三井住友海上火災保険 2021/9/17 更新

新興国の人々の「豊かな生活」の実現
そのために「私」が、「損害保険」ができること

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先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

東京企業第一本部 総合営業第二部・第二課
今井一貴

青山学院大学社会情報学部卒。2012年入社。栃木支店・金融法人営業課、群馬自動車営業部など国内で複数の営業部門を経験し、海外派遣研修制度(MSBU)に応募。希望していたアジア地域・インドにて1年間の海外研修の後、南アフリカ・ヨハネスブルグに駐在員として2年間勤務。帰国後は家電製品や金融・エンターテインメントまで幅広く事業展開する国内有名企業グループを担当

「新興国で仕事がしたい」それが三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)に入社した大きな理由です。きっかけは学生時代、バックパッカーとしてインドや東南アジアに行った際に、日本では接することのない、貧しい暮らしを送らざるを得ない人々を目にしたこと。「新興国の人々の豊かな生活の実現につながる仕事がしたい」という考えが、私の就職活動の軸となりました。そして、多くの企業の中でもASEAN10カ国全てに拠点を構え、新興国でのビジネス展開に注力している三井住友海上に引かれ、入社を決めたのです。

振り出しは栃木県内の地銀や信金などの地場金融機関を担当し、その後、群馬自動車営業部に異動。県内ディーラーでの自動車保険のシェア拡大や、自動車ディーラーにおける自動車保険の収益化に向けた企画営業をしていました。その頃の私は、お客さまの会社の利益を中心に考えていた気がします。

そんな私の仕事への向き合い方が一変したのは2016年、海外派遣研修制度(MSBU)に合格し、インドでの海外研修をスタートした時のこと。インドに進出する日系企業に、損害保険の手配を含めたリスクマネジメント提案をする日々の中、私が担当していた企業で火災事故が発生。罹災した工場が再開するまでの期間、従業員の大半が一時的に解雇や給与の減額を余儀なくされました。そして当時のインドでは今よりも失業保険の制度が整備されておらず、従業員への補償はほぼ何もありませんでした。仮に工場の営業停止時の利益を補償する損害保険の手配ができていたら、従業員の雇用と生活を守れていたはず。その現実を目の当たりにした時、損害保険は現地の雇用の維持、多くの人々の生活を守るセーフティネットになり得ることを実感したのです。同時に、お客さまを「会社」として見るだけでなく、その「会社」で働く多くの社員の人生を想像すること。そして、単に保険を販売するだけではなく、真に必要なリスクマネジメントを提供することこそ、損害保険社の使命であると認識した出来事となりました。

3年間の海外勤務で得た経験
世界的な企業の多様な課題を解決

帰国後の現在は、家電製品から金融、ゲームや音楽などエンターテインメントまで幅広く手掛ける世界トップクラスのグローバル企業を担当。同社の財務部だけでなく、各事業部門の方と連携しながら、グループ全体のリスク管理や、海外進出の際に必要な保険を含むリスクマネジメント態勢の構築を検討しています。

今、私が仕事をする上で大切にしていることは、お客さまの目先の利益だけでなく、お客さまと、お客さま先の社員の未来を真摯に考え、課題解決につながる提案をすること。「保険を通じて、新興国の人々の生活を豊かにする」という私の思いは、入社前よりも強いものとなっています。今後は欧米の大手保険会社と伍しつつ、担当企業や新興国の課題解決に貢献したいです。

「働く理由」はどう変わった?

入社

自分の「仕事」が
世界の人々の役に立つこと

両親共に証券会社に勤務していたので、私もいずれ金融業界で働くものだと漠然と感じていました。就職活動でも、当然のように証券会社だけに絞って活動していましたが、ふとした機会に父と話した際、「証券会社だけに絞っていいのか? 本当に大事にしたい部分が他にあるんじゃないか。それを実現できるのは証券会社か?」という趣旨のアドバイスを受けました。もう一度自分自身を見つめ直した時、頭に思い浮かんだのが「金融×グローバル」でした。

学生時代のバックパッカーの旅やヨーロッパへの短期留学の経験を通じ、
世界で仕事をすることに興味がありました。またアジアの新興国を旅した際、成長の陰にある貧しい人々の暮らしを目の当たりにし、「日本は世界の中でも支援制度が恵まれている」と感じたのです。「新興国にも充実した支援制度があれば」という思いから、困っている人の役に立てる損害保険、かつグローバルに展開する三井住友海上を選択しました。

5年

困っている人々を
損害保険の力で救いたい

入社5年目。インドでの海外研修の際に経験した工場火災事故は、損害保険の重要性を私に改めて認識させました。インドではローカルの保険会社と仕事をすることも多かったのですが、一方で、三井住友海上には防災・減災コンサルティングを専門とする部署もあります。インドなどの新興国では、損害保険の加入はビジネス上、二の次になるケースが大半ですが、事故を未然に防止する体制と、事故が起きてもすぐに復旧できるような体制を同時に構築することが企業としての責任であることを、お客さまに粘り強く伝えていました。

遅刻に対する考え方一つとっても、現地の人々とは価値観も商習慣も異なり、交渉には苦労しました。しかし、当社が提供する保険を含めた多様なスキームにより、困窮する人を少しでも助けられるかもしれない。その意識を念頭に信頼関係を築いていきました。「損害保険の重要性を伝え、多くの人を救いたい」その信念が、私の働く理由となっていました。

現在

世界で勝負するために
自己研さんの日々

現職では国内有数のグローバル企業を担当し、未開拓の国に進出する際の保険を含めたリスクマネジメントの提案をしています。大きなやりがいを感じますし、欧米の世界トップクラスの保険会社やブローカーと共に仕事をする中で、英語力を含めた自身のスキルが上がっていることを実感しています。しかし、自分の視座が上がる一方で、自分自身に足りない部分も改めて見えてきます。

新たなマーケットを開拓するために新興国に進出しているグローバル企業の社員は、とにかくアグレッシブでタフな人が多いです。彼らは「将来的に自分はどういう仕事をしたいのか。どうありたいのか」というビジョンを持っているからこそ、自己研さんの意識が非常に高いのです。そんな彼らに刺激を受け、私も業務後に語学や資格の勉強に励み、自分自身を磨いています。新興国の課題解決に貢献するために、今は自己成長に向けて仕事がしたい、という思いも持ち始めています。

会社のミッション

グローバルな保険・金融サービスを通じ
安心安全を提供し、健やかな未来を支える

世界42カ国に拠点を持つグローバルな保険・金融サービス事業を通じて、お客さまに安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えることが私たちのミッションです。「Risk」と「Technology」を組み合わせた「RisTech」に取り組むなど、持続的成長と企業価値の向上を追い続け、世界トップ水準の保険・金融グループを目指しています。

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