2020/6/8 更新 デロイト トーマツ コンサルティング

人力にテクノロジーを融合させ戦略のみならず実行まで行う力を持つ人

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コンサルティングファーム9社の経営者に質問
「活躍できる若手」のタイプは各社でどう違う?
ここ数年、急速に進む技術革新の影響を受け、コンサルティングファームの使命や、手掛けるビジネス領域は大きく変化している。各社がこれまでのビジネスのあり方、コンサルタントの働き方などを見直す“大変革期”を迎える中、次世代コンサルタントにはどんな成長が求められるのか?各社のビジネスプロフェッショナルに聞いた。

デロイト トーマツ コンサルティング

執行役員
長川 知太郎氏

医薬品・医療機器・製造業界における国内外の主要多国籍企業に対する、事業戦略・M&A戦略立案、組織・業務変革推進の他、海外展開戦略、グローバルマネジメント改革、海外組織再編の策定・実行支援などを手掛ける。2019年より現職

従来、コンサルティングというものは、戦略の立案・提示のみを行い、実行まで携わらないケースがほとんどだったと言えるでしょう。しかし、クライアント側には、戦略を実行できるような人材もノウハウもなく、成果を出す以前に立ち止まってしまう事例が多くありました。

私たちデロイトトーマツコンサルティング(以下、DTC)は、ここ5年間で「End to End」というコンサル・ビジネスモデルを掲げ、従来のスタイルに捉われず、具体的な成果を残し、クライアント、業界、そして社会全体に、より大きなインパクトを与えていくことを目指しています。

例えば、ビジネスプロデュースという事業では、コンサルタントがクライアント内における新規事業のプロジェクトチームに参画、もしくは新会社の経営陣として着任し、一定期間、チームの一員として汗をかく。立ち上げノウハウやビジネスの知見を持つメンバーが直接携わり、アイデアを実現するところまで行います。また、デジタルやテクノロジーの領域では、「デロイトガレージ」という専門チームを編成し、ウェブやアプリ、データ戦略などの実行・実現まで社内で行う体制も整えました。これまで戦略レベルのみで終わっていたコンサルティングは、人とテクノロジーを融合させ、戦略のみならず実行まで行うという、新たな形へと変容しつつあるのです。

これと同時に、DTCのコンサルタントに求められる役割も、第三者的な外部としての提言者、参謀的役割ではなく、「よりクライアントに寄り添い、時には内部の一員となる伴走者たれ」という考えに変化しています。私たちは〝シェルパ〞と呼んでいますが、これは登山家に登頂・下山のルートを示すのみではなく、自分たちも汗を流し、一緒に目標を達成していく姿勢を示しています。次世代のコンサルタントには、クライアントと同一化し、かつ、成果にまでコミットしていく力が求められるでしょう。それはつまり、自ら戦略を実行する中で、ダイレクトな手触り感を持って、事業のダイナミズムを味わえるということ。〝新たな価値〞の具現化を目指す存在として、DTCの仕事のやりがいも、より大きなものへと変容しているのです。

新しいアイデアを生む環境とグローバルな成長機会がある

デロイト トーマツ グループの傘下には、多様な専門性を持つ仲間たちがいることも大きな特徴です。リスクアドバイザリーやファイナンシャルアドバイザリー、公認会計士、税理士など、それぞれが違う必殺技を持っています。例えば、M&A案件では、各分野の専門家の協議・協働が必須となりますが、私たちはワンストップでの統合的なサービスをスピーディーに提供できます。最大の強みは、専門家集団であると同時に、チームワークにも優れているという点。各自の専門領域を活かして意見を重ねていく中、世の中になかった新しいアイデアが生まれます。また、世界で30万人以上いるプロフェッショナルファームのため、人材ネットワークや資源も豊富です。多様な視点や知見のもと、新たなルールの提言や、かつてない新たな市場を生み出すなど、挑戦を続けていける環境があるのです。

ただでさえコンサルティングの仕事は、世の中の多様な仕組みに触れ、理解できる楽しい職業ですが、DTCではさまざまな業界・企業のビジネスや組織、法制度、レギュレーション、そして、働く人々の思いに触れることができます。また、世界最大規模のグローバルネットワークのもと、国籍や文化が違うメンバーと働き、世界を見渡す視座を得て、成長できる機会がたくさんある。日々のワクワク感を高めながら、多くを学ぶやりがいを、間違いなく感じてもらえると思います。

現在、新型ウィルスによって世界経済は大きく揺らぎ、今後、景気後退のさまざまな局面が訪れることが予想されます。しかし、私たちはクライアントにとっての半永続的なパートナーであり続けたいと常に課題と向き合ってきました。だからこそ、この危機的状況においても変わらず、利益を世に還元することが責務であると感じています。実際、東日本大震災の際、社会貢献を目指す多様な企業を支えるために、専門家が無償で協力するプロボノサービスを展開し、今回も、すでに同様のプロジェクトをグローバル規模で展開しています。どんな局面でも、ポジションを変えることなく、世に貢献し続けようというパッションを大事にしていきたい。それこそがクライアントや世の中から最大の信頼をいただける企業の経営姿勢ではないかと考えています。

学生の皆さんにも、そうしたパッションを根底に持ち、「世の中を変えられる人」になってほしいと思います。フラットな組織を志向するDTCでは、立場を超えて意見を出し合い、互いを高め合っています。フレッシュな視点、着想を活かしながら、プロフェッショナルへと成長できる環境がある。社会を良きものへと変えていくために、パッションある皆さんの力を貸してほしいと願っています。

この会社のコンサルタントに向いている人とは?

1.常に「なぜ」と思える知的好奇心の強い人

「なぜこのビジネスがある?」「なぜマネタイズできる?」「なぜこの商品に心を奪われる?」など、世の事象に対し、常に「なぜ」を問う知的好奇心が大事。社会の変化と課題を先読みする能力を自らアップデートしていけます

2.自分を客観視した上で最適解を導き出せる

自分が置かれた状況や他者との関係性を俯瞰視・客観視できる「メタ認知」能力が高い人。冷静に第三者視点で自分の発言や行動の棚卸しができ、人の気持ちにも寄り添える。DTCに必須のチームワークでも力を発揮できます

3.世の中を自分が変えるというパッションを持っている人

知的好奇心から「なぜ」を考えたその先は、「自分が社会を良きものに変える一助になりたい」というパッションが重要。「私が変える」という強い思いがある人こそ、DTCの次世代コンサルとして活躍してほしいと思います

Company Information

デロイト グローバル(デロイト)の一員として日本のコンサルティングサービスを担い、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファーム。2,500名規模のコンサルタントがデロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有している

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