入社後に「成長できる環境」をどう見極める?
企画者が教えるインターン活用ポイント
不安定な時代だからこそ、「個の力」の重要性を感じている人は多いはず。これからの就職活動で見つけたいのは、自分の力を最大限に伸ばせる会社、ビジネスパーソンとして存分に成長できる会社だ。では、そんな就職先を見つけるために、インターンシップ参加はどう役立つの……?国内のリーディングカンパニーでインターンシッププログラムの企画を担当している大人たちに、入社後に成長できる会社を見極めるためのインターン活用ポイントを聞いてみた。
世界150カ国以上に展開するデロイトのメンバーの一員として総合力と国際力を活かし、総合コンサルティングファームとして確固たる地位を築いている
インターンシップの最大の特徴は、現役コンサルタントが2日間のワーク中、常に付きっきりでアドバイスをくれることにより、そのコンサルタントの見識や実力を目の当たりにできること。ビジネス視点の指摘を受けることで、新たな視点や気付きを得られます。さらに、最終のプログラムとして用意しているのは、学生一人一人に行うマンツーマンでのフィードバックです。2日間のワークを通じて良かった点や、スキルアップのための助言をお伝えしています。
こうしたフィードバックの中には、個人に対してと、チームに対しての、二つの視点が存在します。個の視点では、自身の知識や経験を活かせる役割を担いながら、積極的に議論に参加するアクションが重要であるということ。また、チームの視点は、実際の業務と同様で、関係者が多い中での進め方や全体最適が求められることなどです。これらのアドバイスを、学生個人の特徴や能力を基に、お話ししています。
そのため、ぜひ個とチームの二つの視点を持ってワークに取り組んでみてください。さまざまなバックグラウンドを持つ参加者が集まる中で、他者との思考の違いや進め方の違いなどを認識し、より良いものを吸収することで気付きが増えます。自身の気付きにコンサルタントからの客観的な評価を掛け合わせることで、主観・客観の答え合わせができ、さらに新しい発見が得られるでしょう。この気付きとフィードバックの連続は、入社後も行われるDTCの風土です。コンサルタントとして、人間として、成長し続けられる環境を感じていただけるはずです。
インターンシップでは大学も専攻も異なる学生が集まります。ワークの中で、自分と他者の違う点をしっかりと認識し、良いものは取り入れていく柔軟性を持つことで、成長につながるでしょう
インターンシップの中で取り入れていただきたいのが、ファシリテーターとして参加しているコンサルタントと一緒に働きたいと思うかを確認すること。一つ一つの言動から、当社の文化を感じ取ってください