トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 朝日新聞社 日本を代表する新聞社。新聞にとどまらず、展覧会・イベント企画の開催や、『朝日新聞デジタル』に代表されるデジタル戦略など、総合メディア企業として多様な事業を展開している 人材戦略本部厚生業務担当竹本早希氏 将来ビジネスを生み出したい。そう考えていた私は、お客さまに多彩なアプローチができる業界を中心に、複数社インターンシップを受けていました。その中の一つが朝日新聞社です。新聞社は「職種のデパート」と言われるほどさまざまな仕事が存在し、ビジネスを生み出すヒントを得られるかもしれないと期待していました。 私が参加した時の内容は、「販売」「メディアビジネス(広告)」「企画事業」「デジタル事業」「管理・財務」といった5つのビジネス部門の事業を4日間かけて理解するプログラム。展覧会や販売店への訪問、経営課題の解決策を考えるグループワークなどを通じて、ビジネス部門の日常を体験する内容でした。中でも、私の志望度が最も高い部門だったデジタル事業のワークは、紙面からデジタルへ変化する中で、新たなビジネスが生み出されるリアルな工程を体感でき、非常に興奮したことを覚えています。 4日間での大きな発見は、社員全員が変化に積極的で、どんな些細なアイデアでもビジネス化できないかと考え抜く姿勢を持っていたこと。どの部門の社員からもそれを感じられたことで、朝日新聞社ならビジネスを生み出せるイメージを持てました。インターンシップに参加していなければ、新しいサービスを発信していこうという社員の価値観や情熱を知れず、働くイメージも持てなかったでしょう。 目指すゴールに向けて「何をすべきか」という視点を得た 参加後、私の中で大きく変化した考えがあります。それは、ビジネスを生み出す上での管理部門の重要性です。デジタルや企画部門が表側で会社をまわす大切なピースだとすると、管理部門はそれぞれのピースが、価値を生み出す過程を部門横断で支える、ビジネス上必要不可欠な役割だと理解しました。その瞬間、ビジネスを生み出すために何がしたいかではなく、何をすべきか、何が必要かという考えに至ったのです。管理部門との出会いが、キャリア選択のターニングポイントになっただけでなく、さまざまな部門での体験が、働くということを一段高い視野で捉えるきっかけになりました。 入社後私は、最短距離で企画ができる部署や仕事ではなく、管理部門への配属を選択しました。部署異動ができると知っていたこともありますが、インターンシップを通じて、私が目指すゴールまで何をしていくべきかが見え、具体的な道筋と長期のキャリアが描けたからです。社員の価値観に触れ、その会社を深く知ることで、新たな発見があるのがインターンシップの魅力。先入観を捨て体験すること全てを素直に受け止めれば、必ず自分の琴線に触れる情報と出会えますよ。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 JSOL 顧客企業におけるICTの戦略的活用をライフサイクルとして捉え、経営戦略・情報戦略からシステム化・運用・保守、さらにアウトソーシングに至るまでサポート。継続性のあるシステムの成長にコミットしている 法人事業本部コーポレートIT事業部エンタープライズビジネス草薙智恵氏 私が専攻していた社会情報学部は、文理さまざまな領域を学ぶ学部でした。当初は幅広い業界を見ていましたが、ICT業界に就職した先輩の話を多く聞く中で、ICT業界への志望度が高まっていったのを覚えています。 しかし、プログラミングは基礎をかじった程度。当時は自分がエンジニアとして働くイメージは持てず、営業系の職種でいろいろな企業を検討していました。その際に重視していたのは「自分がそこで本当に働いていけるのかどうか」。せっかくインターンに参加するなら、学生だけのチームで架空のワークに取り組むよりも、実際の仕事やリアルな職場の雰囲気に触れられそうなものが良い。 さらに1日間のみのインターンだと現場社員と接することができないことも多いので、複数日にわたるインターンを探していました。5日間という長さで、しかも職場受け入れ型のインターンを実施していたのがJSOLでした。 本物のクライアント相手に提案。現実の厳しさと将来を垣間見た 受け入れ先のコースは40種類以上。希望通り、営業部門に配属となりました。実際の現場で先輩方と肩を並べて仕事するというだけでも刺激的でしたが、何より印象的だったのは本物の商談を経験できたこと。受け入れ担当の上司が交渉してくださり、インターン生が訪問・提案することをクライアントに承諾していただけたのです。もちろん、学生だからという甘えは許されません。クライアントの中期経営計画を自分なりに分析。考え出したシステムソリューションをご提案しました。しかし結果は惨敗。「すでにそのソリューションはやっています」と一蹴されてしまいました。事前調査や課題想定の甘さを思い知ったと同時に、提案が失敗に終わったその場の空気を一瞬で収める上司の姿を見て、力の差を痛感しました。このインターンでの経験を深く心に留め、その後就活を続ける中で、私なりの一つの確信に至りました。それは、ICT企業であっても、最大の差別化要因はそこで働く「人」にあるのだということ。自分が目で見て肌で感じた、とことん人に向き合ってくれる風土に偽りはない。自分がここで働いているイメージを確かに持てたことが、入社の決め手となりました。現在、私は人事領域に関わるシステムの保守に携わっています。入社後9カ月に及ぶ研修期間を経て、最初のキャリアにエンジニアを選んだのは、営業のインターンを通じて、きちんとシステムの現場を知りたいと思ったから。振り返ると、あのときのリアルな職場体験があったからこそ、就活当初の自分には想像もできなかったキャリアを歩めているのだと思います。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 D2Cグループ NTTドコモ・電通・NTTアドの共同出資にて誕生した、世界初のモバイルマーケティング企業。ワイヤレス領域を軸に、デジタル領域における広告・マーケティング、WEBサービス、海外事業などを展開 株式会社D2C R営業本部青笹泰大氏 私が大学で取り組んでいたのは苔の生育環境の研究でした。それをどんな仕事に活かせば良いのか分からず、「まずはインターンシップに参加し、どこかの業界を見てみよう」と、友人に誘われるまま、デジタル広告のマーケティングを手がけるD2Cグループの夏のインターンシップに参加しました。広告業界に特に興味があったわけではなく、自分とは縁のない“デジタル”というキーワードに憧れたという、ごく単純な動機でした。 1DAYのプログラムでは、デジタル広告について説明を受けた後、過去の事例をもとに運用を体験するグループワークに取り組みました。「あるアプリを盛り上げるために、どんな媒体に、どれくらいの広告費用を投入すれば効果があるのか」というテーマでしたが、理解すること自体が難しいという未知の領域にワクワクしましたね。 もっと知りたいと思い、その後、秋の2DAYSインターンシップにも参加しました。その時は、「人工衛星のキャンペーンサイトを広めるために、どんなPRを企画すればいいか」という課題に挑戦し、企画自体が苦手な自分に気づきました。同じ広告業界の仕事の中でも、自分はデジタルの仕組みやアプリの領域に携わりたいと感じ、進む方向が明確になりましたね。 また、他の大学の学生との出会いも刺激になりました。デジタル領域を目指すのは理系の学生が中心だと思い込んでいましたが、文系の学生も多く、さまざまな考えを聞くうちに、「今の知識量は関係ない。自分も挑戦しよう」と思えました。就職活動中も、同じ目線、同じ境遇の仲間として、情報交換や悩みの共有ができました。 インターンシップを楽しむことで見える世界も可能性も広がる 私は、インターンシップを経験したことで、自分の可能性を広げることができたと感じています。未知の領域に触れ、そこに面白さを感じたことで、そのほかの業界にも目を向けるようになり、その結果、「やはりデジタル領域を極めてみたい」と思えました。大学での学びを生かせる仕事しか視野に入らない人もいますが、幅広く世の中を見れば、思いがけず繋がる道や、新しい自分を発見でき、そこから将来の可能性が広がっていくはずです。 だからこそ、インターンシップの事前準備で一番大事なことは、「楽しみにすること」だと思います。不安もあると思いますが、「何をするんだろう」「この業界ではどんな面白いことができるかな?」など、ポジティブ思考で、ワクワクしながら当日も思い切り楽しむこと。そうすることで、見えるものが変わり、さまざまなことに興味が持てるようになり、その後の就職活動もさらに楽しめると思います。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 インテージ マーケティングリサーチ会社として国内NO.1 、世界NO.10の売上高を誇る。高度なリサーチ技術やデータ解析力などを駆使し、多種多様なお客さま企業のマーケティング活動をトータルサポートしている コミュニケーション事業本部コミュニケーションデザイン部若狭僚介氏 大学時代、NPOの活動の中で、アジアに渡航していた私。そこで直面したのは、私たちが外から捉えていた課題と、現地の方々が感じる課題に大きな隔たりがあることでした。そこで課題解決の前に正しく情報を知り、理解する必要があるのだと痛感したのです。国内NO.1 の売り上げを誇るマーケティングリサーチ会社なら、様々な側面からのアプローチを学び、最適解を導き出せる。そう期待を抱いてインターンシップに臨みました。 参加したのは5Daysのインターンシップ。実際に顧客が活用する独自のデータを分析し、オールインワン化粧品の新たな販売戦略立案を行いました。まず驚いたのは、そのデータの多様さです。全国5万人以上の購入データから、主要小売店の販売高、消費行動・意識をデータ化したものまで。それらを駆使し、チームで準備し、最適な企画をつくりあげるべく、議論するのです。 最終ゴールは顧客役の社員に向けたプレゼンテーション。期間中3回、顧客に扮した社員の元をアポイントという形で模擬訪問します。しかし、自分なりにデータをまとめ、提案するものの、先輩社員はいつまでたっても首を縦に振ってはくれません。「深く思考しろ」という指摘は、今でも強く心に残っています。 生活者の年齢、季節などの外的要因、広告掲出後の出口調査など一つ一つのデータを多層複合的に捉える。集客が最大化できる地点を見抜き、顧客にとってメリットになる施策へアウトプットする。まさに、この仕事の面白さが凝縮されているプログラムであると言えるでしょう。 生活者と顧客をデータでつなぐニュートラルな視点 当社のビジネスの真髄は、中立の立場から提言すること。それがデータのサプライヤーにとどまらない、インテージ流のパートナーシップです。自身を振り返ると、インターンシップを通じて顧客視点や生活者視点に立ち、課題解決に取り組むことで、私の目指すキャリアが具体化できました。海外で感じた「正しく物事を見つめたい」という欲求を満たし、真の課題解決ができる場所なのだと実感したのです。 この濃密なインターンシップで、より深い学びを得るためにできることは何か。それは日頃からアンテナを高く張り、マーケティングリサーチの考え方を訓練しておくことです。と言っても、決して難しいことではありません。例えば自分が手に取った飲料水について、商品購入に至った心情の変化や情報の接触頻度などを生活者視点で深く思考する。そうすることで、インターン期間中も自発的に考えることができ、新しい視点を持つことができるはずです。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 コニカミノルタ 材料、光学、微細加工、画像の4つの技術をもとに産業用印刷機やヘルスケア、プラネタリウムなど、多彩な事業を展開。ICT技術を組み合わせ、お客さま・社会の課題提起・解決を目指すデジタルカンパニー 産業光学システム事業本部QOLソリューション事業部データビジネス開発部小林直弘氏 大学院時代に地理学を専攻しており、将来は地域活性化に取り組みたいと漠然と思っていました。不動産、金融、コンサル等、さまざまなインターンシップに行く中で、最も私に影響を与えたのが、コニカミノルタでした。 テーマは、印刷、グラフィック、ヘルスケアなどの技術を用いて、大学の抱える課題を解決する新規事業の創出でした。他の会社と比べて大きく違ったのが、“既にある課題を解決する”のではなく、“課題提起からはじめる”ということ。疑似的に教授役、学生役に分かれ、多様な視点から問題点を考えました。さらに議論を活発化させるアクティブラーニングという考え方を学んだこともあり、思いもよらないアイデアに結びつきました。 今まで考えたこともない課題のため、最初は数えるほどの意見しか出ませんでした。しかし、学生視点、教授視点、大学事務員視点、学生の子を持つ保護者視点など、考えを広げることで、顕在化していない学校の課題まで浮き彫りにすることができました。 当時私たちのグループが着目したのは、空き教室を有効利用できていないということ。コニカミノルタの持つセンサー技術を活用することで、教室の状況を判断し、見える化するという新しい仕組みを提案しました。 1日かけて、プログラムを一通り経験し、“課題そのものを見い出し解決策をつくる”という私が理想とする仕事像を見つけることができました。 将来の理想像が定まったことで自身の就活スタイルが確立した どう働き、どう世の中に影響を与えたいのかが見えたことで、インターンに参加する目的も大きく変わりました。用意されているプログラムに、ただ参加するのではなく、全力で課題に挑戦する。集中して取り組むことで、その会社でできること、できないことを見極めるようになりました。社員の方に、直接自身の理想像を語ることも少なくありませんでした。 10社近くインターンに参加し、最終的に自身の活躍の場として選んだのが、コニカミノルタ。地域活性化につながる仕事がしたいという私の言葉に、間髪入れずに、「いいね、うちの会社で一緒にやろう」と力強く言ってくれたのが決め手になりました。 就職活動を振り返ってみると、インターンとは“自身の仕事の理想像が明確になり、就活の取り組み方が決まった場所”だと思います。 どんな会社が自分にマッチしているのかと考えすぎて動けなくなるよりは、少しでも興味のある会社のインターンに参加するべきです。私自身がそうであったように、ありのままの自分をぶつけることで必ず自分らしい会社の選び方が見つかると思います。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 P&G ジャパン 男性用シェーバー「Gillette(ジレット)」や化粧品「SK-Ⅱ(エスケーツー)」、ヘアケア製品「PANTENE(パンテーン)」など、世界約180カ国に信頼と高品質の製品を届けている日用消費財メーカー アシスタント ブランドマネージャー ブランドマネジメント森 響子氏 インパクトを与える仕事」を求め、コンサルティング業界を中心に就職活動をしていた私が辿り着いたのは、企画から実行、改善まで携われる、事業会社のマーケティングという仕事でした。先輩の勧めもあり、数々のヒット商品を持つP&G ジャパンのインターンシップに参加しました。 当時は3日間完結型で、うち2日間は消臭・芳香剤「ファブリーズ」の販売戦略を立案するグループディスカッション。過去実際に取り組んだケースを題材とし、データ分析や広告戦略など、マーケティングの一連のプロセスを体験するものでした。他社では、架空の課題に取り組むことが多く物足りなさを感じていた私にとって、実践さながらのテーマはまさに求めていたもの。非常に胸が高鳴りました。 しかし、膨大なデータを扱い慣れていない学生同士の議論はまとまらず、時間だけが過ぎるばかり。焦る私たちが解決の糸口を見出せたのは、社員から個々人への的確なフィードバックでした。中でも、私への「発言内容を省略しすぎていて、考えが周囲に正しく伝わっていない」という言葉は印象に残っています。これまでのインターンシップでは、グループ全体へ向けたワークのアウトプットに対してのみのフィードバックに留まることが多かったのですが、個々人に対して、社会に出た際にも意識すべきコアな課題を指摘され、大きな学びになりました。 課題・指摘・視点すべてにおいてリアルを体感できるプログラム マーケティングの奥深さや根本的な課題に気付くことができましたが、それ以上にP&Gの風土を体感できたことが大きな収穫でした。その一つが、「フィードバックイズギフト」という考え方。P&Gでは相手が社長であっても率直に意見を発信できる風土があり、全社員が誰からのフィードバックであっても真摯に受け止めます。だからこそ、学生に対しても社員はギフトとして、現場と変わらないフィードバックをしてくれたのだと思います。もう一つは「コンシューマーイズボス」。最終プレゼンテーションでも、自分たちの視点ではなく、消費者が本当に求めているものなのかと、全ての指摘が消費者視点に紐づいていました。インターンシップの課題そのものも実務に即したものでしたが、指摘内容や議論の観点まで全てがリアルで、市場で圧倒的存在感を発揮してきたP&Gの強さを生み出す風土を随所で感じることができました。 入社後も、ギャップを感じることはなく、当時の指摘が役立っています。参加される方にもビジネスの本番だという意識で課題に向き合い、フィードバックを真摯に受け止め、良い成長の機会にしていただきたいと思います。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 日本総合研究所 三井住友フィナンシャルグループのIT戦略領域を担う。ITソリューション・コンサルティング・シンクタンクの3つの機能を有する総合情報サービス企業として、課題抽出、解決への提案、実行支援を行う 国際部門市場システム開発第二部上村 萌氏 自分自身の市場価値を高め、社会に大きな影響を与えられる仕事とは何だろう。考えた末にたどり着いたのが、全てのビジネスの根幹となる”金融”と”IT”業界でした。2つの領域で活躍できる場所を探して、複数のインターンへ参加。業界や業務内容の理解が進む一方で、入社後に自身が活躍できるまでのイメージを抱ける企業は、なかなか見つかりませんでした。そんな時に出会ったのが日本総合研究所(以下、日本総研)のインターンです。全5日間のインターンの中で、前半3日間は、金融ビジネスにおけるIT戦略の立案。後半2日間では、コストや品質、人員構成などを計画し、プレゼンテーションを行いました。 参加して驚いたのは、一切学生扱いされないということ。それを痛感したのが、重要度の高いタスクを見極める場面での出来事でした。自分たちが決断する一つの選択がプロジェクトの成否を大きく分けるという重圧を感じながら、検討すべき要素を洗い出し、チームで議論を重ね、次の一手を導きました。しかし、担当社員から返ってきた言葉は非常にシビアなものでした。「法律やリスクまで考えられていない。これでは戦略にならない」見極めるどころか、検討事項の抽出から間違っていたことに、自身の視点の低さを実感。ここまで社員と対等なレベルを求められたのは初めてでした。 厳しい指摘に対してGOサインが出るまで、何度も考え直し、解を生み出す。わずか数日間の中で、計画→挑戦→改善のサイクルを幾度となく繰り返したことで、他社のインターンでは感じられなかった自身の成長を強く実感できました。 成長のプロセスを繰り返し大きな成長を遂げた自分に気付く 成長の場を求める私が選んだ日本総研では、インターン時の想像をはるかに上回る規模の仕事に挑戦する機会がやってきています。時に失敗もしながら、求められる成果に対して必死に食らいつく日々を通して、金融とITの両方の知識を身につけていきました。現在は、グローバルマーケットでの競争力や顧客満足度強化に向けたプロジェクトを推進しています。 改めてインターンとは何かを考えてみると、私にとっては、会社や仕事を知るだけでなく、入社後に成長できるかどうかを見極める場所でした。日本総研のインターンには、社員と同水準の高い成果が求められるプログラムが用意されています。しかし、その環境に身を置くだけでは、大きな気付きや学びはないかもしれません。失敗を恐れず、全力投球してください。仕事の疑似体験を通して、将来の自分をイメージできると思いますよ。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 セールスフォース・ドットコム 1999年、米国にて設立。世界最大のクラウド型CRM(顧客管理)プラットフォームを提供。日本法人は2000年に立ち上げ。米Forbes誌「世界で最も革新的な企業」に8年連続で選出される コマーシャル営業アカウントエグゼクティブ清水彩加氏 私がセールスフォース・ドットコムに興味を持ったのは、女子大生を対象にした当社の会社説明会がきっかけです。総合職としてビジネスの最前線で活躍する女性に漠然と憧れていた私は、自分にも挑戦できるチャンスはあるのかを確かめるために参加しました。当初、外資系のIT企業は文系出身の私にとってハードルが高かったのですが、女性社員の活躍ぶりを聞き、詳しく会社のことを知りたいと思い、インターンシップに参加しました。 プログラムは大きく分けて会社説明、プレゼンテーションワーク、先輩社員交流会の3つ。会社説明では、IT・クラウド業界の将来性や当社のビジネスモデルを把握。常に最先端テクノロジーが生まれ、毎年20~30%成長する変化の激しい会社に身を置けば、間違いなく成長できそうだと胸が高鳴りました。プレゼンテーションワークでは、実在する企業の課題を分析し、解決に導くシナリオを考え、新しいサービスを提案。多くの社員から手厚いフィードバックを受けながら、営業職について理解を深めることができました。 中でも感銘を受けたのが、サービスの存在価値の高さです。お客さま企業の成功のために「売って終わり」ではなくアフターサポートや活用支援まで徹底する「カスタマーサクセス」という理念が全社に浸透。お客さまのビジネスに真に貢献できるプラットフォームを提供するこの仕事に、さらに心が惹かれました。 「外資系」のイメージを変えた互いに支え合い、高め合う風土 特に働くイメージを持てたのは、社員交流の場です。外資系は個人主義で競争が激しい印象でしたが、当社は全く違いました。背景にあるのは「Ohana」という、ハワイの言葉で「家族」を意味する独自のカルチャー。困ったことがあればサポートし、成功事例があればすぐに共有する。そんな温かい風土に触れ、感じていた不安は一気に払拭されました。また、どの社員の言葉からも感じられたのが、「会社が好き」という想い。互いに尊重し合い、性別や国籍などに関係なく皆チャンスが平等。日本における「働きがいのある企業ランキング2019(Great Place to Work(R)InstituteJapan)」で第1位に選出されている働きやすい社風・風土を随所で体感しました。漠然とした憧れが、当社の営業職に挑戦しようという決意に変わったと同時に、この人たちと働きたいと強く感じたのを今でも覚えています。現在も、お客さまの成功に向き合う中で、入社前に触れた当社の風土を日々実感しています。インターンシップでは現場社員との交流を通じて会社の風土を肌で感じ、描くキャリアが実現できるかを確かめてみてください。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 山田コンサルティンググループ 中堅・中小企業を中心に企業が抱える経営課題の解決に加え、不動産コンサルティング事業、教育研修関連事業、事業承継ファンドの設立・運営および投資・ファンド事業を展開する総合コンサルティングファーム エリア統括本部大阪支店シニアコンサルタント小田赳夫氏 学生時代に経営学を専攻し、企業経営に関わり、高い価値を発揮できる仕事がしたいと、コンサルタントに興味を持ちました。華やかでスマートな仕事というイメージを覆したのは山田コンサルティンググループの会社説明会。「コンサルタントは泥臭い」という言葉にギャップを感じ、興味本位でインターンシップに参加しました。 当時のテーマは『チェーン展開する、某飲食店の黒字化』。3人チームでグループワークを行い、最終的に金融機関担当者に見立てた社員に事業改善案のプレゼンをする3日間のプログラムでした。経営指標の見方を学んだ後、競合となる飲食店を視察。データだけでは見えない、売り上げの好調要因を探るため、実際の店舗へ足を運びます。 並行して、財務諸表や企業沿革などの基礎情報を基に、赤字の原因分析や改善案を模索しました。メニューの刷新やSNSでのプロモーションなど、顧客数増加の観点で思いつくアイデアが売り上げ拡大につながるかを立証する。施策が必ず黒字化につながる確実性はなく、客観的に実現の可能性を判断するために、数字での落とし込みが必要でした。さらに、今ある情報を基に経営指標を設定し、黒字化を実現するまでのプロセスを作り上げる。正解が分からない中で、自ら指標を作り、数字で立証しながら突き進む地道な過程こそ最も困難で、コンサルタントの泥臭さだと気づかされました。 粘り強く数字と向き合い続け使命を全うすることが本質だった チームで議論を重ねた結果、提案したのは、サイドメニューを充実させ客単価を上げるということ。しかし、社員からのフィードバックは「赤字店舗の撤退が優先」という内容でした。店舗撤退は議論の中でも検討されましたが、社長は否定的だったため、あえて避けていました。しかし、一刻も早く赤字を脱却し、事業を持続させるためには、新たな施策を投じる前に社長を説得し、赤字店舗を撤退することが必要不可欠だったのです。否定的だった社長に対し、一度の撤退で黒字化すること、撤退により全ての従業員の雇用が守られることなどを合理的に数字で立証する一方で、チーム全員で熱意を伝える。最終的に納得いただき、金融機関へのプレゼンを成功させました。 躊躇う提案でも、根拠を数字で示し、経営者と膝を突き合わせ続ける。課題解決におけるプロセスの泥臭さこそが当社のコンサルタントの本質であり、企業の命運を分ける使命の重さに伴う達成感こそが醍醐味だと感じました。 たった3日間という限られた時間の中で実務同様の難易度の高いプログラムを全うできた経験は、困難な状況でもやり抜ける力が自分にあるという新たな一面に出会わせてくれました。 インターンinfo
トップカンパニーで働く先輩たちに聞く! そもそも、インターンシップって何? 「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。 アクセンチュア 「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」「セキュリティ」の6つの領域でサービスを提供する総合コンサルティング企業。世界で46万9,000人以上の社員が活躍している 金融サービス本部柳 イェスル氏 国内外のビジネスを見渡して、世の中の経済の動きを知りたい。それがコンサルタントに興味を持ったきっかけでした。その知的好奇心を満たすのに適切なのはどんな会社だろう。そう考えた時に、アクセンチュアがふさわしいと思った理由は、世界52カ国に広がる拠点をベースに、お客さまと共に変革を実現していくコンサルタントの姿勢に興味を持ったからでした。 インターンシッププログラムの日程は3日間。初日は座学でコンサルタントの仕事の進め方や考え方を学びます。そして、後半2日間で取り組んだのは、実在の企業を想定顧客にしたグループワーク。当時は「東南アジアにおける通信教育マーケットの開拓提案」をテーマに、コンサルタントの仕事を体感しました。 事業計画を練る上で重要なのは、現状分析。私たちは、経済成長率やインターネットの普及率、ITリテラシーの高い若年層の志向をもとにターゲットエリアを選定。各自の意見とアイデアを持ち寄り、集合型通信教育システムを企画のメインに据え、売上構築スキーム、導入フローなどを検討していくことにしました。その後は、各人がそれぞれの役割を担い、それぞれの裁量に委ねて資料の作成に取り組んでいきました。 表面的な課題解決は無意味 徹底した思考の先に解が生まれる 順調に思えたグループワークでしたが、「分析が足りない」そのメンターの一言で状況が一変しました。確かに振り返ると、私たちはゴールを急ぐあまり、せっかく手に入れた数字や分析結果を使いこなすことができずに、実現可能性を欠いた結論に収束させてしまっていたのです。 限られた時間で私たちが目指したこと。それは原点に戻り、計画を再構築することでした。思考のスピードと質を高め、チームで意見を交わしブラッシュアップする。わずか数時間でしたが、コンサルタントの現場の片りんを体感できた濃密な時間でした。 結果としては不完全燃焼に終わりましたが、振り返って感じるのは、コンサルタントの本分は、事象を多角的な視点で捉え「なぜ」と問い続けること。あらゆる可能性を視野に入れ、追求し続けてこそ、本質的な顧客の課題解決につながるのです。 今、私は金融機関向けビッグデータ分析プロジェクトに参画しています。どんな小さなことであっても、当たり前と思っていることに疑問を持ち、考え抜いた先にこそ答えがある。このインターンシップで学んだ教訓をいつも心にとどめています。これから参加される方にも、常識を疑い徹底的に思考する、その姿勢をぜひ本場の雰囲気の中で体感してほしいですね。 インターンinfo