思います。ただし、面接官には弱みのイメージしか残らない内容です。実はこの質問の裏には意図があります。それは、あなたが「弱みを強みに変えられる人かどうか?」を確認する意図です。人の性格は二面性を持っています。例えば、「せっかち」をよく言えば「行動が早い」になりますし、「臆病」を良く言えば「慎重」になります。このように、自分の弱みを上手く利用すれば、強みにも変えられるのです。面接では、この2面性を踏まえてアピールすると良いでしょう。さらに、志望企業の仕事内容にも触れておけば、自分の性格が仕事内容にどう絡んで行くのかについても気を回すことができる「志望意識の高い人」ということで、良い面接評価を得ることができます。 ■改善例 私の弱みは、動き出しが遅いところです。複数の作業を行う時は、始めに全体スケジュールを見ようとするため、時間が掛かります。まず、最初に何から始めたら良いか、効率性を考える時間をとってしまうからです。ただ、御社のような提案型の営業の場合は、お客様にとっての効率性も一緒に考えることも必要かと思いますので、私の弱みも強みに変えられるのではないかと思っております。 面接官の質問には必ず意図があります。弱みを聞いておきながら、その弱みをどのように活かせるのかを聞いているのです。もちろん、単純にマッチング度を確認する質問でもあります。志望先が顧客と話す機会にも関わらず、「弱みは人と話すことです・・・」と答えてもマイナス評価にしかなりません。あなたの弱みを理解した上で、志望先を選ぶことが必要です。あなたの弱みが仕事内容に直結するような会社では、長続きはきっとしないでしょう。一度、弱みであっても、強みとして考え直してみてください。その強みを活かせる会社があなたとマッチングの高い会社となるはずです。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就職活動ではESや面接を通して、相手に自分をアピールしていかなければなりません。当然、その際に使う言葉を選ぶ必要があります。例えば、「あなたの強みを教えてください」と面接で質問されたら、どのように答えるでしょうか。コミュニケーション能力という強みをキーワードとして以下に例文を記載します。 ■あなたの強みを教えてください。 私の強みは、コミュニケーション能力に長けている点です。人と接する時は、常に笑顔を絶やさず、相手にとって話しやすい空間を作る意識をしています。そうすることで、初対面であってもすぐに信頼を得ることができ、協力し合える仲間になれます。 さて、この「コミュニケーション能力」は何を指して強みと言っているのでしょうか?「コミュニケーション能力」という言葉はとても広く抽象的です。つまり、面接官の印象に残りにくい言葉です。そして、就活生の誰しもが簡単に使ってしまう言葉でもあり、あなたの強みの印象も薄まってしまいます。例えば、「コミュニケーション能力」といった一般的なスキルを強みとする場合は、必ず「人を巻き込むコミュニケーション能力」のような修飾語を付けてください。「私の強みは〜能力です!」だけだと、同じような能力を伝える学生も多いので、面接官へのアピール度が薄まってしまうのです。何ができる能力なのかを、最初に一言でシンプルに伝えることがポイントです。また、以下の改善襟で言えば「人を巻き込む、とはどういうことなのか?」を補足する意味も込めて、実際に強みを発揮した際のエピソードも盛り込むようにしています。エピソードの説得力が、他の就活生との差別化に繋がります。 ■改善例 私の強みは、人を巻き込むコミュニケーション能力です。人と接する時は、常に笑顔を絶やさず、相手にとって話しやすい空間を作れるよう意識しています。その強みを発揮し、大学の文化祭では飲食店の集客を見事に成功させました。通常の集客方法は、文化祭の当日の来場者を誘導することですが、私は文化祭当日までに、他大学の友人を通じた集客にも尽力しました。 上記のように人を巻き込むなどの修飾語を入れることで、具体的な強みを表現できるようになります。さらに、「文化祭当日までに、他大学の友人を通じた集客にも尽力」という文章にも強みが掛かってきます。面接官には、人を巻き込むというキーワードの印象が残り、どのように集客したのかを追加質問されるはずです。このように、面接官に印象が残る言葉をしっかりとアピールすることで、面接官からの質問とあなたの回答が繰り返されて、具体的な会話に発展していきます。この具体的なやり取りが面接官の疑問点を払拭し、合格につながるのです。面接は抽象的ではなく、具体的な会話が大事ということを忘れないでください。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就活の面接では少し意地悪な質問をされることがあります。例えば、「あなたの短所を教えてください」と質問をされたら、あなたはどのように答えるでしょう。素直に答えると以下のような内容になるかもしれません。 ■あなたの短所を教えてください。 私の短所は、プレッシャーに弱いところです。例えば、バスケットボール部の試合で、「ここぞ」という時に大きなミスをして落ち込むことがあります。プレッシャーは不安な気持ちからきているため、できる限りマイナスなことは考えないようにしています。また、起きてしまったことは仕方がないと開き直るようにも心掛けています。 いかがでしょう?それなりにまとまった回答にはなっていると思います。ただ、客観的に見て、あなたはこの学生に不安を覚えることはないでしょうか?ポイントは、「短所と上手く付き合えていない」という点です。誰にでも短所はありますし、それをいきなり直すというのも難しいでしょう。そのため、面接官が聞きたいのは、あなたの「短所をそのままにしておかないための取り組み」です。上記の回答からは一見、短所と向き合っているようですが、根本原因を「考えないように」していたり、「開き直る」だけで全く解決しようとはしていません。面接官には、「短所としっかりと向き合って克服しようとしている姿勢」をアピールすることが肝心です。さらに、克服の仕方も1つだけではなく、複数実践していることを伝えられれば、良い面接評価につながります。以下の改善例をご参考ください。 ■改善例 私の短所は、プレッシャーに弱いところです。例えば、バスケットボール部の試合で、「ここぞ」という時に大きなミスをして落ち込むことがあります。それを克服するため、試合前には相手チームの情報を集め、3日前からイメージトレーニングをするようにしています。そうすることで、心を落ち着かせて試合に挑むことができるようになりました。最近では、シュートが上手いチームメンバーのフォームをひたすら真似ることで不安を払拭し、自分に自信を付ける努力を心掛けています。 上記のように、短所を聞かれるようなマイナス面の質問については、まずは短所を自分で受け入れていることを示してください。その後に短所を克服するための対策を自分なりに考えて実行に移していることを伝えましょう。会社に入るとあなたの短所につながるような苦手な仕事も必ずあります。もちろん、面接官も普段の仕事では自分の短所と付き合いながら、歯を食いしばって頑張っているのです。そのような面接官に認められるように、マイナス面の質問には工夫して回答しましょう。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
面接官から質問を受けて、例えばこのような内容を回答したとします。さて、あなたならどのようなところが問題点だと思うでしょうか。まずは読んでください。質問は「あなたの長所を教えてください。」です。 「私は所属しているゼミの機関誌作りで、全体の進行管理をしているのですが、メンバー全員の進捗状況を確認できるようにスケジュール表を作り、複数の作業をスムーズに進行できるように努めました。このように、私の長所は複数の作業を管理できる要領の良さだと思います。」 さて、どのような問題点を改善すれば良いでしょうか。大きく2点あります。まずは、最も基本的なことになりますが、結論を始めに述べていない点です。上記の文だと「長所は何か?」と聞いています。ただし、その結論である「要領の良さ」が最後の文まで出てきません。面接官からの質問には結論から答えて、それから補足していくように心掛けましょう。そのほうが面接官もあなたの話を理解しやすくなります。 次に改善すべき点は、裏付けのエピソードが弱いという点です。面接官が聞きたいのは、「あなたの長所が当社の仕事に活かせるものかどうか?」になります。もちろん、「要領の良さ」は仕事に活かせる長所になりますが、複数の作業を管理できることをアピールしているにも関わらず、その作業数の量も伝えていません。つまり、長所の根拠となる重要な情報が抜けているのです。長所に対する根拠を意識しながら、裏付けのエピソードを補強しなければダメです。この「結論を始めに述べること」と「裏付けエピソードを補強すること」はとても基本的な面接テクニックとなりますので、必ず取り入れましょう。以下の改善した文章も参考にしてください。 ■改善後 「私の長所は要領が良いことです。例えば所属しているゼミでは、機関誌作りの全体の進行管理を担当しております。そこではメンバー全員の進捗状況を確認できるようにスケジュール表を作り、複数の作業をスムーズに進行できるように努めました。作業としては、取材、執筆、編集など、大きく9つの工程があるのですが、各時の役割を明確にして状況を報告するように工夫し、なんとか短期間で納期に間に合わせることができました。私のこの「要領の良さ」は仕事でも必ず活かしていけると確信しています。」【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
毎年、就活生は「内定を多く獲得する学生」と「内定を一つも得られない学生」に分かれます。企業側は、「自社と合わない学生」に内定を出すことを避けたいという思いがあります。そのために、複数の面接を通して複数の面接官の目によって、「自社に合わない学生」を見極めて「自社で活躍できる学生」を選んでいこうとしています。参考としてES内容や履歴書、適性検査結果も確認します。例えば、適性検査結果が良好であれば、それだけで面接を合格させる一つの理由になります。就活生を面接で合格させるためには「自社で活躍できる学生」と判断するための「合格させる理由」が必要となります。何となく合格させたのでは、次の面接官(先輩や上司)に合格理由を説明できないからです。さて、あなたは自分にとって値段が高いと感じる商品を購入したことはありますか?その際、どのように購入を判断したのでしょうか。もしかしたら、「友人や店員から勧められたから」かもしれません。例えばAmazonなどで購入したのであれば「レビュー評価を参考にしたから」かもしれません。つまり、「自分以外の評価」も参考にしたのではないのでしょうか。就活の面接の話に戻ります。さて、面接官はどのような「自分以外の評価」を参考にするのでしょう。それは自分より先に面接した面接官の評価です。もし、二次面接官だとしたら、一次面接官からの前評判が良ければ、自分の面接の時も安心して高評価を付けやすくなります。何故なら、「前の面接官も良いって言っていたから私も合格にさせた!」と理由を言えるようになるからです。また、面接官にとって、もう一つ簡単に合格理由を作る方法があります。それは何でしょうか?確固たる他人の評価・・・。それは「他社の内定を獲得しているかどうか」です。もし、その学生がライバル会社の内定を持っていたとしたらどうでしょうか?内定を持っていたなら、その業界で求められていることをライバル会社が認めていると判断できます。「ライバル会社からも認められている就活生」という合格理由が簡単に言えるようになるのです。もちろん、ライバル会社の内定ではなかったとしても、他の会社の面接官から認められている「内定を獲得している就活生」と評価できるようになるからです。毎年、「内定を多く獲得する学生」と「内定を一つも得られない学生」に分かれる理由はここにあります。もし、あなたが早い段階でどこかの会社で内定を獲得できれば、面接官も「内定を持っている学生」だと安心して面接評価も甘くなります。そして、内定があればあるほど、雪だるま式に内定を量産できるようになるのです。ポイントは「早期に内定を獲得して、それを武器にする」です。最初の内定は大手である必要はありません。中小でもベンチャーでも内定を獲得しているという実績が重要なのです。企業が採用応募を開始して、すぐに面接を始める企業も多いでしょう。この時期にしっかりと最初の内定が取れるよう、事前準備を今から徹底してください。それがあなたの就活成功への近道に必ずつながります。【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
就職活動であなたを悩ます二つの問題、それは、「正解がわからない」「モチベーションが続かない」ことです。そして、それらの解決策として、就活仲間を作り情報交換することを強くお勧めします。 就職活動はあなたにとって、はじめての体験です。「何をすることが就活の正解なのか?」がわからず、そのわからないことを理由にして、就職活動が疎かになってしまう学生が大変多くいます。そして、「やっと就活がわかってきたぞ!がんばろう!」という時には、「ほとんどの企業が採用活動を終了している」なんてこともよくあります。 「わからなくても、積極的に自分からやる!」姿勢を持つことが、就活の成功につながります。そして、そのような姿勢を持つ学生と知り合い、お互いに情報を交換することで、1人よりも効率的に就活に臨めるようになるのです。もう一つ、就職活動では理由もわからずに不合格になることが多いです。それは、面接官から不合格理由を聞く機会が無いからです。そして、落ちた理由もわからず、自分がすべて悪いのだとモチベーションが下がってしまうことがあると思います。特に最終面接で落ち続けた時は、辛い気持ちになるでしょう。その時に、同じ体験を持つ就活仲間がいるだけで、お互い励まし合うことができます。「次こそは頑張ろう!」とお互いに声をかけることができます。 その際に気を付けてもらいたいこともあります。それは、ネガティブな発言でお互いを慰め合わないことです。特に他責のネガティブ発言は控えましょう。例えば、「適性検査の問題が難しすぎる」「面接官の質問が厳しすぎる」「毎日が忙しい」などの発言です。確かにそうかもしれません。相手のネガティブな言葉に共感することもあるかもしれません。「誰かのせい」や「なにかのせい」にすることで安心するかもしれません。だだ、自分の反省や成長には残念ながら繋がりません。ネガティブな発言があったとしても、自責の部分を振り返りましょう。きっと、自分の準備不足に原因があることに気付くはずです。そこで、次に自分が何を解決すれば良いか認識できるはずです。 誰かと会話することで、一人では気付けなかったことに気付けるようになります。就活は、1人で立ち向かうよりも、誰かと一緒に立ち向かってください。そして、お互いに「情報を交換」し、「刺激し合う」ことが、就活を乗り切るコツなのです。就活は短期決戦です。長引けば長引くほど、採用活動を終了する企業は増えてきます。恥ずかしがっている暇はありません。是非、積極的に自分から話かけて就活仲間を作ってください。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
あなたは幼稚園の時に小学生の生活を想像できたでしょうか。中学生の時に高校生の生活を想像できたでしょうか。今、大学生のあなたは社会人の生活を想像できるでしょうか。さらに、自分が会社で働いている姿をイメージできるでしょうか。きっとできない人が大多数だと思います。それは体験していないので、当たり前のことです。ただし、面接官は、「あなたが会社で働く姿をイメージできているか」を評価します。だから、就活の面接は、ややこしいのです。働いてもいないのに、そんなこと言われてもと思うかもしれません。ただ、会社視点からすると、入社してすぐにやめるような学生を採用したくはないのです。会社の採用活動にはたくさんのコストが掛かります。広報費や採用に関わる従業員の人件費、入社後には教育費なども加わります。せっかく新入社員にお金を投資したのに、すぐに辞められたら全く無駄なコストになってしまいます。 さて、思い出してください。あなたは過去にアルバイトを始めてすぐに嫌になって辞めた経験はないでしょうか。仮に自分が辞めなかったとしても、まわりにすぐに辞めてしまう新人もいたと思います。すぐに辞めてしまった理由は、そのアルバイト先の仕事や環境に自分が合わなかったからだと思います。同じように入社後、会社を簡単に辞められたら会社は困ってしまうのです。そのために面接官は「あなたがその会社で働く姿をイメージできているか」を評価しているのです。例えば、就活生が志望動機で理想論ばかりを話していたら、面接官は不安を持ってしまうでしょう。何故なら、入社後に自分の理想と現実のギャップに気付き、嫌になって早期に退職してしまうリスクが高いからです。 就活生の大多数がハマる陥りがちな失敗は企業理解不足です。自己分析ばかりに気を取られて、会社のことをしっかり調べていないのです。調べたとしても表面的なレベルでしか把握していない就活生がたくさんいます。企業理解が疎かになると深みのある話ができなくなります。深みがあるというのは、自己分析で見つけた自分の強みとその会社の業務内容を繋げて話すことです。例えば、自分の強みを話す際に、OB訪問で聞いたその会社の仕事の大変さに対して、あなたの過去の経験が活かせることを話せたら、とてもリアリティのある話ができます。もし、OB訪問で「営業として一番求められることは納期管理であり、各関連部署との連携が何よりも大切」という情報を聞いていたら、あなたは面接でどのように話すでしょうか。自分の営業力をアピールするのではなく、きっと話す内容を変えるのではないでしょうか。そして、その会社に合わせたリアリティのある話は面接官も評価しやすい内容になります。「当社の仕事で大変なことをしっかり把握しているな!それでも面接にくるなら見込みもあるし、すぐに辞めずに成果も出せそう!」と面接官は勝手にあなたを評価してくれるのです。このように志望先の会社で働くイメージが持てるように、インターンシップや会社説明会、OB訪問を積極的に活用しましょう。その際には、仕事で大変だと思うことを必ず聞くようにしてください。その内容があなたのESや面接でも必ず使える情報になるでしょう。【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
あなたは「絶対に受かりたい!」と思って、面接に臨んでいるでしょうか?また、その努力をしていると胸を張って言えるでしょうか?「受かりたい!」という気持ちだけでは合格できないのが面接です。就活が始まったばかりの序盤は、みんな根拠のない自信を持っています。「誰よりも御社に入りたい気持ちがあるから受かるだろう」という自分よがりの自信を持っています。ただ、そんな就活生ばかりなので、面接官もそれを普通だと受け入れて面接をしてくれています。つまり、就活生側は自分が変な自信を持っていることに気付かないまま、面接をその時期はしております。 ただ、まわりで第一陣の内定が出始めるようになると、その時になって「あれ、自信あるのにおかしいぞ?」と気付きはじめます。面接官も序盤よりも評価が厳しくなり、薄っぺらい自信は引き剥がされるようになります。そこから、就活生は三つのパターンに別れます。一つ目のパターンは根拠のある自信を持てるように、自己分析を通してブラッシュアップするパターンです。面接慣れもしてきて、堂々と話すことも覚え、内定を第二陣として獲得していきます。二つ目のタイプは、どこでもいいやと中途半端な気持ちになるタイプです。このタイプは、志望先にかける集中力が分散します。本来、合格できるスペックがあるはずなのに、志望先の企業理解が足りずに自分をアピールし切れないループにハマります。このタイプの対策としては、どこでもいいやという考えを捨て、志望企業のラインナップから第一志望群をまずは3社ほど作ることです。そして、企業理解を誰にも負けないぐらい意気込みでやりましょう。自分の経験が活かせそうなネタを探して面接で話せるようになります。すると、確実に面接の手応えが変わってきて、必ず選考も進むようになります。三つ目のタイプは完全に自信を失っているタイプです。このタイプは就活も休みがちになります。一度切れた集中力を戻すのは、とても精神的に負荷がかかります。就活はギヤの重い自転車をこぎ続けているようなものです。走り始めは、大変かもしれませんがスピードが出れば坂道という大手企業も登り切れるようになります。ただ、志望先という目的地がコロコロ変わると体力も長続きしません。目的地はある程度、絞る必要があるのです。もし、疲れてしまって足を地につけた時は、再度、重いギアを漕ぐ気力は残っていないでしょう。このように足が止まった場合は、次回の選考予定だけ入れて、数日だけ休むことをお勧めします。 一番、避けなければならないのは、大した理由もなく就活を諦めてしまうことです。今なら企業も就活というチャンスをくれます。中途採用ではなかなかは入れないような会社にも就活では入社できます。就活を諦めて、自分から自分の可能性を閉じないでください。予定がなければ行動しない人も、予定を入れれば行動しやすくなります。自分の行動は、次の自分の行動を後押ししてくれるはずです。就活で挫折して自信を失うかもしれません。ただ、そこで諦めたらいつもまでも自信が持てないままなのです。就活を辞めるのではなく継続していれば、必ず自信がつく面接を体験できます。人間、一度自信が持てると物事も積極的に行動できるようになります。就活は何よりも諦めずに努力を続ける人が必ず成功します。 【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録→新規会員登録・エントリーはこちらから 文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム