2023/11/24 更新 業界・企業研究
こんにちは、type就活25卒インターン生の三井です!
今回は、就活生に向けて「総合商社業界」とは何かを簡単に解説します!
【内定を終えた私が伝えたい。商社の業界研究をする理由】
私は現在、再生可能エネルギー(再エネ)について研究している大学院1年生です。研究の一環で情報収集している際に出会ったのがこちらのニュースでした。
参考記事:衝撃の「11.99円」、洋上風力3海域で、三菱商事系が落札
※ - ニュース - メガソーラービジネス : 日経BP
このニュースを見た私は、なぜ総合商社が再エネに莫大な投資をしているのかを知りたいと思いました。その理解のためには、総合商社業界のビジネスモデルと各企業の特色を理解することが必要だと考えました。
さらに、総合商社は就活生にとって人気のある業界です。24卒のtype就活会員にアンケートを実施したところ、総合商社業界はトップ5に入る人気業界であることがわかりました!選考やインターンに参加をするライバルも多いので、商社の業界研究は入念にする必要があります。
そこで、今回の記事では
総合商社のビジネスモデルと5大総合商社の違いを中心に紹介し、皆さんに総合商社の業界研究の第一歩となる情報を提供します。ぜひ最後までご一読ください!
はじめに、商社の事業内容を簡単に説明します。
商社は財・サービスの需要と供給を繋ぐ業界です。つまり、企業と企業、人と人の仲介役を担います。
扱うサービスに関しては、「総合商社はラーメンからロケットまで」と称されるように、広く多岐にわたります。
まずここで、
総合商社と専門商社の違いを把握しておきましょう。
総合商社は、先ほどの説明のように扱う商材が幅広く多岐にわたります。
一方、専門商社は特定分野に特化した商材を扱います。具体的には、売上比率の50%以上を特定の商材が占める商社のことを専門商社と呼ぶことになります。
今回の記事では、主に総合商社について説明します。
では、仲介役である商社がどのように収益を生み出すのか。
その主な利益源は<1>トレーディングと<2>事業投資になります。
トレーディングとは、商品とサービスの需要と供給をマッチングする仲介役を担うことです。まさしく商社の主な事業内容といえるでしょう。そして、その際に供給側の企業(売り手)からいただく仲介手数料が商社の収益となります。
総合商社はグローバルな規模で資源の輸出入を行うため、日本だけでなく世界の潮流に沿ったトレーディングビジネスが求められます。
現在、脱炭素社会の実現が求められる中で、化石燃料の輸入に依存するのではなく、国内で再生可能エネルギーから発電することが国際的に求められているため、総合商社が再生可能エネルギー事業に乗り出しているという背景が考えられます。
事業投資とは、その名の通り、他社企業やプロジェクトへ投資をすることを指します。
その投資先の利益の一部や株式配当金が商社の収益となります。近年はこちらの事業投資の方が収益の比率が高まっている傾向にあります。
2023年5月現在の直近のニュースとして、三菱商事をはじめとする総合商社が核融合発電事業に投資しました。
こちらも世界の潮流に合わせた投資を行うことが総合商社に求められているビジネスであるということが分かりますね。
参考記事:三菱商事など16社が出資、核融合発電とは?
上記2つに共通して、総合商社はグローバルな規模でビジネスを行うことが求められているということがわかります。
さらに、世界規模の潮流に沿ったトレーディング・投資を行うことが求められています。
総合商社業界を目指す皆さんも世界規模のビジネスの流行をいち早くつかむことが今後求められていくことでしょう。是非、毎日のニュースには目を光らせていきましょう。
私個人としては毎日日本経済新聞を読むことをお勧めします!
ここまで、「総合商社」の事業内容やビジネスについて説明しました。
ここからは、5大商社と呼ばれる各企業の特徴を簡単にまとめてみました。僕の専門分野である「資源・エネルギー・電力」という内容を軸にしていますので、その点も踏まえてぜひ参考にしてみてください!
・液化天然ガス(LNG)をはじめとする資源分野に強みを持つ
・資源分野への市場価格の影響を受けて収益が減った。非資源分野を中心とした経営を図る
・非資源分野の中でも特に自動車や食品部門に注力している
・「組織の三菱」と言われているように、個より組織を重んじる社風
・社会の変化に合わせてメイン事業を入れ替える「循環型成長モデル」を採用している
・収益の7割を占める非資源分野への強み
・IT関連のグループ会社の分析や開発を通じてDX分野にも注力
・ファミリーマートやエビアンなど、消費者に近いビジネスが多い
・中国/タイの巨大コングロマリットと業務、資本提携をするなど、海外展開にも積極的
・資源・エネルギー・インフラなどに強みを持つ
・ヘルスケアや医療などの非資源の開拓も進んでいる
・2020年5月のオフィス移転を機に、「Work-X」という働き方変革に取り組んでいる
・環境との調和に向け、サステナビリティ経営実現に力を入れている
・メディア/デジタル分野に強みをもち、2018年に企業内ベンチャー「アルファボート」を設立、幅広い事業を展開
・街づくりやビル開発などの不動産分野も特徴
・社内起業制度「0 → 1チャレンジ」をスタート、新規ビジネス創出をサポート
・穀物と電力分野をメインの収益源としている
・「丸紅といえば電力」というように国内外でトップクラスの発電容量を持っている
・68の国と地域に、136の拠点があり、グローバルに事業を展開している
・次世代事業開発本部を設置し、子供教育など新分野の開拓にも力を入れている
いかがでしたでしょうか?
今回は、
商社のビジネスモデル
5大総合商社の特徴
この2点を中心にお話してきました。
しかし、今回の記事だけでは総合商社を完璧に理解できなかったと思います。他の記事や今後の業界研究セミナーを通じてさらに業界研究を深めていただきたいです。
今回記事を執筆する上で、総合商社は想像以上に幅広いビジネス領域へ展開しているということを実感しました。皆さんの強みを生かせる分野が商社には必ずと言っていいほど存在するのではないでしょうか?また、自分の強みが活かせる分野はどこなのかという視点を軸に、今後も業界研究を進めていくことをおすすめします!
総合商社・商社業界は業界研究・企業研究が特に求められる業界です。今回の記事の内容を踏まえると、
「なぜ総合商社を志望するのか」
「総合商社の中でもなぜその企業を志望するのか」
という質問に答えるためには、
現在の社会情勢や各企業の事業内容を理解しておく必要があるということが、なんとなく分かっていただけたかなと思います。
今回の記事が総合商社を理解する第一歩になれば幸いです。
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