ITコンサルタントとして主に製造業に向けたデジタルサプライチェーンプラットフォーム『iQuattro』を用いたDXコンサルティングを行っています。サプライチェーンを構成する各社の計画が可視化できていないことによって、過剰在庫や欠品、計画の調整の難しさなどに悩まされているクライアントに対しiQuattroの活用方法を提案し、実装まで伴走することが私たちのミッションです。私は現在６名が所属している少数精鋭のチームにおいて、プレイングリーダーとして自ら企画立案や開発工程に携わりながら、大きな裁量のもと進捗管理やチームマネジメントなどプロジェクト全体のかじ取りも担っています。

大学時代に培ったITスキルと、人と話す仕事がしたいという思いを両立させられると確信したからです。もともと人と話すことが好きな性格で、顧客と相対する仕事に興味があったのですが、学生時代にプログラミングを学んだこともあり、当初はエンジニアとして就職する道を検討していました。しかしIT業界内で就職活動をする中で、ITスキルと顧客折衝の仕事を掛け合わせて経験することができる、ITコンサルタントという職業に出会い、強い興味を持ったのです。中でもNTTデータの選考で出会った先輩社員による「特定のスキルだけでなく、総合力が大事」という話は、学生時代の塾講師のアルバイト経験で、教えるスキルだけでなく生徒と対話するスキルも大事だと学んだ経験とリンクし、強く共感。ここでなら、IT技術×顧客折衝の仕事が一番かなえられると感じ、NTTデータでのITコンサルタントとして働くことを選択しました。

時には業界初だとメディアで報じられるほどの、世の中に大きなインパクトを残せるところです。大規模でありながらも、個人の裁量が大きい環境はNTTデータならでは。全員の熱量が高いアグレッシブなチームだからこそ、自分たちの仕事により業界が変わる姿を見た時の感動もひとしおです。

自身の意思決定がプロジェクトを左右するプレッシャーが常にあることです。一人一人に大きな裁量があるため、役割を与えた後は自身で考えて進めさせるのがNTTデータのスタイル。もちろん都度壁を感じますが、NTTデータならではのネットワークを駆使し、社内外の有識者を巻き込みながらプロジェクトを進めることを意識しています。

初の担当案件として現在も進行中の電気機器メーカーさま向けプロジェクトです。ミッションは、最速の意思決定を実現するために企業間をグローバル規模でつなぐこと。プロジェクト始動直後は何も分からず右往左往していましたが、業界知識や仮説検証スキルなどを獲得しつつ、必要に応じて社内外のステークホルダーに協力を仰ぐことでなんとか提案を練り上げました。しかしクライアントの答えは「この内容では不安だ」というもの。自身の思考の浅さとクライアントとの関係構築が不十分であったという事実にくじけかけましたが、２年半もの間、細かな要望に対する提案と担当者との密なコミュニケーションを重ね、先日ようやく正式な稼働が決定しました。

技術力だけでなく、人間関係を構築する力や人を巻き込む力などという、対人能力や交渉力も磨くことができました。スキルが一番に求められるエンジニア職と総合的なビジネススキルが求められるITコンサルタント職の二つを経験したからこそ、特定のスキルに偏らずに総合力を持つという、入社前の理想の姿に近づくことができていると感じています。

メーカーとサプライヤーがフラットに共創できる世界をつくりたいです。そのためには『iQuattro』の普及が必要不可欠。目の前のプロジェクトを着実に成功させ、実績をメディアに取り上げてもらうことで世の中のiQuattroへの関心が高まり目標に近づくと信じています。

今学んでいる領域にとらわれず、自分のやりたい仕事を選ぶとよいと思います。私はプログラミング経験があったものの、顧客折衝がしたいという思いにも沿ってITコンサルタントの仕事を選び、今熱意を持って働くことができています。自分の気持ちに正直になってキャリアを決めることが、自分らしく働ける仕事選びにつながるのではないでしょうか。