コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 自動車業界が挑む大変革MaaS事業化プロジェクト 日本の繁栄を支えた自動車産業は今、EV、自動運転、カーシェア、ライドシェアといった革新の波の中、MaaSという新しいサービス群を事業として成立させる挑戦を続けている。MSOLは世界のリーディングカンパニーが手掛けるこのMaaSプロジェクトに、数年前から全面コミットしている 自由化へ動き出したエネルギー領域の事業再編 発送電分離に代表される電力事業自由化や、再生可能エネルギーの可能性の増大など、さまざまな要因でエネルギー業界は再編へつながる大きな変化の中にある。生き残りだけでなく、新事業創出に挑む業界内で、大手事業者のイノベーションプロジェクトに最上流フェーズから参画している 次世代イノベーションを形にする 真の成果にこだわり抜くプロ集団 “成果”という明快なゴールに向かって価値を提供する。端的に言えば、それがマネジメントソリューションズ(以下、MSOL)と他ファームの決定的な違いです。実行面も支援することをうたう企業は増えてきましたが、戦略系ファームは最上流の課題抽出・戦略策定に重きを置き、IT系のファームはシステムの開発や実装をゴールとして設定するケースが依然として多い。その結果、複数ファームが参画するプロジェクトでも、クライアントが求める成果に至るまでの道のりに、いくつもの“すき間”が空いてしまっています。 一方、ビジネスシーンは先の見えない混沌とした時代に突入し、あらゆる企業が前例のないイノベーションを確立するべく、チャレンジを繰り返しています。不連続かつ不透明な環境下で変革を起こそうとすれば試行錯誤はついて回るものですが、だからこそ確かな成果を追求しようという気運も高まっているのです。イノベーションに真剣に取り組む企業であればあるほど、従来型プロジェクトのあり方に限界を感じています。「どんなに優れた戦略でも、どんなに先進性の高い技術でも、それだけでは成功しない」という理解の広がりがMSOLの成長を導き出してくれているのです。 例えば、100年に一度と言われる大変革に取り組む自動車業界は、いわゆるMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)事業の確立を急いでいます。自社で高めてきた自動車製造技術だけでは差別化が困難となる未来へ向け、AIなどのデジタル技術も意欲的に取り込みながらプロジェクトを進めており、そこには従来の枠を超えた多様なパートナー企業や専門家が参画してきます。自社のみで行っていた従来型プロジェクトでさえ“すき間”だらけの実情に苦慮していた企業は、さらに高難度の挑戦を強いられているのです。 他方、エネルギー業界でも劇的なパラダイムシフトが起きています。再生可能エネルギー導入も含めたエネルギー事業の自由化・多様化という時代の波が、あらゆる関連企業に変革を求めているのです。電気会社がガスも提供したり、ガス会社が電気を提供したり、あるいは規制緩和により全くの異業界から企業が参入してくる、といった変化はすでに始まっています。 M&Aも含めた企業連携や、異領域の技術集団とのオープンイノベーションなど、同種の変革は、あらゆる分野で起きていきます。そしてプロジェクトを進行させる上でのフェーズとフェーズ、組織と組織、あるいは企業と企業がバラバラであったら、決して“成果”というゴールには到達できません。 分野連携がイノベーションの鍵 問われる“マネジメント”の本質 では、コアバリューである「マネジメントの実行支援」を担うMSOLは、どんな役割を果たしているのか。一言でいえばPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)という立場なのですが、旧来のPMOのイメージ、つまり「ヒト・モノ・カネ・技術といった要素の管理を請け負う立場」とは一線を画します。 MSOLが担うのは、これらのバラバラな要素をすべてつなぎ、ゴールに向かって価値の最大化を引き起こす役割。ただの管理人ではなく、最上流の課題抽出から、その実行局面であるプロジェクトの運営を主体的にリードし、文化の違いも埋めながら、参画するすべてのプレーヤーを巻き込んで共通のゴールに引っ張っていく。それこそが「マネジメントの実行」なのです。 従来型のコンサルタントに求められてきた地頭の良さに加え、当事者すべてに共感していける素直さも備えていなければ務まりませんが、そうして真の“成果”に全面的にコミットできることこそがMSOLの醍醐味。以前よりプロジェクトのアジャイル化が進んだ分、少人数で参画する機会も増えており、若いうちから責任ある仕事に就く機会は多くなっています。大企業の若手社員では関われないような最先端プロジェクトに、MSOLの20代のメンバーが中心メンバーの一人として参画するケースも見られます。 多様なチャレンジ局面と向き合い、責任を果たしていくことに誇りと喜びを求めたい人であれば、必ず期待を超える成長実感を得ていける。私はそう確信しています。 Interview Report 地頭の良さがコンサルタントの成長を決めるわけではない MSOLが推進する自律的な人材育成環境 上場した今も成長を加速し続けるMSOLにあって、創業期から最前線に立ち、幾多の大規模プロジェクトを成功に導いた後藤氏。直近はアジアに軸足を置き、グローバル化に注力をしてきたものの、帰国後は特に人材教育に心血を注いでいる。社員自らが教える役目を担う自発的セミナーも含め、実に1カ月に10回~15回は何かしらの人材育成プログラムが稼働しているとのこと。“自律的キャリア形成”を理念とするMSOLならではの主体的成長環境が次々とマネジメントのプロを生み出しているのだ
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 先進技術を世界に届けるプロジェクト 医療の飛躍的な進展への貢献が期待される再生医療技術において、海外のデロイトメンバーと一体で、各国市場に最適なビジネスモデルを提案。各国でのルール形成、新規プレーヤーとの協業やサプライチェーンの構築などを通じ、市場の機会を最大限に活かしたビジネスの実現を目指した 新規事業の立ち上げを通じ第三創業の実現へ 世界のスタートアップの企業情報やテクノロジー情報を一元的に検索し、分析できるプラットホーム「TechHarbor」を開発。これにより、企業が有する技術トレンド分析や市場モニタリングが可能となり、先端テクノロジーのトレンドを迅速に把握し、企業のExponential な成長を支援している トップ企業の経営層と同じ目線で世界を見据え高く広い視座に立つ コンサルティングファームを志す学生の中には、ビジネスパーソンとして成長するだけでなく、社会に対してインパクトのある仕事を手掛けることに期待して就職先を選択する人も多いのではないでしょうか。コンサルティングファームは、クライアントの戦略策定が中心の戦略系、人事やM&Aなど特定の業務に強みのある業務特化系、システム構築を請け負うIT系、そしてデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、DTC)をはじめとする戦略策定から実行まで一貫して支援する総合系の4種類に分類されています。私は総合系のコンサルティングファームの中でも、幅広いサービスを提供しているDTCへ新卒で入社しました。 私が思うDTCの特徴は、世界中に広く事業展開しているクライアントを支援するというスケールの大きさです。特に、業界トップクラスの企業に向けたさらなるグローバル化やビジネスモデル革新などの支援を強みとし、多くのナレッジと、グローバルに展開するグループ拠点との連携力を有します。 DTCは、企業の組織、機能、目的に対応して特有の課題を解決する「オファリング」サービスと、さまざまな業界・業種ごとの専門的知識・経験を有するプロフェッショナルによる「インダストリー」サービスと呼ばれる二つのサービス軸に分かれており、私はライフサイエンス領域に特化したインダストリーユニットに所属しています。製薬や医療機器を中心とした企業を担当しており、新たなビジネスモデルの策定や、産官学の垣根を越えた提言の実施などを支援してきました。中でも、大手製薬企業2社の合弁による新規事業会社の設立は、製薬業界においてのモデルケースとも呼べる程の成功を収めました。設立当時にニュースとして取り上げられた新聞記事の切り抜きは、自分自身が働いた証しとして今でも保管してあります。 ライフサイエンス領域に限らず、複数企業がそれぞれの強みを持ち寄り、会社の枠組みや垣根を越えて連携しなければ、グローバルでは生き残れません。今後は、業界全体や社会全体における新たなルール策定など、利害が絡み合うプレーヤー同士をつなぎ合わせ、合意形成を実現する必要のある案件がさらに増えていくでしょう。 若手が長年働ける環境において積極的な姿勢が求められる職場 DTCでは、新卒で入社するコンサルタントに対して「ファーストステップ支援」と「独り立ち支援」の二つを提供しています。入社後は質の高いコンサルティングスキルやマインドの研修を経て、コンサルタントとしての土台を整えます。研修後は、Pool Unitと呼ばれる組織に配属され、専門領域を定める前に多様な案件を経験します。 プロジェクトにアサインされて気が付くのは、経験年数を問わず難易度の高いプロジェクトに参画することと、どんな若手でもコンサルタントは積極的にバリューを出さなければいけないということです。特に後者のバリューについては、配属後すぐに部門のトップや経営者と議論する場に出向くことも少なくありません。新人としてではなく、DTCのコンサルタントとして見られているということを忘れてはいけません。自主的に専門性を高める努力をしながら、現場で貪欲に知識を吸収することで、早くからの独り立ちを期待されています。そして、コンサルタントとして経験を積んだ3年目くらいからは、自身がトレーナーとなる立場へ。育てられたら、育てるという文化が根付いています。 志望する業界において自身の専門領域をつくって深めたいという人にはDTCは最適な環境です。実力があればハードだけれども自身の早期成長や社会へのインパクト創出につながる案件に向き合えます。 これからのコンサルタントは、フレームワークを活用して成果物を作る能力以上に、新しいものを会社や人と共に創造する力や先見性が求められると思います。DTCで働くことは、単にキャリアが得られるだけでなく、コンサルタントとして深く多角的に考える思考力を身に付け、やりがいのある仕事と向き合えるということです。自分自身を試し、より成長してみたい人は、ぜひ挑戦してみてください。 Interview Report UP OR OUTではないDTCの懐の深い若手支援はコンサルタントしての成長を力強く後押し DTCは、総合系ファームのトップ群の一つでありながら、若手社員からの成長の道筋がしっかりと描かれているのが印象的なファームである。Pool組織にて、さまざまなオファリングやインダストリーを経験し、キャリアの方向性や適性の見極めを支援するという、長期的な成長支援を行う文化がある点が特徴の一つだ。成長した社員が、同じように若手を成長させることに投資を惜しまないという点は非常に印象的であり、「人を育てる」という風土が業界をリードするDTCの推進力となっているようだ
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 10カ月という短期間で経費精算の次世代化を実現 塩野義製薬の経費精算プロセスおよびシステムの次世代化を支援。全社員5000名が対象という規模の大きさと電子帳簿保存法に対応する難度の高さながら、僅か10カ月で導入を完遂。このほかERPのクラウド化など、多様なテーマで企業のDX実現を支援する活動を加速させている 合併会社の設立によりコンシューマー事業へ進出 ユナイテッドアローズ、博報堂DYメディアパートナーズと共に合弁会社「株式会社fitom」の事業を開始。試着シェアアプリ「fitom」の開発と運用を通じて、アパレル通販サイトの活性化や実店舗と販売スタッフの一層の活用、オムニチャネル化による新たな買い物体験を創造する 変化を恐れず挑戦し続ける新時代のアグリゲーター集団 企業や組織の壁を越えて、自在にチームを組んで成果実現を目指す「アグリゲーション」は、シグマクシスの特徴的なアプローチです。もともと事業戦略策定、業務・システム変革、組織・人財変革、プロジェクトマネジメント、M&Aなど、多様な能力を持つ集団として立ち上がった当社ですが、お客さまの課題をスピーディーかつ高い品質で解決することを追求するうち、自前主義にこだわらず社外の能力や技術を積極的にアグリゲーションすることが不可欠だ、という結論に行きつきました。プロフェッショナル一人一人が持つネットワークを全体で共有するため、課題解決の選択肢は年々広がり続けています。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれ始めてからは、最先端のテクノロジーや開発スキルを持つベンチャー企業との連携も加わり、幅広い領域にわたる活動は私たち自身の知見も深める循環を生んでいます。 今や企業同士の関係が「競争」から「共創」に変わりつつあるように、コンサルタントに求められる価値も大きく変わっていく時代です。変化を先読みし、柔軟かつ俊敏に自ら進化し続けられることも、シグマクシスの強みの一つ。だからこそ私たちは、周囲との連携力や豊かな想像力、一つの領域にとどまらない知見の習得への貪欲さを大事にしています。新卒入社であれば特に、専門性は後からついてくるもの。与えられた仕事をこなすだけでなく、その仕事の先に何があるのかを理解したうえで自分が何を学ぶべきかを捉え、多くの仲間をつくることが、独自の価値を生み出すアグリゲーターへの第一歩になると思います。 実践的な研修で試行錯誤しコンサルティングの本質を知る 入社後に学ぶ機会も豊富です。社内研修やプロジェクトで得たナレッジの共有会に加え、海外カンファレンスに参加する機会も多数あります。私自身は約7年前に新卒入社後、4カ月にわたる集中トレーニングを受けました。ビジネスマナーやPCスキル、ロジカルシンキングや課題解決力など、コンサルタントとしての基本動作の習得はもちろん、実践的なプログラムも組み込まれていました。実在する企業への事業戦略策定プロジェクトやシステム設計・構築プロジェクト、自治体に向けた地域活性事業の企画・提案プロジェクト。研修でありながら実際のプロジェクト現場と同じスピード感でアウトプットを創る緊張感、想定しなかった壁に突き当たりながらの試行錯誤、そしてお客さまからの生の声は、この仕事の本質を知る経験でした。 研修修了後は、放送業界のお客さまに向けた経理・財務領域のシステム変革プロジェクトに参画しました。10数社あるグループ企業を対象とする3年以上の長期にわたる案件で、お客さまと膝を突き合わせて課題解決に取り組んだこの期間は、さらなる学びの連続でした。会計関連の専門知識を深めたことに加え、日々小さな成功を重ねながら前進する充実感、大きな目標を果たした時の達成感、その一つ一つをお客さまやビジネスパートナーと共有することで築く信頼関係、自分ならではのネットワーク構築など、研修では知り得なかったことばかりです。 以来、会計領域を軸に仕事の幅を広げつつ、自分なりのスタイルを確立して来ました。その一つはお客さまの課題を自分事として捉え、「自分の仕事はここまで」と領域を決めず、成果につながることであれば周囲も巻き込みながらチャレンジすること。この繰り返しで、お客さまにとって「なくてはならない存在」になることこそが、この仕事のやりがいだと思えるようになりました。今後はビジネス環境がより複雑化していきますから、お客さまにとってベストな選択肢であれば、専門外の領域にも踏み込むつもりです。例えばお客さまやビジネスパートナーとのジョイントベンチャーの設立もありえますし、先端技術を持ったベンチャー企業との連携もあるでしょう。簡単なことではありませんが、自己成長はチャレンジの繰り返しがあってこそ。変化を恐れず、自らの言葉に責任を持ちやり切る楽しさを味わい続けたいと思いますし、その喜びを共にできる仲間を増やしたいと考えています。 Interview Report 自らのミッションへの信念と機動力、実行力が 既成概念にとらわれない新たな価値を生み出す コンサルティング、事業投資と運営、ベンチャーキャピタルへの投資など事業形態の幅広さも同社の特徴だが、その中心には常に「顧客やビジネスパートナーとの協業を通じた社会への価値提供」というミッションがある。このミッションを共有するコンサルタントが社外とのハブとなり、機動力と行動力を駆使して多様な人財や技術をつなぎ、既成概念を超えるアイデアを組み立て実行している。次世代の社会を創り、力強くリードしていく人財を生み出す「道場」のような環境だと感じた
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト Watsonの活用による購買部門のコスト削減 人が通常集められる以上の膨大な情報を集め、人の意思決定を支援するWatsonをクライアントの購買部門に導入。最新のサプライヤー情報を瞬時に入手することを可能にした結果、取引先のアセス メント時間を70%短縮し、データ収集ルーティンを93%削減するなど大きなコスト削減を実現した メガバンクのアジア拠点標準化プロジェクト 業務プロセスをグローバルに標準化し、効率化を目指した案件。あるべきプロセスと現実とのギャップを埋めるべく、アジアの全拠点を回って各国の関係者とコミュニケーションをとり、課題の見える化と国や地域ごとの多様性を吸い上げ、全員が同じ方向を見てゴールに向かうことができた 独自の最先端技術と人の力でお客さまのビジネス課題を解決 データサイエンスやロボティクスといったデジタルテクノロジーの活用でビジネスを変革していく時代が来ていることは、すでに多くの人が認識していることと思います。私たちIBMのコ ンサルタントも人の意思決定をサポートするIBM Watson(以下、Watson)やアナリティクス、RPAなど、先進性の高いテクノロジーの数々を保有する強みを生かしてコンサルティングを進めることが当たり前になっています。しかし、それは私たちがIBMの人間だから推奨しているわけではなく、お客さま側が先端テクノロジーの活用を求め、その効果に期待をしているからです。 例えばお客さまがいち早くRPAの活用を開始している中で、コンサルタントがそこで生じた課題の解決にあたるケースも珍しくありません。つまり、これからの時代に最適なソリューションを提供するためには、コンサルタン トは先端技術をお客さま以上に理解している必要があります。そしてIBMのコンサルタントのアドバンテージは、最先端テクノロジーを自分たちの仕事にも取り入れ、その可能性を貪欲に追求できる環境があるということです。 例えばIBMでは、社員のスキル評価にWatsonを導入。マーケットニーズやスキルレベルを学習したAIが、各社員の能力を算定し、「給与を●%上げ るべき」という目安をマネージャーに提案する仕組みが機能しています。私自身はサプライチェーン領域のコンサルタントとしてWatsonを活用した プロジェクトに携わっています。製造業のお客さまにとって、優れたサプ ライヤーを見つけ出すことが不可欠で、これまでは商社から情報を取り寄せたり、インターネットを駆使したりしていましたが、情報収集や判断に膨大な時間がかかっていました。しかし Watsonを活用すれば候補サプライヤーを短時間で提示してくれます。時間と手間が劇的に軽減され、今では絞り込まれた選択肢を吟味でき、より高度な 判断ができるようになりました。 コンサルティングファームでありながら、事業会社としても独自のテクノロジーを持つIBMであれば、コンサルタントとしてこれまで解決できなかった課題を解決し、お客さまの変革を支援することができるでしょう。 充実した教育環境と社員の主体性を後押しする風土 一方でIBMは、技術がハイスピードで進化するため陳腐化も早く、新しいものへと移っていくことを熟知してい ます。現代ではあらゆる技術が約2.5年で陳腐化すると言われており、コンサルタントは次々に学び、「さらにその先」へと目線を向ける必要がありま す。そのため、学びの機会を設け、教育へ投資する動きをさらに加速させており、教育カリキュラムの数も増えています。技術進化と陳腐化のスピードを超える成長スピードを獲得するため、クラウド・ネイティブなアプリ開発スキルやデータサイエンスのスキルを社員が学んだり、専門技術者や営業担当だけが受けていた先進カリキュラムをコンサルタントも受講したり、人材育成面での強化が進んでいます。 ただし、テクノロジーがどんなに進化しようとも、経営の改善や変革を決定づけるのは人。私はむしろIBM最大 の強みは人にあると確信しています。 その理由は、多様な経験とバックグラウンドを持つ人材がそろい、互いのチャレンジを後押しする風土があるからです。 育休明けに自ら担当を志願し たあるプロジェクトを例にご紹介します。それはお客さま内で日の目を浴びていなかった間接材購買領域のポテンシャルを分析し、改革の必要性の有無を見極めるプロジェクトでした。何十 万件ものデータを解析した結果、戦略から組織、人材育成、ITと全ての領域で、当該の間接材の価値を見出すことができ、予算や人員の急拡大を実現。 子育てとの両立で時間の制約がありながらも、上司や国内外のあらゆる分野に存在するIBMの有識者を巻き込みながら、最良のアウトプットを追求することができました。 IBM内の人のリソースの豊富さ、そして「手を挙げた者勝ち」の社風の裏に「手を挙げた者を勝たせる」つながりがあることも改 めて実感しました。成長を主体的に目指す人に、こうした環境があることを知ってもらえたら嬉しいですね。 Interview Report テクノロジー・ドリブンの時代、理想的な環境がそろう IBMだからこそ、「人」の力が最大の強みとなる 先端技術を自らリードしているIBMにいることで、デジタルトランスフォーメーションの時代にクライアントが求める最高水準 のテクノロジーを提案できる。これが同社の強みなのは誰もが想定するところだが、 田町氏が最も強調したのは「人の力がIBMの強み」という部分。技術的な優位性も、さらに充実度を上げた教育環境もすべては人の主体性あってこそ。そして、自らやりたいことに手を挙げるメンバーを当たり前のようにサポートする社風。それこそが同 社で働く醍醐味なのだ
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 医療ビッグデータを活用し疾病の重症化を予測 とある疾病に罹患している患者が、どのようなケースで重症化してしまうのかという要因を医療ビッグデータ、及びAI・マシンラーニングの解析技術を用いて分析。その結果をもとに疾病の重症化を予測するモデルを構築し、クライアントと共に論文として提言 画期的新薬の上市に向けて戦略の策定・実行を支援 数多くの画期的新薬の上市に向けた開発戦略、メディカル戦略、マーケットアクセス戦略、マーケティング戦略、営業戦略などを一貫して支援。戦略策定にとどまらず、実行支援まで手掛けられるのも、社内で臨床開発、エビデンス構築、MRなどの実行部隊を構えるIQVIA独自の特徴 専門特化×医療ビッグデータでヘルスケア領域の変革をリード 世界70カ国にオフィスを構え、100カ国以上にヘルスケアサービスを展開しているグローバル企業IQVIA。その日本法人として、国内においてIMSを前身に半世紀以上の歴史を持ち、業界屈指のコンサルティング、医療ビッグデータ、テクノロジーに強みを持つIQVIAソリューションズ、世界最大級のCSO(コントラクトMR)、CRO(臨床開発)部隊を保有するIQVIAサービシーズが融合し、ヘルスケア業界でビジネスを展開するクライアントの成長を支など高難度な疾患領域へのフォーカス、AIやロボットといったテクノロジーの進化などにより、ヘルスケア業界は世界中で大きな変革期を迎えています。クライアントからも、組織改革などの既存ビジネスモデルの変革、新たな医療の枠組み作りや新制度への対応、Beyond the Pil(l 医薬品の枠を超えた価値提供)への取り組みやテクノロジー企業との提携といったイノベーションへのチャレンジなど、次世代の組織やビジネスを創るための戦略策定、実行支援といったコンサルティングを依頼されるケースが急増しています。 ここで最近のプロジェクト事例を一つ紹介します。とある製薬企業より、医薬品ビジネスの枠にとどまらない、将来の企業成長につながるような新規事業を検討したいという相談をいただいた時のことです。特にヘルスケア関連のテクノロジーに注目していたため、最先端の事例や技術を検討に取り入れるべく、アメリカの有名大学教授陣をアドバイザリーボードとして招致した現地でのワークショップを開催。当社のグローバルメンバーも交えてBeyond the Pill戦略を練り上げていきました。最終的には、ヘルステックベンチャーへの投資検討、意思決定まで支援していきました。最先端の新しい領域であっても確実に成果まで結び付けることができるのは、ヘルスケアに特化したグローバルチームとネットワークを持ち、世界中の実例をもとにコンサルティングを行うことができる当社ならではの特徴といえるでしょう。 新しい医療の枠組みを作るという高い視座と志が必要不可欠 薬ではなくアプリが医師から処方される「デジタルセラピューティクス」など、この業界では新しい概念が次々と生まれています。変化が激しい今だからこそ、新卒採用では、ヘルスケアに強い興味を持ち、業界の変革をリードしていきたい、新しい医療の枠組みをクライアントと作っていきたいという高い志がある方にお会いしたいと思っています。もちろん、医療関連の勉強をされてきた方、医療ビッグデータの利活用に興味のある方など大歓迎ですが、ヘルスケアに対する志がある方であれば、入社時点で特別なスキルを持っている必要はありません。 また、グループとしてヘルスケアに関連するさまざまな事業を展開しているため、社内には医師や疫学専門家、データサイエンティストなど多岐にわたる分野のスペシャリストが多数在籍。多彩なメンバーたちとプロジェクトを成功に導いていくことができるのも当社の大きな魅力です。 入社後は、マネジャーや先輩コンサルタントとプロジェクトに参画し、基礎スキルや医療関連の専門知識、そしてコンサルタントとしての立ち振る舞いやマインドを学んでいただきます。「あなたがいたから素晴らしい成果が得られた、ありがとう」という言葉をクライアントから頂けるような経験を積んでほしいと考えています。 ヘルスケア特化のコンサルタントとして働くということは、普遍的な専門性を身に付けるということ。自身の成長を実感しながら、ヘルスケアという業界を自らの手で変え、新しい医療の枠組みを創造する。そんなやりがいを当社で掴んでください。 Interview Report 世界に影響を与えるヘルスケアの新しい仕組み作りに 携わるチャンスがここにある ヘルスケア専門のコンサルティングファームとして企業の課題解決に向き合ってきた同社。最近では医療ビッグデータやAIなどを活用した案件も増加中。そうした先進的な取り組みから、世界中で国家・研究機関と連携してヘルスケアに関する仕組み作りをリードすることも年々増えているという。「業界の変革をリードする」と言うと大げさに聞こえるかもしれないが、それが実現できるだけの実績とグローバルネットワーク、専門家人財を有する同社であれば、決して絵空事では終わらないだろう
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 年商100億円規模の企業の事業再生コンサルティング 過去の投資による借入金の負担が重く、資金繰りも苦しくなっている状況下で、不採算部門や不採算商品の特定と絞り込み、再生に向けた改善施策の立案とそれに基づく再生計画の策定をクライアントと共に実施。金融機関の協力を得て、クライアントの正常化と借入金の返済を達成 上場企業の事業計画と人事制度の構築支援 会社のあるべき姿と方向性を確認した上で、内部と外部の両視点から環境分析を実施。目標と現状のギャップを埋めるための既存事業の改善策、新規事業案を策定した。その事業計画の実行にあたっては、社員のモチベーションや実行力を高めるべく、評価制度・人事制度の再構築まで支援 事業の再生から進化まで 企業に寄り添い続ける伴走者 ベンチャー企業の10年後の生存率はわずか6%というデータがあります。あくまで一つのデータですが、少なくとも企業経営が常に順風満帆なわけではありません。販売不振、資金不足、事業拡大の失敗。企業は内部にも外部にも火種を抱えているのです。 苦境に立たされた企業と向き合い、現状を分析し、整理し、再起に向けた活路を見いだす。それこそが、山田コンサルティンググループが得意とする事業再生コンサルティングです。私のキャリアも、事業再生プロジェクトから始まったのですが、そこで経験したのは想像以上にシビアな世界でした。 初めての訪問先は、ある金融機関。クライアントの粉飾決算が発覚し、私の上司とクライアントの社長が報告に行く場面に同行したのです。名刺を交換して5分後、金融機関の担当者の怒号が部屋に響き渡りました。もちろん、粉飾自体は許されないことですが、それほどに窮していたこともまた事実です。経営の実態や現場の緊張感に衝撃を受けたのを覚えています。 その数年後、今度は私がフロントメンバーとなって、400億円以上もの巨額の負債を抱える中堅企業の事業再生プロジェクトに臨みました。金額が金額だけに、利害関係者は銀行だけで20行近くに上り、再生計画を提案しても双方に利害が食い違うという状況。さまざまな角度から事実とデータを積み上げ、各所を何度も説明して回りました。その結果、関係者全員から同意を得て、企業の特別清算に至り、有力事業の譲渡にも成功して多くの従業員を守ることができたのです。 私たちのコンサルティングは、クライアントに対して上から目線で物を言うようなものではなく、同じ目線で同じ方向を向き共に走っていく、泥臭くも血の通ったコンサルティングです。苦しい時を一緒に乗り越えたクライアントとは、もはやビジネス上のドライな関係ではなく、“戦友”と呼ぶにふさわしい間柄。プロジェクトが終わってからも交流が続くほどの強い絆こそが、この仕事の醍醐味と言えます。 その証拠に、シビアな現場を経験しても、なお事業再生に関わりたいと希望するコンサルタントは多いのです。 コンサルタントの神髄は 普遍的な人間力にこそ宿る ITバブルの崩壊にリーマンショックと、日本企業は立て続けに窮地に立たされ、一時期は事業再生案件のニーズが数多く寄せられました。その後、徐々に景気が上を向き始め、昨今は事業の拡大と成長にかじを切る企業が増えています。事業再生を一つの軸としつつも、当社の強みは、戦略策定やM&A、組織・人事コンサルティングなど、幅広いサービス提供に長けていることにあります。再生の局面のみならず、攻勢に転じたクライアントに対しても多面的な支援が可能なのです。 それを可能にしているのは、専門性と多様性を兼ね備えた人材。山田コンサルティンググループには、そうした人材が育まれる土壌があるのです。 というのも、中堅・中小企業が主な顧客であるため、プロジェクト規模は大手企業ほど大きくはありません。その分、少人数での参画となり、若手に与えられる裁量が大きいのです。プロジェクト期間は長短さまざまですが、同時並行で関わっていくため、経験できるプロジェクトの数は、他ファームの倍以上。企業の命運に関わる重大な場面で、入社数カ月目から一人のプロフェッショナルとして振る舞う。目の前のクライアントのためにやるべきことをやり抜く。こうした経験を若いうちに積み重ねることで、早くから多様性と専門性が養われるのです。 現在、中堅・中小企業は、事業拡大の先に海外市場を見据えています。山田コンサルティンググループとしてもすでにアジアに複数の拠点を構えており、海外進出の潮流はいっそう活発になっていくでしょう。ゆくゆくは、大手企業がこぞって推進する先端テクノロジーの導入も進んでいくかもしれません。しかし、求められる専門領域が変わろうと、AIに仕事が代替されようと、人と人とのつながりによりビジネスが成り立つ以上、“人間力”は普遍のスキルです。そしてそれこそが、時代の変化に左右されないコンサルタントの本質だと私たちは考えています。 Interview Report 学びの場と成長の機会に富んだ環境 年次も所属も関係なく自分次第でチャンスを物にできる 山田コンサルティンググループでは、業界やサービスごとに組織が分かれておらず、誰もが希望するプロジェクトに関わることができる。経営層を含むベテランのコンサルタントから意見をもらえるナレッジ共有の場にも参加でき、自分が興味を持った分野を掘り下げ、クライアントに提案してサービス提供することも可能だというから驚きだ。唯一の条件は、意欲と積極性があるかどうか。どこまでも自由闊達で人間味あふれる風土に、コンサルタントとしての成長可能性を感じずにはいられなかった
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 某メーカーの業務を効率化研究リソースの増大に貢献 大手電機メーカーさま向けに、特許調査業務の効率化を目的としたコンサルティングを実施。専門知識が必要とされ、属人化していた調査業務をサポートする、特許検索システムを稼働させた。従来の手法と比較して手法の簡略化、高精度での検索を実現でき、研究リソースの増大に貢献 国の規制の政策評価見直し数年間の海外調査を実施 政策評価などの調査研究はシンクタンクならではの仕事。制度導入から10年ぶりに総務省による規制の政策評価を具体的に見直すため、英国やEU、豪州、カナダなど海外調査を実施し制度見直しを支援。シンクタンクならではの調査・研究の実績を生かしプロジェクトを遂行した 自治体経営のノウハウ×調査・研究 強みのシナジーで「日本初」に挑む 日本の代表的な総合電機メーカー富士通グループ唯一のシンクタンクとして、行政機関や企業を支えているのが富士通総研です。 コンサルティングにとどまらず、調査・研究も行う組織をシンクタンクと呼びますが、最新の技法とICTを駆使した「研究開発」と、社会・経済・産業の動向を見て政策提言を行う「経済研究」の基盤を生かしたコンサルティングを行えるのは、富士通総研の大きな特徴の一つです。当社が強みを持っているのは、「AI×経営工学」を核としたビジネスサイエンスやBCP(事業継続計画)などの社会・組織のリスクマネジメントを手掛けるビジネスレジリエンスの分野ですが、もう一つの強みが行政経営に関するノウハウの深さです。 実際、当社に依頼される案件は、調査・研究を活用し、自治体や国の施策に「経営」という概念を組み込んでいくものが多くあります。実施した政策の第三者評価や、行政の持続可能性を確保するための官民の担い手のあり方検討など、行政において「経営」的な考え方を組み込み、支援を行います。 最近私が手掛けている取り組みでいうと、『兵庫県尼崎市のCOO(最高外部委託責任者)補佐運営支援』というプロジェクトが挙げられます。自治体は、さまざまな民間企業に業務を委託していることが多いのですが、うまくコントロールできなかったりコストが跳ね上がったり……という課題が、全国的に問題視されていました。そこに切り込み、ガバナンスを確立することを指向したのが尼崎市です。評価支援のノウハウを持つ当社がCOO補佐として運用支援に入り、日本初のモデルケースをつくり上げようとしています。 全国的にも注目される規制改革や規制の政策評価などのご相談も多くあります。例えば、「高速道路の速度制限を上げましょう」という話があった場合、費用を便益が上回れば規制を敷いていくのですが、その際に必要不可欠となるのが調査・分析に基づいた的確な数値を算出すること。日本は欧米と比較すると、政府全体の評価機能が弱いため、深い知見を持っている当社にお声掛けいただくことが多いのです。長年築き上げてきた調査・分析での実績に加え、自治体経営の深いノウハウがあるからこそ、日本初の試みも起動することができるのだと思います。 また、シンクタンクの特性上、メディアでの発表機会も多いため、若手でも「富士通総研の○○さんの意見が欲しい」と、行政機関や経団連・日本商工会議所といった経済団体などから指名されることも多々あります。これもまた、シンクタンクとコンサルティングファームそれぞれの側面を併せ持つ当社で働く醍醐味でしょう。 早期から活躍できるフィールドを 少数精鋭だから大切に育てる 一般的なシンクタンクでは、それぞれの分野に突出したスペシャリストがいる「専門特化型」のスタイルが多いですが、少数精鋭の組織である当社では、一人が幅広い案件に取り組むスタイルを取っています。1年目から4~5個のプロジェクトに携わり、プロジェクトの中核で経験を積むことができ、2~3年目から提案書を書いて受注活動に携わります。 一般的なコンサルティングファームですと、マネージャークラス以上が案件を獲得するイメージがあると思いますが、当社では、若手のうちに受注から一貫して手掛ける経験を大切にしています。コンサルティングの理解が深くなければ受注はできません。だからこそ、早期に受注活動から一貫して手掛けることで、努力を積み重ねれば業界でもトップクラスの市場価値を早くに得ることができるのです。 当社がここまで若手の成長にこだわるのは、少数精鋭の日系企業であるということが大きいでしょう。300名規模の当社にとっては、一人一人が財産です。だからこそ、手厚いサポートのもと、大切に育てていくカルチャーが根付いています。 当社に寄せられるご相談は千差万別。国内随一のナレッジを持つシンクタンクでしかできない案件や、国内でまだ事例がないミッションに挑むチャンスもあるでしょう。刺激的なフィールドで、早期成長を目指したい方を、お待ちしています。 Interview Report 日系シンクタンク/コンサルティングファームだからこそ、年次を問わず腰を据えて挑戦できる環境が用意されている 企業のコンサルティングと行政の戦略支援、二つの顔を併せ持つ歴史あるシンクタンクである富士通総研。取材を通して感じ取れたのは、少数精鋭の日系企業ならではの温かいカルチャーだ。一般的にはシニアマネージャーが手掛ける提案活動を、入社2~3年目から経験させるのも、早期から市場価値を高めていきたいという同社の強い思いの表れ。少数精鋭だからこそ、一人一人を大切に育てたいという同社であれば、早期にプロフェッショナルへの一歩を踏み出すことができるだろうと感じた
コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知るコンサル業界 コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。 代表的なプロジェクト 大手ホールディングスのDX推進に向けた組織構築 グループ会社を多数抱える大手ホールディングスに対し、DXを推進するための組織構築を支援。新たな組織構築に向けてのリスク評価からスタートして、グループ会社横断的なプロジェクトに対するDX推進組織のモニタリング活動の態勢整備を支援した 柏市にイノベーションを!AIやIoTを使った事業創出 千葉県柏市からの委託事業で、市内のさまざまな事業者と市外の事業者を結び付けるビジネスマッチングで新規事業創出を目指すプロジェクトに参画。市内外の事業者約150社に聞き取り調査し、課題抽出・企画立案を行った。調査から事業として成立するまで一貫したサポートを実施した DXの推進から地方創生まで 社会的意義を追求する 売り上げや利益の大きさよりも、若手が意義を感じられることを優先してプロジェクトを選定する。そう言うと、きれい事に聞こえるかもしれません。しかし、新卒採用者数が年々増加しているPwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)において、若手の成長は重要な経営目標の一つ。だからこそ、難易度は高いけれどやりが いがあるもの、大きな売り上げにはつながらないけれど社会的意義の大きいものなど、若手が意欲的に取り組めるプロジェクトを優先して手掛けています。 最近では、金融機関の最新のビジネス環境やFinTechをはじめとした新しいテクノロジーに関する知見の深さから、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のプロジェクトが増加してきました。DXの推進には、会社を挙げての取り組みが必要です。そのため、企業全体のプロジェクト、システム、データを標準化し、DX化を成功させるための組織づくりをフェーズごとに手掛けています。DXの専門家として、経済産業省や金融庁から意見を求められることも多く、国が主導となって進めるプロジェクトに参画するケースも年々増えてきました。 また、PwCあらたは単にデジタル化の支援をするだけでなく、被災地域の人材還流をはじめとした復興支援や、地方・中小企業の人材確保に向けた兼業・副業の仕組みづくり、さらには内閣府とともに社会認証制度を推進するなど、社会課題解決に寄与するプロジェクトにも広く取り組んでいます。 大手コンサルティングファームですと、売り上げの大きい案件に偏る傾向がありますが、私たちPwCあらたが、売り上げの大きさに関係なく、社会貢献性の高い案件を手掛ける理由は、監査やセキュリティ、リスク管理、プロジェクト評価、ガバナンスなどの守りのコンサルティングというベースの事業があることが大きいでしょう。だからこそ、テクノロジー関連の案件から社会貢献性の高い案件まで幅広く扱うことができ、若手のあらゆる志向に応えることができているのです。 新卒1年目から複数案件を経験し 本当にやりたいことを見つける 難易度の高い案件に若手が挑戦することを大切にするPwCあらたでは、入社3年目までの間に、ITガバナンス、サイバーセキュリティ、プロジェクト評価といった多様なテーマの案件にローテーションで携わり、本当にやりたいことの見極めと、専門性を高める仕組みを取り入れています。新卒向けの案件リストがあり、その中から希望に応じたものをアサイン。「教育事業に携わりたい」という声が上がれば文科省の案件へ、というように志向に合った案件を複数手掛けながら進みたい道を見つけていくのです。 私の目から見ても、PwCあらたが手掛けるプロジェクトはどれも刺激的ですので、若手のうちに複数案件の最前線で経験を積むことは、早期成長に直結することは間違いありません。 私が手掛けたプロジェクトで、一つ事例をご紹介しましょう。DXが世間から注目されるようになる少し前のこと。日本を代表する大手企業から「デジタル化に向けてガバナンスを整えたい」というご相談を頂きました。当時、国内でもDXの事例が少なく、企業における国内のDXガバナンスをどうするか、海外のDXガバナンスに対しては……など、一つ一つ手探りで進めていきました。まだ政府機関のガイドラインがなかったため、非常に難易度が高かったですが、そこがこの仕事の面白さだと感じました。PwCあらたには、自らが先駆者になるような新しい案件の相談も絶えません。若手の皆さんには、「難しいけれどやりがいがある」案件にこそ積極的にチャレンジし、ステップアップしてほしいと思っています。 2021年以降は、DXの成功と失敗で企業の明暗が分かれることが予想されます。また地方においては、より深刻な人材リスクが浮き彫りになっていくことでしょう。 これから入社する新卒の皆さんに、濃い経験を積み早期成長していただくことは、これらの日本の課題解決に直結します。2021年以降、最前線で活躍したい方はぜひ、PwCあらたの門戸を叩いてみてください。 Interview Report 「若手の成長」を経営目標の一つとするPwCあらた 事業戦略の方針も「育成」を軸とする、若手が主役の組織 BIG4と呼ばれる国内有数の監査法人の一角である、PwCあらた。簡単には足を踏み入れられない敷居の高い組織を想像していたが、いい意味でギャップを感じる取材であった。「アップ・オア・アウト(昇進か退職か)」といった厳しいカルチャーもまだ根強く残る業界において、新卒一人一人の声に耳を傾け、それぞれの志向に合った案件でやりがいを感じてもらうことを大切にする組織は珍しい。監査法人という組織のイメージを覆すフラットな風土も非常に印象的だった
こんにちは!type就活事務局のインターン生の湯浅です。今回はtype就活で開催する少人数制・選考対策・企業参画の就活講座「サマーセレクション」の「マーケティング勉強会」のイベントレポートをお届けします! 商社やメーカーの中でも花形と呼ばれ多くの人が興味を持つ「企画・マーケティング職」。皆さんはヒットする商品を作り出すために必要な力とは何だと思いますか?クリエイティブな発想力や、誰にも思いつかないような考えを見つける力でしょうか? 今回のイベントは、 1.講師からの企画・マーケティング職の基礎的なレクチャー 2.企画・マーケティング職に強みを持つ3社の企業プレゼン 3.各企業が用意したテーマでのグループワーク の三部構成で進行しました。 それではイベントの様子を見て「マーケティング勉強会」をおさらいしていきましょう!1. 企画とは? 「企画」とは、まず現状把握から問題・課題を見つけ出し、そのためのsolution(解決策)を構築、その先に策の具体化という流れ一環を指します。単に「新商品をつくろう!」とアイデアを出すばかりではないのですね。 2. マーケティング職とは? 一方マーケティング職とは、商品を作りだす際の開発から販売の一括管理を指します。「4P」と呼ばれるProduct、Price、Promotion、Placeの中に企画は含まれますね。大枠で見れば、マーケティングの中に企画が含まれているということになります. 学生にも人気の高い「企画・マーケティング職」は、一見派手で華やかなイメージがありますが、実際の仕事内容としては、私たちが普段グループワークなどの際に言われる5W1Hを常に実行する地道な作業でもあるんですね。 ★おさらいポイント★ 企画・マーケティングとは決して『突拍子のないアイデアを出すこと』ではない! 3社の企業プレゼンをはさみ、グループワークの時間となりました。企業ごとに違うテーマで、実際にワークを解いていきます。ワークを行う学生の方の様子、フィードバックの様子を見て行きましょう。それぞれの企業が出した全くテーマの異なる課題に対して、前半の講義で学んだ「事実確認からの解決策の提案までの流れ」を意識してワークを進めます。初めのうちはまだお互い遠慮して意見を出しているように見えましたが、回を追うごとに雰囲気がほぐれ、楽しげな声を聞くことができるようになりました。一方企業人事の方のフィードバックの際には、「データの定量化」や「ターゲットの仮説」「スケジュールをきっちり設計する大切さ」などのさらにもう一歩踏み込んだ内容となり、皆さん真剣にメモを取っていました。 一回目のワークの反省点を生かして更に質の高い議論を進めていく学生の皆さんが頼もしく見え、得るものが多いイベントだったように思えます。参加者の声(来場者アンケート一部抜粋) 「はじめてデータを利用したグループワークを行い新鮮かつ難しかったが、最後はチーム一丸となって行えた。」 「難しかったが、しっかりとしたプロセスを踏めたのはよかった」 「アイデアを考えることに関して深堀をすることが勉強となった」 ●マーケティング・企画の本質が学べる ●グループワークの練習が人事の直接FBつきで行える 企画・マーケティングの勉強を通して更にグループワークの基本的な流れがつかめることができたようです! 秋冬のインターン選考を前にいい経験ができたのではないでしょうか。 type就活では今後もさまざまなイベントを開催いたしますので、興味のあるものにはぜひご参加ください! ■今後開催予定のイベント一覧はこちら
こんにちは!type就活事務局インターンの石川です。 今回は5月15日に開催された「コンサルティングファーム研究セミナー」の様子をお伝えします。学生からも人気で、就職人気ランキングで毎回上位に入るコンサルティングファーム。「聞いたことはあるけど、正直何をやっているか良く分からない」という方も多いでしょう。 コンサルティングファームとは、企業の抱える課題に対して、解決まで導く企業のことを指します。誰もが聞いたことのある大企業から中小企業、ベンチャー、または業界ごとの様々な企業の課題を解決し支える存在です。 一言でコンサルティングファームといっても扱う領域やプロジェクトテーマ、企業の強みなど様々です。そのため、これから始まるサマーインターンに参加するには業界や企業への深い理解は必須となります。 そこで今回は座談会形式で企業理解が深められるセミナーを開催いたしました。参画企業は戦略系コンサルティングファームのA.T. カーニー、総合系コンサルティングファームのシグマクシスの2社(企業様のご都合によりデロイト トーマツ コンサルティングは不参加)。簡単にそれぞれの特徴をまとめてみます。 A.T. カーニー A.T. カーニーは、世界40ヶ国以上に拠点を有する世界有数のグローバルな経営コンサルティングファームであり、あらゆる主要産業分野のグローバル1,000社や各国の大手企業や政府系機関等を中心顧客とし、戦略からオペレーション、ITにいたるまで一貫した高品質のサービスを提供しています。 より詳しい情報は企業情報ページをご覧ください! シグマクシス 東証マザーズ市場へ株式上場し、コンサルティングビジネスのさらなる成長およびリアルビジネスへの進出を、新たな成長戦略として掲げています。直近ではベンチャーキャピタルとの資本・業務提携など、新たな形での価値創出への取り組みも次々と始まっています。 より詳しい情報は企業情報ページをご覧ください!まずは、人事の方から企業のプレゼンテーション。 人事の方は、他社との違いを中心に話されていました。各企業の取り組むテーマはもちろん「コンサルタントとしてのキャリア」も違っていたりと大変興味深い内容でした!続いて1グループ8人程に分かれて座談会。ここからは人事の方だけでなく、若手のコンサルタントの方にも参加いただきます。 最初はみなさん緊張されているのか企業の方が話を進めていましたが、徐々に学生側からの質問が増えていきました。「コンサルタントを志望した理由」といった過去のことから、「今後の目標やキャリアプラン」などの将来のことまで、どんな質問でも丁寧に答えてくださる姿が印象的でした。ロールモデルを知ることで、自身の将来のキャリアをイメージできたのではないでしょうか?最後は、お菓子を食べながら懇親会です。座談会とは違った雰囲気で、みなさんの表情も最初とはまったく違って柔らかです。企業の方の周りには常に多くの人がいて、みなさん積極的だなあと感じました! また学生同士の交流も多く見られたのも印象的です。LINEを交換してる人もいましたね。就活は情報戦とも言われるように、このようなセミナーで出会った人との関係は今後大事になっていきます。セミナーに参加された際にはぜひ周りの方と積極的にコミュニケーションをとってみてくださいね。私も懇親会に参加し、参加学生と話してみました!(中央大学 E君) Q1. 今回参加した理由は何ですか? この時期に就活をはじめている意識の高い人達と交流がしたくて参加しました。また、トップコンサルティングファームが参加されていたので企業理解を深めるのと同時に人事の人との接点を持てたらいいなと思いました。 Q2. 参加してみた感想を教えてください。 事業内容や会社の特徴は、就活サイトやHPから手に入れられるイメージがあったが、実際に会って話してみるとHPに載ってないような情報がたくさんあるなと感じました。 いかがでしたか? 今回はコンサルティングファームの業界研究セミナーでしたが、コンサル業界に限らず、就活では業界研究や企業研究が重要になってきます。その際、自分の足で稼いだ情報はとても価値があります。一方的にメディアで調べるのではなく、自分が聞きたいことを直接社員の方に聞くことで、より効率的に、自分に必要な情報を収集できる可能性があるからです。 就活において非常に重要な位置を占める情報収集。これからの就活では意識を変えて行動してみてはいかがでしょうか。 ▼コンサルタントの仕事について理解を深めるためのオススメ記事はこちら ・トップコンサルタントが明かす成長論 ・10年後、20年後にどう生きたいか――。「自分らしく働く」を見つける就活とは?【学生×20代コンサルタント座談会・前編】 ■今後開催予定のイベント一覧はこちら