アビームコンサルティング
2021/9/17 更新

コンサルティング会社自らもクライアントと
リスクや成功を共有し、ワンチームで価値を創造する

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アフターコロナ時代に、企業はどう備えるか
経営者たちの決断

コロナ禍に訪れた未曽有の事態によって、ビジネスのあらゆる常識が覆された。消費者やクライアントの価値観や働き方が変化する中で、企業は来るアフターコロナ時代にどう備えていくのか。コロナ禍における経営者たちの決断、各社の挑戦と変革の現場をお見せしよう。

代表取締役社長
鴨居達哉

上智大学外国語学部卒。セイコーエプソン、プライスウォーターハウスクーパース、米国IBMなどを経て、2012年日本IBM常務執行役員、14年マーサージャパン代表取締役社長兼Mercer Far East Market Leader、19年NECシニアコーポレートエグゼクティブなどを歴任。20年4月より現職

【Decision】
業界の枠組みや国境を超えた
社会課題への挑戦

近年、痛切に感じるのは、コンサルティングファームに対するクライアントの期待値が大きく変わってきているということです。以前から、多くの日本企業がグローバル競争を勝ち抜くためには、 “従来の延長線上では、持続可能な成長は難しい”と変革の必要性を認識していました。今回のコロナ禍でその危機感が一層、切実なものになったと思います。企業にとって、変化の振れ幅が大きな事業環境で継続的な成長を進めると同時に、持続可能な社会の構築にも尽力するためには、より本質的な変革を推し進めていくことも必要になります。しかも今まで以上の実行スピードが必要になることは間違いありません。一方、今後も予測不能な社会が続くことを前提とすると、万全な備えは難しく、環境変化に応じた対応能力をさらに高めていくことも重要になります。

このような変化は、クライアントの変革を支援するコンサルティングファームにも求められます。将来にわたってクライアントから選ばれ続ける存在であるために、われわれも常に自己変革をしていかなくてはなりません。クライアントの顕在化している課題だけでなく、深層にある本質的なテーマに向き合うことが増えるでしょう。その取り組みはまるで、クライアントと長い旅に出掛けるようなもので、私はこれを「トランスフォーメーションジャーニー」と呼んでいます。今までの課題解決型の支援に加え、進むべき方向がまだ曖昧な段階からクライアントと議論をし、考え抜き、われわれもリスクを負い、ワンチームとなって、先の見えない未来に向けて伴走し続けます。これはかねてよりアビームコンサルティング(以下、アビーム)が、DNAとして持つ、クライアントの活動を支援するという枠組みを超えた、リアルパートナーとして取り組む姿でもあります。

また、これからは個々のクライアントでのプロジェクトを超え、サステナビリティやグリーンエナジートランスフォーメーションなど、社会変革を進めるような大きなテーマに取り組む必要が出てきます。アビームでは創業から50年の節目の年となる2030年のありたい姿と、そこに至るための実行戦略を策定し、事業ポートフォリオ戦略、人財戦略、グローバル成長戦略の3つの柱で、大胆な自己変革を進めています。

日本発のコンサルティングファーム
としてアジアNo.1を目指す

不透明な時代だからこそ、今まで培ってきたアビームの強みがより発揮できると確信しています。今や企業変革には、デジタル技術を活用することは欠かせません。これまでアビームは、戦略立案から戦略の実現のための基幹業務プロセス構築やビジネスモデル変革、また、その海外展開支援を行ってきました。そこで培った、ビジネス、デジタル両面での専門性を活かし、データを活用した経営モデルの構築による企業価値向上や新たなビジネスモデル構築による価値創出の実現を推進していきます。日本発のグローバルコンサルティングファームとして、日本企業の海外展開だけでなく、グローバル市場での現地企業とのプロジェクトも増えており、成長著しいアジアにおけるNo.1のコンサルティングファームを目指していきます。

その実現のため、人材の力が重要であることは言うまでもありません。激しい変化のなかで、常に能力をアップグレードし個々の能力を高めると同時に、多様な人材が集まり、活躍できる組織をつくっていきます。変革テーマを設定する人、実装のデザインをする人、描いたデザインを構築する人など、さまざまな強みを持つメンバーがチームとして力を発揮していく形です。

一人一人が能力を発揮できるよう、数年前から取り組んでいるのが、ワークスタイル変革です。社員をビジネス界のアスリートと捉え、「Smart Work」「Diversity & Inclusion」「Well-Being」の3つの切り口から、知的にいきいきと働ける環境づくりを進めています。

私たちの挑戦は決して簡単ではありません。だからこそ多様な環境を楽しめるマインドを持ち、学ぶことに貪欲な人には、大きなチャンスがあります。優れた才能を持つ仲間から刺激を受け、クライアントとワンチームになってトライ&エラーを繰り返しながら挑戦し、成功を共有できたときは、他にはない喜びと達成感を得られるはずです。

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