2023/9/27 更新
三井住友海上火災保険
保険の新しい常識をつくれる場所で
視野を広げ自分の価値を高めたい
企画系専門職
商品企画開発職
商品・サービス本部
自動車保険部
企画開発チーム 主任
自動車保険部
企画開発チーム 主任
中島陽香氏
慶應義塾大学文学部で英米文学を専攻。アメリカやイギリスの文学を学び、時代背景や著者の足跡がどのように作品へ反映されているかを研究。2017年4月に新卒で三井住友海上火災保険に入社。損害サポート部にて、自動車保険に加入しているお客さまの事故の解決(示談交渉)や保険金のお支払いを担当。22年4月より現職
現在の仕事内容は?
自動車保険の商品企画開発に携わっています。顧客ニーズの検討やリスク分析、関係者との調整、販売方法の策定など業務は多岐にわたります。各保険商品には補償内容や保険金の支払い条件などを定めた約款があり、私は約款に関する照会への対応や、約款の定義・考え方を詳しく解説する約款解釈集の作成を担当しています。約款解釈集は、お客さまへの説明や対応に差が出ないように活用される、いわば「会社の判断基準」です。現在の部署に異動する前の損害サポート部では、解釈集を読み込みながら、お客さまとお話ししていました。使う側からつくる側に立場が変わり、つくり手の意図を知るとともに、分かりやすく伝えることの難しさを感じています。
この仕事を選んだ理由は?
現在の商品企画開発職には、「ポストチャレンジ制度」というキャリア希望が出せる制度を利用し、異動しました。やりたいことが決まっていなかった中で就職活動をしていた私にとって、こうした制度がある三井住友海上火災保険はチャンスの宝庫だと思ったんです。新しい挑戦がいくらでもできる。そんな期待に胸を膨らませ、入社を決意しました。入社後に配属されたのは損害サポート部。自動車保険にご加入のお客さまが事故に遭われた際、お客さまの代理で示談交渉を行うほか、事故調査や保険金支払いなどを行います。損害サポートで約5年勤務した後、広い視点で保険商品を見たいと考えるようになりました。今までは保険のお支払い、つまり保険の出口を担当していたこともあり、保険の入り口である商品の企画開発に興味が湧いたのです。結果、お客さまと話してきた損害サポート部での経験を活かしながら、今の部署で活躍したいと考えました。
仕事のやりがいは?
自動車に乗る方にとって必要不可欠な自動車保険。私が携わった商品が全国にいる多くの方へ届くことがこの仕事のやりがいです。その半面、もしも企画段階で必要な検討が漏れてしまい、ミスがあった場合の影響範囲は計り知れません。責任のある仕事だと日々実感しています。
仕事の大変なところは?
部署内の方はもちろん、営業部や損害サポート部をはじめとした社内の別部署、そして金融庁に至るまで、あらゆる方と関わることです。一つの保険商品をつくるにしても、立場が違えば異なる意見がでてきます。その中で全員が納得する最適解を導くことは簡単ではありません。だからこそ事前に細かく考えをすり合わせることが必要不可欠です。
今までで一番印象的だった仕事は?
異動して1年が経過した頃、私のささいな一言が原因でトラブルを招いてしまったことがありました。トラブルの発端となったのは、他部署からの保険商品の約款に関する照会でした。自分なりの解釈で約款解釈集と異なる回答をした上で、約款解釈集を変更しようとしてしまったのです。そんな私に気が付いた上司から、「約款の解釈を変えることは、同じ約款でお支払い可否を変えることになってしまうから、もう一度よく考えるように」と指摘されました。再考したところ、私の考えが足りておらず、その回答が誤っていることに気付きました。私の一言が「判例」のような影響をもち、会社の基準を変えてしまう可能性があるという重みを痛感したのです。
仕事を通じてどんな成長ができた?
異動当初、「できないことは何もない」という根拠のない自信に満ちていました。そんな私を変えたのが一つのミス。周囲にフォローされることを恥ずかしく思っていましたが、この時にできないことだらけの自分を受け入れられました。1人で仕事をするのではなくチームで行うこと、自分自身がよりスキルを磨くことの重要性を学んだのです。
今後の目標は?
業界史に名を残す新しい仕組みや商品の開発に携わりたいです。例えばドライブレコーダーとセットになった保険商品。今でこそ業界のスタンダードとなりましたが“安心”という無形商材を扱う保険会社が“モノ”も売るとは誰も予想しなかった。こうした「新しい当たり前」を生み出すことが目標です。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
仕事は人生の全てではありません。だからこそ、長い人生の中で仕事をどう捉えるのか、ご自身で考え抜くことが大切です。収入を得るためなのか、成長を実現したいのか、社会に貢献をしたいのか......。自分の価値観を明らかにすること。そして、企業側に選ばれるのではなく、自分が会社や仕事を選ぶ意識で就職活動に取り組んでください。