2023/9/27 更新
NEC(日本電気)

海底から宇宙まで広がる事業領域に
飽くなき探求心を後押しされた

  • NEC(日本電気)
  • キャリア
  • 若手社員
技術系専門職 技術開発・ビジネス推進
デジタルプラットフォームビジネスユニット
生体認証・映像分析統括部
主任
中島由貴

お茶の水女子大学理学部情報科学科を卒業後、2016年にNECへ入社。電波・誘導事業部で航空機の航法を支援するシステムの設計に従事した後、社内制度を利用して現部署へ自ら異動。以降、生体認証に関する製品・サービスの企画、マーケティング、プロモーションなど前例のない幅広い業務に従事している

現在の仕事内容は?
NECが誇る顔認証技術と虹彩認証技術を結集した顔・虹彩マルチモーダル生体認証の企画をしています。顔・虹彩マルチモーダル生体認証とは、顔情報と左右の目で異なる虹彩情報を同時に認証することで高いセキュリティーを実現する技術。帽子やマスクを着用したまま個人を認証できる利便性も兼ね備え、注目を集めています。市場のニーズをヒアリングしながら、製品企画を行う他、展示会出展やお客さまへの製品説明、自社内への周知などが私の担当業務です。技術職の枠を超えたこのポジションは、「優れた最先端技術がもたらす価値を世の中に浸透させる」ことをミッションに、技術開発からビジネス推進まで幅広く手掛ける面白さがあります。
この仕事を選んだ理由は?
学生時代はITについて一通り学びましたが、プログラミングなどの開発業務のみに専念するようなビジョンは持っていませんでした。それよりも、ITの知識を活かして技術者とお客さまをつなぐ架け橋になりたいと考え、上流工程を手掛けている企業を中心に検討してNECへの入社を決めました。最終的な決め手は事業領域の広さ。NECの事業は海底ケーブルから宇宙への研究開発まで多岐にわたります。だからこそ、将来どんな分野に興味を持ったとしてもフレキシブルに挑戦できると思ったのです。就職活動時は、空の玄関である空港をNECの技術力でより便利な空間にしたいと考えており、入社後は航空業界のプロジェクトに携わりたいと面談で伝えていました。念願がかなって航空業界のプロジェクトに従事した後、業界を限定せずに、より多くのお客さまと関われる仕事がしたいという思いが生まれ、部署異動を志願して現在に至ります。
仕事のやりがいは?
日本では顔認証に比べて虹彩認証技術の認知度は低いのが現状です。新しい技術を世間に広めるためにどのような製品やサービスに活用すべきかを考え、実行することにやりがいを感じています。NECには幅広い分野の有識者が集まっており、力を借りながら仕事を進める場面も多く、刺激を受けています。
仕事の大変なところは?
「優れた最新技術がもたらす価値を世の中に浸透させる」というミッションを実現することです。展示会やセミナーといった社外向けの広報活動に加え、オフィスに先端技術を使った生体認証のデモ機を設置したりするなど、NEC社内への協力・周知にも努めています。地道な取り組みですが、より豊かで安心な社会の実現につながると信じています。
今までで一番印象的だった仕事は?
入社5年目にクラウドファンディングに挑戦したことです。耳に装着することで個人認証が可能な耳音響認証技術を搭載したイヤホン型認証デバイスのプロジェクトで、リリース当初思うように売上が伸びず苦戦。そんな中、最新技術に感度の高いユーザーが先物買い的にクラウドファンディングを利用するケースが多いと知り、認知拡大やパートナー開拓をメインに新たな価値やサービスの提案の加速に向けた一種のテストマーケティングの位置づけで実践してみることに。前例のない挑戦でしたが、社内の有識者や関係者を巻き込みながら一つずつ課題を解決し、開始3カ月ほどで目標台数を完売!メディアにも取り上げられ、想定以上の反響を獲得できました。
仕事を通じてどんな成長ができた?
何事も「まずはやってみよう」と思えるようになりました。特に現在の事業部では短期プロジェクトが多く、スピードが求められます。また、最新技術を扱うため前例がない中で取り組みを進める必要があります。こうした経験を積み重ねるうちに、成功・失敗を問わずまずは行動し、その結果を見て次のアクションを考えるというマインドになりました。
今後の目標は?
顔・虹彩マルチモーダル生体認証の誤認証率は、100億分の1以下。世界人口約80億をカバーする極めて高いセキュリティー精度です。今後はさまざまなタッチポイントにこの技術を展開し、近い将来、自分の顔をIDとしてあらゆるサービスをシームレスに活用できる仕組みをつくりたいです。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
就職活動の段階で、IT技術を極めるよりも幅広い領域で活躍したい、仕事を通じて多くの人と関わりたいと考えていました。一口に技術職といっても、企業によって業務範囲は異なります。だからこそ、私は企業ごとの職種理解を入念に行い、ミスマッチを防ぎました。どんな働き方がしたいか、どの企業でなら実現できるかを分析することが大切です。

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