2019/10/25 更新 デロイト トーマツ コンサルティング

トップ企業の経営層と同じ目線で世界を見据え高く広い視座に立つ

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コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う?
プロジェクト事例で知るコンサル業界
コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。

LS&HC Division - R&D Unit
アソシエイトディレクター
大谷郁子氏
おおたに・いくこ/大学院の修士課程では情報環境学を専攻し、2005年に新卒にて入社。新入社員が配属されさまざまなプロジェクトを経験するPool Unitを経て、07年より現LS&HC(ライフサイエンス & ヘルスケア)Divisionに所属。製薬会社や医療機器メーカーなどライフサイエンス領域を専門のフィールドとしてコンサルティングサービスを展開している。業界トップクラスのクライアントを中心に、成長戦略、イノベーション創出、組織変革などを幅広く担当している

代表的なプロジェクト

先進技術を世界に届ける
プロジェクト

医療の飛躍的な進展への貢献が期待される再生医療技術において、海外のデロイトメンバーと一体で、各国市場に最適なビジネスモデルを提案。各国でのルール形成、新規プレーヤーとの協業やサプライチェーンの構築などを通じ、市場の機会を最大限に活かしたビジネスの実現を目指した

新規事業の立ち上げを通じ
第三創業の実現へ

世界のスタートアップの企業情報やテクノロジー情報を一元的に検索し、分析できるプラットホーム「TechHarbor」を開発。これにより、企業が有する技術トレンド分析や市場モニタリングが可能となり、先端テクノロジーのトレンドを迅速に把握し、企業のExponential な成長を支援している

トップ企業の経営層と同じ目線で世界を見据え高く広い視座に立つ

コンサルティングファームを志す学生の中には、ビジネスパーソンとして成長するだけでなく、社会に対してインパクトのある仕事を手掛けることに期待して就職先を選択する人も多いのではないでしょうか。コンサルティングファームは、クライアントの戦略策定が中心の戦略系、人事やM&Aなど特定の業務に強みのある業務特化系、システム構築を請け負うIT系、そしてデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、DTC)をはじめとする戦略策定から実行まで一貫して支援する総合系の4種類に分類されています。私は総合系のコンサルティングファームの中でも、幅広いサービスを提供しているDTCへ新卒で入社しました。

私が思うDTCの特徴は、世界中に広く事業展開しているクライアントを支援するというスケールの大きさです。特に、業界トップクラスの企業に向けたさらなるグローバル化やビジネスモデル革新などの支援を強みとし、多くのナレッジと、グローバルに展開するグループ拠点との連携力を有します。

DTCは、企業の組織、機能、目的に対応して特有の課題を解決する「オファリング」サービスと、さまざまな業界・業種ごとの専門的知識・経験を有するプロフェッショナルによる「インダストリー」サービスと呼ばれる二つのサービス軸に分かれており、私はライフサイエンス領域に特化したインダストリーユニットに所属しています。製薬や医療機器を中心とした企業を担当しており、新たなビジネスモデルの策定や、産官学の垣根を越えた提言の実施などを支援してきました。中でも、大手製薬企業2社の合弁による新規事業会社の設立は、製薬業界においてのモデルケースとも呼べる程の成功を収めました。設立当時にニュースとして取り上げられた新聞記事の切り抜きは、自分自身が働いた証しとして今でも保管してあります。

ライフサイエンス領域に限らず、複数企業がそれぞれの強みを持ち寄り、会社の枠組みや垣根を越えて連携しなければ、グローバルでは生き残れません。今後は、業界全体や社会全体における新たなルール策定など、利害が絡み合うプレーヤー同士をつなぎ合わせ、合意形成を実現する必要のある案件がさらに増えていくでしょう。

若手が長年働ける環境において積極的な姿勢が求められる職場



DTCでは、新卒で入社するコンサルタントに対して「ファーストステップ支援」と「独り立ち支援」の二つを提供しています。入社後は質の高いコンサルティングスキルやマインドの研修を経て、コンサルタントとしての土台を整えます。研修後は、Pool Unitと呼ばれる組織に配属され、専門領域を定める前に多様な案件を経験します。

プロジェクトにアサインされて気が付くのは、経験年数を問わず難易度の高いプロジェクトに参画することと、どんな若手でもコンサルタントは積極的にバリューを出さなければいけないということです。特に後者のバリューについては、配属後すぐに部門のトップや経営者と議論する場に出向くことも少なくありません。新人としてではなく、DTCのコンサルタントとして見られているということを忘れてはいけません。自主的に専門性を高める努力をしながら、現場で貪欲に知識を吸収することで、早くからの独り立ちを期待されています。そして、コンサルタントとして経験を積んだ3年目くらいからは、自身がトレーナーとなる立場へ。育てられたら、育てるという文化が根付いています。

志望する業界において自身の専門領域をつくって深めたいという人にはDTCは最適な環境です。実力があればハードだけれども自身の早期成長や社会へのインパクト創出につながる案件に向き合えます。

これからのコンサルタントは、フレームワークを活用して成果物を作る能力以上に、新しいものを会社や人と共に創造する力や先見性が求められると思います。DTCで働くことは、単にキャリアが得られるだけでなく、コンサルタントとして深く多角的に考える思考力を身に付け、やりがいのある仕事と向き合えるということです。自分自身を試し、より成長してみたい人は、ぜひ挑戦してみてください。



Interview Report

UP OR OUTではないDTCの懐の深い若手支援はコンサルタントしての成長を力強く後押し

DTCは、総合系ファームのトップ群の一つでありながら、若手社員からの成長の道筋がしっかりと描かれているのが印象的なファームである。Pool組織にて、さまざまなオファリングやインダストリーを経験し、キャリアの方向性や適性の見極めを支援するという、長期的な成長支援を行う文化がある点が特徴の一つだ。成長した社員が、同じように若手を成長させることに投資を惜しまないという点は非常に印象的であり、「人を育てる」という風土が業界をリードするDTCの推進力となっているようだ

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