2022/4/08 更新
  9社のパートナーが語る

新しい経営、進化するコンサル

目まぐるしく変化する企業課題や経営トレンド。先の見通しを立てることが難しい世の中で、コンサルティングファーム各社は企業経営の未来をどのように予測し、どう進化しようとしているのか。それにより、コンサルタント個人に求められるスキルはどう変わるのか? 各社の経営層9名への取材で「次世代コンサルタントに求められるもの」をひもとく

アビームコンサルティング

社会変革のアクセラレーターとして
企業や業界の枠を取り払い、課題に切り込む

  • アビームコンサルティング
  • インターン
  • コンサル
  • 企業理解
執行役員 プリンシパル
金融ビジネスユニット
佐藤 剛

1997年入社。「クライアントの課題をあらゆる手段で解決する」という意志のもと、総合金融・カード・銀行・保険などのクライアントに対しIT戦略から業務改革、システム導入まで幅広いコンサルティングサービスを提供。2017年より現職

「従来の事業環境にとどまっていては、不確実性が高まる社会で勝ち抜き、持続可能な成長を続けることはできない。」以前からこうした認識は企業の中にありましたが、コロナ禍においてより一層、ブレークスルーに向けた動きが加速し、持続可能性という観点から二つのことが重視されるようになってきました。

一つ目は、「稼ぐ力」の持続的な向上です。今までの企業は、業界内で技術革新を繰り返し、新たな価値を提供することに注力していました。

しかし、これからは業界の垣根を取り払い、多様な価値観や発想で事業を再構築し、イノベーションを起こす必要があります。例えば、ITと運輸それぞれに強みを持つ企業がコラボレートし、自動運転車による配送の実証実験を進めていることは最たる例です。

二つ目に、社会のサステナビリティーへの考慮です。企業は自らの社会的な価値を見える化しなければ、投資家から資金を集められません。これからの社会的価値とは、従来重視されていた財務情報ではなく、ESG(環境・社会・企業統治)関連情報などの非財務情報を指します。アビームコンサルティング(以下、アビーム)ではクライアント内部のESG情報を収集し定量化するDigital ESGを推進しています。世の中の変化に対応するために企業が取り組むべきことは多様化しており、コンサルティングニーズの増加につながっています。

クライアントも気付いていない課題を抽出し
新たな社会・ビジネスを創造する前例のない挑戦

IoTセンサー技術の向上や、AIによる認知力の拡大により、世の中のヒト・モノ・カネ全てがリアルタイムでデータ化されつつある現在、アビームのコンサルタントに求められていることは、顕在化している課題の解決だけでなく、未来を見据えた新たなビジネスを実現していく役割です。進むべき方向がまだ曖昧な段階からクライアントと議論を繰り返し、これからの社会はどうなっていくのかを考え、未来の社会やビジネスをデザインします。さらに実現するための変革を先導し、その実現・定着までこだわり抜きます。アビームでは、これまで培ってきたテクノロジーやビジネスの知見をもとに、既にクライアントと新しい挑戦を始めています。例えば、人工衛星画像の撮影と解析技術に強みを持つスタートアップ企業と保険会社の共創を実現させました。自然災害発生時の被害状況をAIでスピーディーに把握し、迅速な保険金の支払いを実現するスキームを作り上げたのです。他にも、金融機関の機能(決済やファイナンスなど)をモジュール化し提供するサービス(BaaS)を活用し、異業種企業と共同でその企業の顧客への新たな価値を生み出すビジネスのデザインを支援しています。

このようにさまざまな企業と共創し、社会全体の変革を先導するコンサルティングが多くなっています。さらにアビームは、社会の大きな変革を加速させる“社会変革アクセラレーター”となることを目指し、グリーンエナジートランスフォーメーション(GX)などの社会課題解決や、社会構造全体の変革にもコンサルティングの領域を広げています。

こうした新しい取り組みを行う上で、共創できるクライアントの多さがアビームの強みと言えます。戦略の提言から実現まで、クライアントと共に多くの困難を乗り越えてプロジェクトを完遂する。そんな「リアルパートナー」の姿勢を貫き、信頼関係を築き上げてきたからこそ、未踏の道を一緒に歩むパートナーとしてアビームを選択してくれるのです。

解決すべき課題が複雑化している今、コンサルタントに求められるのは、自らも得意分野を持ちながら社内外の専門家をつなぎチームを組成すること。そして、専門性を持ち寄ったメンバーに対して方向性を指し示し、課題解決に向けてオーガナイズすることです。これはとても難易度の高いことです。その実行力を培うには、まずはコンサルタントとしての、多様な経験を積むことが必要不可欠です。

アビームでは若いうちから多くのチャレンジができ、そして裁量の大きな仕事に挑戦ができます。きっとこの環境下でなら、早期にスピード感のある成長がかなえられることでしょう。

次世代コンサルタントに求められる要素

多様な専門性を持つメンバーでチームをつくり
それぞれの知を結集させて前に進める

前例のない挑戦をするためには、最先端の技術を持つスタートアップ企業や、法律・会計のスペシャリストなど、多様な専門性を掛け合わせ、プロジェクトを前進させる必要があります

既成概念や成功体験にしばられることなく
変化を楽しみ、自己成長を続ける

既成概念にとらわれず、自由な発想で提案をする。そして自分の考えさえも変化させることを楽しみながら成長し続ける。そのような姿勢が変革の時代には求められています

複雑化し続けるクライアントの課題を
ワンストップで受け止め最後までやりきる

激変する世の中で複雑性を増す経営課題。戦略立案にとどまらず実行までやりきることが重要です。完遂までのプロセスでのクライアントとのコミュニケーションが信頼につながります


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