2023/9/27 更新
三井住友信託銀行
高度な分析力が求められる領域で
資産運用のエキスパートを目指したい
企画系専門職
商品企画
オルタナティブ運用部
プライベートエクイティ第3チーム
プライベートエクイティ第3チーム
平野尚昌氏
一橋大学商学部商学科を卒業。大学時代はアメリカンフットボール部に在籍し、司令塔として関東1部リーグの舞台で活躍。2015年に三井住友信託銀行へ入社し、個人事業に従事。その後、公的年金や金融機関などへの資産運用ソリューション提供や資産管理業務を経て、現在はファンドや非上場企業への投資業務に従事
現在の仕事内容は?
10名ほどのチームに所属し、国内のプライベートエクイティファンド(複数の投資家から預かった資金を非上場株式などに投資する金融商品)への投資業務を担当しています。投資というと、上場企業の株式に投資することが一般的ですが、私が扱っているのは非上場株式などのプライベート資産。スタートアップ企業や非上場の老舗企業などに、将来的な上場やさらなる成長を見込んで出資する投資手法です。主な業務は、ファンドの組成・運用、投資先ファンドの選定・モニタリング、非上場企業への投資判断の三つ。投資先の事業や業界の動向から投資対象としての価値を評価し、いかに利益を得るかを考えるのがミッションです。
この仕事を選んだ理由は?
「分析」が一つのキーワードだと思います。大学ではアメリカンフットボールをしていましたが、対戦相手の映像を何度も確認しデータ化、相手の意図や戦略を分析し、味方をどう動かして攻略するか、勝てる確率を高めるか、コーチ陣や仲間と議論を重ねました。隙間時間では株式市場を確認。投資銘柄を自分なりに調べ、予想通りの結果が得られた時の喜びや予想を外した時の悔しさは印象深いです。そこから将来は金融業界に進みたいと考えるようになりました。当社への入社の決め手は業務領域の広さ。銀行業務に加えて資産運用や資産承継、不動産に証券代行など多様な業務に携わることができ、豊富な選択肢から自分が究めたい分野を見つけられると思いました。自分が得意とする分析力を活かせる資産運用への関心が高まったことから、2017年に社内の業務公募に応募。個人事業から投資家事業への異動希望がかない、運用業務に携わるようになりました。
仕事のやりがいは?
一口にファンドと言っても、投資方針や投資先の業界、契約内容はさまざま。また、直接投資する企業も製造業から、SaaS、医療、宇宙関連企業に至るまで広範囲に及びます。これらを限られた時間で正確に理解し分析することは容易ではないですが、新たな発見ばかりで、知的好奇心が満たされます。
仕事の大変なところは?
銀行融資と違い、プライベートエクイティは株式への投資だからこそ、損失を出すリスクは相対的に高い一方、多額のリターンを得られる期待もあります。自分たちは何のリスクをどれだけ負っていて、得られるリターンはどの程度なのか、言語化・数値化による正確な分析と、負うべきリスクを正しく選択するバランス感覚が求められると感じています。
今までで一番印象的だった仕事は?
複数の金融機関と協働し、新興のVCファンドに投資するファンドを立ち上げたことです。当社は、実績のある大手ファンドをカバーできている一方で、新しい着眼点を持つ新興ファンドとは距離感があることが課題でした。そこで、将来性のあるVCファンドの発掘・支援とその先にあるスタートアップ市場の発展に貢献すべくプロジェクトを発足。本年4月から本格始動しました。自己資金を投入してこのような取り組みを行うのは初の試みだったことから、社内合意、協働先との連携・投資方針の策定など、社内外の取りまとめに奔走しました。まだスタートしたばかりですが、10年後の未来を見据えて尽力したいと思っています。
仕事を通じてどんな成長ができた?
さまざまな資産運用の手法がある中でも、プライベートエクイティ投資領域のエキスパートになりたいと思うようになりました。また、常に顧客ファーストで物事を考えられているか、報酬に見合った付加価値が提供できているか、信頼に足るTrust Bankerにふさわしいか、日々自問自答する視座の高さを得られたことは、大きな成長だと感じます。
今後の目標は?
投資先の見極めにおいて、分析の精度をレベルアップさせたいです。より適切な評価・判断ができれば、ファンド運用の結果も自然とついてくるはず。そのためにも、各ファンドや企業と丁寧に向き合い、世の中に新たな付加価値を提供できるファンドの組成やプロダクトの開発につなげていきたいです。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
キャリアビジョンを明確にした上で、それが実現できる会社を選ぶのがベストでしょう。しかし、私自身、学生時代は漠然としたイメージしか描けなかったので、広いビジネスフィールドを有する当社を選びました。豊富な選択肢から専門性を磨ける事業基盤と、若手の挑戦を後押ししてチャンスを与えてくれる風土のおかげで、充実した日々を送れています。