2023/9/27 更新
アビームコンサルティング株式会社
テクノロジーコンサルタント対談

技術的知見を生かし、人を巻き込み、
クライアントと価値を創り上げていく

  • アビームコンサルティング
  • コンサルタント
  • 企業研究

業界や業種を問わず、あらゆるビジネスの成長にテクノロジーの活用が欠かせない。

アビームコンサルティング(以下、アビーム)のテクノロジーコンサルタントは、幅広いテクノロジーに対する深い専門性を駆使し企業変革を実現に導くプロフェッショナルだ。

シニアマネージャーとシニアコンサルタントの対談から、その仕事の醍醐味や専門性を磨ける環境、成長を促す風土など、アビームのテクノロジーコンサルタントならではの魅力を深掘りする。

  • 伊藤真慧さん
    Digital-Tech Leapグループ X strategy&managementセクター シニアマネージャー
    伊藤 真慧さん(写真左)

    2009年新卒入社。経営管理システムの構築やデジタル教材の導入に伴う運用体制の構築など大型案件のプロジェクトマネジメントを経て、現在はIT戦略構想やDX支援などテクノロジーを軸とした企業変革案件を多数手掛ける。また、新規ビジネスの創出に向けて、メタバースなど先端技術を探求するチームでも活躍

  • 竹内歩さん
    Digital-Tech Leapグループ X strategy&managementセクター シニアコンサルタント
    竹内 歩さん(写真右)

    2018年新卒入社。デジタルマーケティングの高度化やECサイトにおけるCX向上など、主にマーケティング領域のプロジェクトを経験。テクノロジーへの関心が高まり、自らの希望で2020年、XRやブロックチェーンといった先端技術を起点とした価値創出を支援するチームに異動

テクノロジーがビジネスに与えるインパクトは今や計り知れない

まずは、竹内さんがアビームのテクノロジーコンサルタントに興味を持った理由を教えてください。

竹内:誰もがスマートフォンを持っていたり、当たり前にECサイトを利用していたりする中で、「今後の社会にテクノロジーが与える影響はますます大きくなるだろう」という漠然とした予感があったことが大きいです。

就職活動をしていた頃はテクノロジーそのものというよりも、どちらかというとビジネスに軸足を置きたい気持ちが強く、昔から関心のあったスポーツマーケティングの分野で実績の豊富なアビームを就職先に選びました。

実際コンサルタントとなって、「テクノロジーが社会に与える影響」は感じましたか。

竹内:とても強く感じました。入社後数年間は主にマーケティング領域の案件を手掛けていたのですが、どのような課題にも必ずといっていいほどテクノロジーの活用が求められました。座学で勉強をしたり、実際にシステムを組んだりと、仕事の中でテクノロジーに触れることが当たり前でした。

そんな日々の中で、テクノロジーに触れる楽しさを感じ、自ら希望を出して現在の最新テクノロジーを扱うチームに異動しました。

伊藤さんはいかがですか。

伊藤:「テクノロジーが社会に与える影響」は私も感じます。CIO(Chief Information Officer/最高情報責任者)やCDO(Chief Digital Officer/最高デジタル責任者)の方はもちろん、CEOをはじめとする技術領域以外の経営層とお話ししていても、デジタル化やデータ活用が話題にのぼらない日はありません。

そういった社会の変化の中で、クライアントがコンサルタントに求めることにも変化はあるのでしょうか。

伊藤:近年、テクノロジーの発展とクライアントニーズの複雑化に伴って、テクノロジーの知見そのものというよりテクノロジーを使って企業価値を創出することがこれまで以上に強く求められるようになりました。

実際私がアビームに入社した十数年前は、クライアントが望むかたちでシステムを導入することを求められるケースが多かったですが、今は導入が目的ではなく、「導入したシステムをいかに活用し、企業経営や事業運営にベネフィットをもたらすことができるか」がシビアに問われています。

技術力×オーケストレーション&コーディネーションで
クライアントに価値を創出する

「価値を出す」ために、どのようにプロジェクトを進め、課題を解決していくのでしょうか。

竹内:私の場合はプロジェクトに入って最初に、社内の先輩方やクライアントとコミュニケーションを取りながら、「クライアントの課題は何で、目指すべき方向性はどこか」を見定めるようにしています。

そこで見えてきた目指すべき方向性に応じて仮説を立て、クライアントの課題解決や価値創出につながるプログラムのプロトタイプ(試作品)を自ら手を動かして作ることが多いです。

実際に動くものを見れば、クライアントも具体的なイメージが持てますし、「もっとこうした方がいい」「この部分は少し違うのでこうしたらどうか」といった建設的なディスカッションができるようになります。

特に今のプロジェクトは、VRやブロックチェーンなど新しいテクノロジーを扱っていて、クライアントも活用イメージをつかみにくいところがあると思っています。だからこそ、実際にどのようなことができるのか、プロトタイプに触れて理解してもらうことが必要です。

伊藤:竹内さんのテクノロジーへの学習意欲と知見は、チームの中でも群を抜いています。クラウド、Webアプリ、ブロックチェーンといろいろな技術要素にも詳しいですし、私も技術的な知識について教えてもらうことがよくあります。

伊藤:また、竹内さんが作った最新テクノロジーを活用したプロトタイプを触ることは、われわれからクライアントへの提案の幅を広げることにもつながっています。「この技術でこういうことはできないか」と竹内さんに相談し、実際にプロトタイプを作ってもらうこともあり、とても頼りにしています。

竹内さんのようにテクノロジーの知見を身につけるにはどうしたらよいのでしょうか。

竹内:自分の中でポイントは三つあります。

一つ目は、目の前のプロジェクトを進めるために必要な技術を確実にキャッチアップすること。二つ目は、クラウドなどあらゆる場面で求められる、基盤となる技術を押さえることです。

業務で必要となる知識については、研修の開催や資格取得支援など会社からの手厚いサポートを受けながら習得できますし、他にも社外の開発者コミュニティに参加するなど、社内外の人と接点を持ちながら情報収集もしています。

そして三つ目は、興味があること、やってみたいことをとことん掘り下げることです。自分の周りでも、引っ越し時に内見した部屋をバーチャル空間で再現したり、生成AIを使ってアバターと会話できる仕組みを作ったりと、仕事以外でも、自主的にテクノロジーを学び習得している人がたくさんいます。

社内外にアンテナを張り、テクノロジーを学び続ける必要があるのですね。

伊藤:ただし、世の中全てのテクノロジーの知見を一人で網羅することは現実的ではありません。必要なのは、各メンバーが持つテクノロジーの知見を組み合わせ、チームとしてクライアントへの価値提供につなげていく、オーケストレーション&コーディネーションを推進する力です。

製造業のクライアントの新商品ローンチの支援プロジェクトを例に挙げると、まず、どんな商品をどう売るか、商品企画やマーケティングの知見が必要でした。その後、サブスクリプション型のサービスにすることが決まり、そのための顧客情報を管理する仕組みや決済システムなどを新たに開発するスキルが必要になりました。さらにIoTも絡んでいましたので、センサーの技術や機械とのインターフェースといった幅広い要素の知見も求められました。

このようにプロジェクトでは、さまざまな知見が必要となるため、多様な専門性を持つメンバーがチームを組み、それぞれの専門性を生かしてプロジェクトを遂行しています。

チームや自部署内はもちろん、他部署をはじめとした各種関係者を巻き込み、場合によっては外部ベンダーの協力も得ながら、必要な知見を持つ人材を集めてワンチームとなることで、初めてプロジェクトが成り立つわけです。

つまりテクノロジーコンサルタントは、技術的なスキルだけではなく、プロジェクト全体に精通し、必要な人材を集めてチームを組閣し、そのチームやステークホルダーをまとめながらプロジェクトを推進する力も求められるのです。

非常に難しい能力のように思いますが、どのように身につけるのでしょうか。

伊藤:技術進化のスピードが激しい中、オーケストレーション&コーディネーションを実現するには、新しい技術にアンテナを張り巡らせたり、さまざまな人とつながって人脈をつくったりすることが非常に重要です。

そのための仕組みとして、「Digital & Technology University」という、メンバーが講師となり、自分の得意な分野をオンラインで講義する仕組みがあります。プロジェクト事例を共有したり、趣味の延長線上で個人的に追求しているテーマについて語ったりと、累計200回以上の講義を開講しています。

若手から経営層まで幅広いメンバーが講義を行っており、入社したばかりの新入社員が、学生時代に研究していたAIの深層学習に関する考察を発表したこともあります。年次や役職に関係なく、学び合いながら継続的に専門性を磨いていくことができます。

成長の機会とサポートに恵まれた環境で、希望のキャリアを実現できる

ここまでのお話を聞くと、非常にレベルの高い仕事で、入社時点で基本的なテクノロジーの知識がないと難しいのではと思ったのですが、実際のところいかがでしょうか。

竹内:私は経済学部出身で、プログラミングの勉強は全くしておらず、しいて言うなら所属していたサッカー部でデータ分析のためにExcelでマクロを組んだことがあるくらいでした。テクノロジーの知識というよりは、テクノロジーに苦手意識を持たず、前向きに学ぶ姿勢が大事だと思います。

伊藤:入社時点のレベルに関わらずテクノロジーの知識やスキルを習得できるよう、充実した新人研修を用意していますので安心してほしいです。新人研修では、社会人としての基礎やコンサルタントのコアスキルを約2カ月かけて学んだのち、テクノロジーコンサルタント向けのカリキュラムを約2カ月受けてもらいます。

テクノロジーの知識を身につけるだけではなく、クライアントのニーズに合わせてどうテクノロジーを活用するかを学ぶこともできる、座学と演習を組み合わせたカリキュラムです。

竹内:今年の新入社員には、新人研修で作ったアプリを、先ほど話した「Digital & Technology University」で発表してもらいました。使いやすくてエンターテインメント性にも優れたアプリが多く、自分も改めて頑張らなくてはという気持ちになりました。

伊藤:それだけ実践的なカリキュラムになっているので、入社時点のレベルに関わらず、基礎的なテクノロジーのスキルは身につけた状態でファーストアサインを迎えられると思ってもらえればと思います。

ただし、テクノロジーコンサルタントを希望するなら、自分で企業のプロジェクト事例を調べたり最新テクノロジーに関するニュースにアンテナを張ったりと、テクノロジーを学ぶ習慣を学生のうちから持っていてほしいです。仕事を始めてからも学び続ける必要があるので、そういう姿勢を持っている人の方が向いていると思います。

手厚い新人研修を受けることができるのですね。研修以後にはどういったサポートがあるのでしょうか。

伊藤:キャリア支援制度の一環としてカウンセリング制度があります。中長期的な視点でのキャリア形成を支える存在として、全社員に直属の上司とは別に、マネージャー以上の社員がカウンセラーとしてつきます。

カウンセラーとはおよそ月に一度の頻度で、一対一で面談をする機会があり、そこでキャリアに関する相談をしたり、アドバイスをもらったりすることができます。プロジェクトごとに上司は変わりますが、カウンセラーは基本的に同じ人が継続して担当します。

竹内:私もマーケティング案件を中心としたチームから現在の最新テクノロジーを扱うチームに異動した時は、カウンセラーに相談をしました。

竹内:カウンセラーが各所のマネージャーと話をしてくださったおかげで、スムーズにチームを異動することができました。また、異動だけではなく、プロジェクトのアサインの希望を聞いてもらうこともありました。必要なスキルや実績を満たしていれば、比較的希望は通りやすいように思います。

伊藤:一人一人が成長するためのアサインや異動は積極的に後押ししています。カウンセリング制度のほかにも、例えば若手がグローバル案件にチャレンジするための制度も整備しています。

竹内さんもこの間、シンガポールに行っていましたよね。

竹内:日本とシンガポールにオフィスを構えるクライアントを担当しており、ミーティングと現地調査を兼ねて、先日シンガポールに行ってきました。

アビームのクライアントはグローバルに展開している日系企業が中心なので、日本企業の海外進出をサポートするような案件が豊富にあり、海外とやり取りする機会は多いですね。若手のうちからそういったチャンスがあるのはアビームならではだと思います。

最後に改めて、アビームのテクノロジーコンサルタントの魅力を教えてください。

伊藤:どのようなビジネスにおいても、今後テクノロジーが必要不可欠であることは間違いありません。テクノロジーを理解した上でビジネス価値をデザインする力や、ビジネスとテクノロジーの世界をつなぐスキルは、今後もあらゆる場面で必要とされるはずです。

そしてアビームのテクノロジーコンサルタントは、まさにそのようなスキルを若手のうちから磨ける仕事です。こういった環境にファーストキャリアから身を置くことは、成長のチャンスに恵まれ、キャリアの可能性を広げることにつながると、これまでの自分の経験を振り返ってみて思います。

また、真にビジネス価値創出を実現していくのは、口で言うほど簡単ではありません。リアルパートナーとしてクライアントが成功するまで、徹底的に価値創出にこだわり、成果を出していけることが何より魅力と感じています。

竹内:本当にそう思います。多様な専門性を持つメンバーと切磋琢磨し高め合える環境で成長でき、自分の希望のキャリアを実現できるアビームのテクノロジーコンサルタントは、魅力的な仕事です。

取材・文/瀬戸友子 撮影/竹井俊晴 編集/天野夏海

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