2023/9/27 更新
丸紅

世界を舞台にビジネスを動かす先輩の
仕事を誇り情熱を注ぐ姿に憧れた

  • 丸紅
  • キャリア
  • 若手社員
営業系 商社営業
化学品第二部クロールアルカリ課
佐々木 郁美

京都大学大学院工学研究科で高分子を研究し、2019年丸紅株式会社に入社。上下水道や電線といったライフラインや建材など広範囲な分野で活用される資材・塩化ビニル樹脂の原料における貿易を担当。語学や中国の商習慣を集中的に学ぶことを目的とした上海での研修を経て、入社5年目となる現在は主担当として貿易を行う

現在の仕事内容は?
「鉛筆からロケットまで」と言われるように、あらゆる業界・商材をカバーする総合商社の中で、私が扱っているのは塩化ビニル樹脂の原料。上下水道や電線などのライフラインや、建材、自動車、家電部品、食品包装材など幅広い分野で利用されている、生活に欠かせない素材です。アジアを中心とする貿易を担当しており、売り手と買い手それぞれのマーケットの動きをしっかりと把握した上で、売買交渉を成立させています。その後、輸送に影響を及ぼす国際情勢や自然現象なども考慮しながら、原料を輸送するタンカーを手配し、スケジュールを調整。企業と企業をつなぐ橋渡し役として、世界各国に商品を届けています。
この仕事を選んだ理由は?
私は学生時代にアメリカンフットボール部のマネージャーをしていました。コーチや選手をはじめ、部活を支える食堂のスタッフの方などの意見や要望をヒアリング。立場が異なる人同士の橋渡し役として、部活動の運営に貢献していたのです。その経験は、企業と企業をつなぎビジネスを成立させる商社の仕事に活きると考えました。会社説明会やOB・OG訪問を通してさまざまな商社の社員と話しましたが、その中でも丸紅社員の印象的だった点は、自分の仕事に誇りを持ち、充実感にあふれた表情で語る姿。この会社なら、5年、10年先も心から仕事を楽しめるだろうと直感的に思いました。また、私は海外への渡航経験が1回しかなかったのですが、社員との交流の中で「佐々木さんなら度胸があるから大丈夫だよ」と経歴ではなく私そのものを評価してくれたことも大きかったです。不器用でも、挑戦できる環境がある。そう感じて入社を決めました。
仕事のやりがいは?
塩化ビニル樹脂原料の取引において、入社5年目ながら全世界のマーケットを担っていることです。商社同士の競争もあり、既存顧客との取引がこの先も続くとは限りません。今ある取引先のビジネスに真摯に向き合いながら、丸紅ならではの付加価値を提供できるよう取り組むことにやりがいを感じます。
仕事の大変なところは?
原料やサプライヤーの動向に関する情報収集です。原料価格は1日で大幅に変動することも。そのため、取引先やお客さまとの日々の会話を通じて情報を得るようにしています。また、取引先の増産やプラントの新設も、貿易に大きな影響を与える要因です。ニュースを読みあさり、各国の現地スタッフとも密に会話をするようにしています。
今までで一番印象的だった仕事は?
上海での研修です。所属部署で中国企業との取引が多いこと、私の海外赴任希望とタイミングが合っていたこと、そして「思う存分学んでこい」と背中を押してくれた上司の支えもあり、入社3年目で海外研修のチャンスに恵まれたのです。赴任後は濃い経験ばかりでした。まずは現地のビジネスに適応するため、中国語はもちろん、中国の商習慣を熱心に学びました。振り返ると、最初の頃は中国語での商談におじけづいていたと思います。しかし、徐々に通訳を頼らず、拙くても自分の口で交渉するように。そのような意識の変化があったのは、「不器用ながらも心を通わせようとする姿勢」が信頼関係を築くためには何よりも大切だと肌で感じたからです。
仕事を通じてどんな成長ができた?
上海への研修を終えて現在の部署に配属された私は、2023年7月、久しぶりに中国へ渡航。研修時に何度も商談をした取引先を回ったのですが、どの企業も手厚い歓迎をしてくれました。深い信頼関係があってこそのリアクションだと思うので、うれしかったです。そして、その時の商談では私が主体となって交渉を進めることができ、成長を実感しました。
今後の目標は?
まずは、自分が担当しているビジネスを発展させることが第一。取引量を増やすなどの成果につなげることを目標に日々頑張っています。そして、いずれは新たな商売形態や契約を実現し、「佐々木がこのビジネスを生み出した」と言ってもらえるような仕事をしたいです。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
「仕事を通して何を得たいか」を考え抜くことではないでしょうか。私が得たかったものは、海外でのビジネス経験と市場動向を的確に捉える力。仕事はうまくいくことばかりではないので、くじけそうになる時もあるはずです。でも「仕事を通して何を得たいか」がはっきりしていれば、どんなに強い向かい風が吹いても頑張れる。私はそう考えています。