EYストラテジー・アンド・コンサルティング
コンサルタント自らが産官学民をつなぐハブとなり
企業や業界、国の枠を超えて社会課題を解決に導く
ベンチャー、外資系コンサルティングファームを経て、EYに参画。自動車業界を中心に20年以上にわたり、経営戦略策定、事業構想、マーケット分析・予測などに従事。近年は官公庁の商用車・モビリティー領域のアドバイザーを務める
私が専門にしている商用車・モビリティー領域でのプロジェクトを例に挙げましょう。従来は自動車をどのようにして生産・販売していくかをテーマにしたプロジェクトが多数を占めました。しかし現在は、カーボンニュートラル推進、ドライバー不足への対応、交通事故ゼロ実現などの社会課題の解決を、ヒトやモノの移動を支えるモビリティーエコシステムの構想・構築を通じていかに実現していくのかが主になっています。そのために、自動車、通信、小売、輸配送、医療など、業界を横断し、大企業だけでなく中小企業も巻き込み、業界内のいわゆる「ライバル」を同じテーブルに集めます。官公庁とも目線を合わせ、北から南まで生活実態を把握し、大学・研究機関と連携して、ステークホルダーの協調・競争領域の特定、社会を支える仕組みやルールづくりなどを推進しています。
このように、前例のない国家レベルの社会の仕組みづくりの一環を担うプロジェクトはまさに、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EY)が掲げるパーパスである「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」を体現していると実感しています。
地図なき時代において求められるのは
進むべき方向を示し、道を切り開けるコンサルタント
このような社会でコンサルタントに必要な要素は何か。以前は、クライアントが知らない情報を保有していること自体にも価値が見いだされていました。しかし今や、情報は豊富に存在し、誰でもアクセスできる時代。また、SNSなどの台頭によって、今まで表層化していなかった社会問題や不都合な実態なども広く認知されています。単に情報を「知っていること」だけではコンサルタントとしては不十分です。その情報の背後にある実態を読み解いた上で、社会課題を長期的視野から構造化し、具体的にどのようなアクションを誰といつまでにどのように実行していくのか、高い視座や高次元の構想力、具体的な実行力が求められます。EYがセクター(業界)に深くフォーカスする理由の一つはここにあります。
EYが考える高い視座とは、産官学民や国・地域の枠を超えた、社会全体・地球規模の最適解を真に俯瞰する視点と先を読む能力のことです。社会課題を解決するためには、数十年後、数百年後の地球環境やそれに伴う生活者の価値観変化、消費者ニーズなどの予測は必至。今目の前で起こっている出来事だけに目を向けていたのでは、社会課題解決にはほど遠いと言わざるを得ません。こうした「今」だけではなく「先」を見据える力、また、与えられたタスクを完遂する「リアクション」ではなく、ステークホルダーを「リード」する力も社会価値創造や企業の長期的経営のパートナーであるべきコンサルタントにとって不可欠な力と言えるでしょう。
さらに、業界各社や行政機関、領域のスペシャリストといった多彩なプレーヤーをつなぐことができる、つまり座組形成ができることも、よりダイナミックな変革をリードするための要件になると考えています。1人で戦える、または戦う時代ではありませんから。EYには、各領域・テーマのスペシャリストや先駆者である、「とがった」コンサルタントが続々と集結しています。極めて難易度の高いテーマに対しても最適なチームで取り組めますし、スケールの大きな案件にもチャレンジできます。私たちは、前例なき挑戦を楽しめるメンバーと一緒に、より良い社会を構築していきたいと思っています。
次世代コンサルタントに求められる要素
経営者目線の高い視座を持ち
前例のないことにチャレンジする姿勢
業界の課題、社会問題、さらには地球全体の問題を解決していくには、既存の概念を取り払い、高い視座を持ち、新たな価値を創造すること、そのために実際に動き出すことが求められます
特定領域・分野に特化した知見を身に付け
自身の武器となる能力を磨き続ける志
前例なき課題解決に挑戦する上で、特定分野における深い知見とスキルは武器になります。社会ニーズ、適性、志などから専門領域を見定め、その能力を徹底的に磨いていくことが重要です
各領域・業界のエキスパートを有機的につなぎ
プロジェクトをリードする力
1人、1社、1業界、1地域で「戦える」時代ではない中、産学官民の垣根を超えた社会最適解を構想し、各有識者・キーパーソンでチームを組成することで、大きな成果創出が可能になります