2022/4/08 更新

デロイト トーマツ コンサルティング

不確実な未来を見据えて事業成長を支援するため
業界の垣根を取り払ったコラボレーションを推進

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執行役員
デロイト トーマツ グループ DEIリーダー
大久保 理絵

業務、組織、ITの総合的なオペレーティングモデル設計によるオペレーション改革に従事。グローバルでの変革実績も豊富に持つ。2021年に現職に就任。Deloitte Asia Pacificと連携しながらグループ全体のDEI推進をリードしている

皆さんもご存じの通り、コロナ禍は人々の生活を大きく変えました。それに伴い、消費者が企業に求めるニーズも一変。感染拡大からおよそ2年がたった現在もこの状況は変わらず、企業は「新たなニーズを予測し、課題を整理し、打ち手を立て、実行する」という一連のサイクルを、これまで以上に素早く行う必要に迫られています。

またコロナは、セキュリティインフラのあり方や、事業運営には対面コミュニケーションが必須という考え方など、企業を取り巻く制約を一気にアンロックしました。結果、テクノロジーの活用が加速し、リモートワークをはじめとするビジネスプロセスの革新や、新事業の創造などが次々と発生したのです。一方で、テクノロジーで実現できることが拡張された分、「正しい人事制度」「正しいセキュリティ」「正しいサービス」などの価値観が崩れ、企業が物事の正否に自信を持てなくなってしまった。それゆえに、企業経営においてより一層、失敗を恐れず、試行錯誤を繰り返すことが重要になってきたわけです。

未来の不確実性の高まりと比例し、このようなマーケットトレンドは、引き続き強まっていくはずです。同業他社の過去の事例をまねして物事が解決できなくなっている今、事業を成長させていくには、新たな価値観のもとにイノベーションを起こしながら、スピーディに解決策を構築していかなければなりません。

正解の分からない事業課題に対し
スピードと柔軟性を持って試行錯誤する伴走者

お客さまの悩みが大きく転じるとともに、求められるコンサルティングの性質も変化しています。これまではいわば教師のように、過去事例やノウハウをベースにお客さまを導くというスタイルでした。対して、今求められているのは、ともに試行錯誤を行っていく伴走者です。課題に対しともに考え、リアルタイムで並走していく役割が求められていると肌で感じます。また同業他社だけではなく、異業種における知見を集めることも、多くのプロジェクトで求められています。業界・業種の垣根を越えたノウハウをつなぎ合わせ、新たな解決策を導き出す媒介者としての機能も、コンサルティングサービスが持つ有効性の大きな部分を占めるようになっているのです。さらに、新たな施策を次々と打ち出していくには、やはりテクノロジーの存在は不可欠。デジタル技術を用いて、スピーディに新たな価値創造をリードできることも、現代のコンサルティングサービスのあるべき姿でしょう。

デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)はこうしたニーズの変化に、コラボレーションによって対応しています。コロナ禍以前より、各部門間、そしてデロイト トーマツ グループ内で協業するシーンは数多くあり、海外メンバーファームとの連携も非常にカジュアル。アポイント無しに15分ほどのオンラインミーティングが発生することも、日常茶飯事です。私もロンドン出張の際、現地で活躍するコンサルタントに連絡し、コーヒーショップに集合。立ち上げ予定のビジネスについて話し、アドバイスをもらいました。同様のビジネスをポルトガルで立ち上げた実績がある人材だったため、非常に有益な時間でしたね。このように、グローバルに知見を共有し、新たな価値創造につなげられる文化が根付くDTCだからこそ、媒介者として価値を発揮しやすく、不確実な未来にも立ち向かっていけるのです。

現代のコンサルタントにとって大切なのは、変化を楽しみながら、新たな価値観を取り入れ、自由に発想すること。またいかなる職種でも、急速に変容し続ける社会でキャリアを築くことに変わりない今、これらはコンサルタントとして持つべき素養であると同時に、これからの社会で生きていくビジネスパーソン全員にとって大切なのです。

さまざまなインダストリーをカバーしている上、関心の向く領域で経験を積むことに組織として協力的なDTCは、多様な価値観を吸収するのに最適な環境です。また、コンサルタント一人に3人の上司が付き、キャリア形成を支援するなど、類を見ないほど手厚いバックアップ体制があります。万全の教育体制が整ったDTCでなら、これからの時代の事業運営に欠かせない人材へと成長できるはずです。

次世代コンサルタントに求められる要素

さまざまな業種・業界のスペシャリストたちを媒介するためのイニシアチブ

同業界の事例の応用では、昨今の事業課題を解決するのは難しい。各領域の専門家をつなぎ、チームアップすることで、あらゆるインダストリーの知見を結集させることが大切です

目まぐるしく変化するマーケットにスピーディにチャレンジできる姿勢

戦略構築から実行までのリードタイムが長いと、顧客ニーズが変わってしまい、施策が意味を成さなくなります。スピード感を持って、次々とアクションを起こしていくスタンスが必要です

多種多様な価値観を受け入れる知的好奇心と柔軟性

過去の慣習や社会的バイアスから離れ、「今」の価値観を積極的に吸収する。そういった柔らかな感性を持つことで、難解な課題を打破する、新たな発想につながっていくはずです


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