アビームコンサルティング
2021/9/17 更新個性をそれぞれの武器に
自分らしいキャリアを
選択できる
金融ビジネスユニットダイレクター/大学卒業後、1996年に新卒で同社に入社。以来、金融業界をメインに担当し、ITのコンサルティングサービスを提案・提供している。2002年に育児休業を取得し、03年に復職。その約2年後からは管理職として活躍する。20年4月からはDiversity&InclusionInitiativesの推進責任者として、同社の環境整備に努める
男性育休平均90日を実現
仕事と育児の両立を支援し
希望するキャリアが歩めるように
さらに男女問わず、育児や介護といったライフイベントと仕事を両立できる働き方を実現するため、男性社員の育児休業取得率の向上に取り組みました。育児や介護などへの理解を深めるセミナーを実施し、意識改革を行った結果、2020年度の男性社員の育児休業取得日数は平均90日、男性社員の育児休業取得率は5年前と比較して4.5倍の34.3%になりました。この背景には、社内のワークスタイル変革への取り組みの他、近年のテレワーク推進による生活の変化も大きく影響していると考えられます。もともと若い世代は男性の育児休業取得にも積極的でした。そこに、テレワークにより自宅での時間が増えたことで、管理職層の社員も仕事と育児を並行して行うケースが増えました。例えば、管理職が保育園に子供を迎えに行く予定をプロジェクトメンバーに開示し、スケジュール調整を行う場面もありました。こうした考え方・行動の変化に加え、互いを尊重し合い、助け合うアビームの文化により、多様な働き方が実現できています。
また、女性管理職比率を高めることにも取り組んでいます。アビーム全体の女性比率は3割ですが、役職が上がるにつれて女性比率が低下していました。そこで、女性社員の活躍を推進するため、「ワーキングマザー・キャリア支援プログラム」を導入しました。妊娠報告後・産休前・復職前・復職後の4段階に分けて、専用のシートを基に面談をし、女性社員の復職後のキャリアをカウンセラーが適切にサポートしていくプログラムです。これにより本人が望むキャリアパスに沿って歩めるようになりました。その他にも、育児休業者向け復職支援セミナーや女性リーダーによるパネルディスカッションなど女性のキャリア支援の取り組みを行い、16年度当初は10.5%だった女性管理職比率は、21年度には14.7%となりました。今後も女性社員が自分らしく継続的にキャリアを築けるようにさまざまな取り組みを推進する予定です。
加えて、LGBT(セクシュアルマイノリティー)に対する理解促進にも取り組んでいます。外部団体と共同でイベントを企画し、知識の底上げを継続的に行っています。また、当社で働くLGBTの社員にインタビューし、当事者としての思いや会社に求めることを全社に発信しました。これは社員が自分事として考えるきっかけになりました。
これらの取り組みは、経営層からコンサルタントに至るまで、幅広い年次・ポジションにより議論を重ねながら進めています。背景には、個性を活かす風土と、自発性・積極性を発揮しようとする社員の意志があるのです。
今後はさらに多様性に対する受容力・適応力を強化し、ダイバーシティを単なるビジネス上の要請ではなく、アビームの真の強みに変えていきます。
国際女性デーでは日本本社のみならず海外拠点を巻き込み、性別・ポジション問わず力強い宣言を行った
ダイバーシティ経営が
キャリアに与える効果
多様なチャンスを
つかめる
得意分野が異なるメンバーが集まって切磋琢磨し合い、クライアントに対して課題の設定から具体的な解決策までトータルで提案することによって、多様なビジネスチャンスがつかめる
新たな視点で
考える機会が増える
年齢・性別・国籍などの表面的な多様性だけではなく、一人一人が培ってきた経験・価値観といった深層的な多様性が広がることで、新たな視点でユニークなアイデアを生み出せる
継続的かつ長期的な
キャリア形成が可能に
日々の仕事をチーム全体でフォローする風土と、個人のライフイベントやキャリアパスの方向性に寄り添ったカウンセリング制度などを通して、継続的にキャリアを築くことができる