インターンシップ参加×セルフチェックで準備する
「自分らしく働く」の始め方
「自分らしく働く」って素敵だけど、そもそも「自分らしく」って何だろう?働く上で自分が大事にしたいことは何なのか、何のためなら頑張れるのか、何に喜びを感じるのか……インターンシップを通して自分のことを深く知るための方法や、先輩たちが就職後に知った「自分らしく働く」への答えを紹介します。

自分にできることを周囲に提供し
相手の心と行動に前向きな変化を与える

コンサルタント
「及川さんを会社の代表として自信を持って送り出している」。入社1年目の秋、上司からかけられたこの言葉が、私の大きな原動力になりました。社会人経験が浅いにもかかわらず、大手自動車部品メーカーの中長期ビジョン策定という重要プロジェクトを任されたのです。大学院時代の専門でもあった金属鋳造に関わる案件。上司に「ぜひ、自分にやらせてほしい」と直談判して任されたこのプロジェクトでは、メーカーの製造現場で働く社員から経営層まで数十名を巻き込み、2050年に向けた会社のあるべき姿を議論しました。トップダウンではなく、現場からの声をボトムアップで届けることを重視したのです。十人十色の意見が交わされた議論の中で「2050年の社会は環境負荷をどう捉えるでしょうか」という問いをお客さまへ投げかけました。
議論の方向性が共有されたことで「CO₂排出量の多い従来の鋳造プロセスは環境負荷削減に向けて技術革新していかなければならない」という考えで、最終的に参加者の合意がとれました。日本の自動車産業を支える鉄のアイデンティティーを失うことなく、より良い未来へ議論を導けたのです。
プロジェクト終了後、お客さまから「長期的なビジョンを社内のさまざまな階層の人で初めて議論することができました。未来へのポジティブな変化を起こそうという機運が高まるきっかけをくださりありがとうございました」と感謝の言葉をいただき、人の心と行動に良い変化を与えられたことを実感できました。
こうした介在価値を示すことが、私の目指すべき行動や在り方、いわば「マイパーパス」であり、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)で自分らしく働けていると感じられる瞬間なのだと思います。
今振り返ると、私がコンサルタントになった理由は、大学院時代の経験が大きく影響しています。自動車業界との共同研究では1300度を超える鉄の製造現場に立ち会う経験をしましたが、現場と経営層の距離の遠さを感じ、「外側から企業の力になりたい」「現場の意見を経営層に届けたい」という思いが芽生えました。
そんな時に出会ったのがEYSCの「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」(以下、パーパス)でした。コンサルティング業界を選ぶ際、インターンシップでさまざまな会社を見ましたが、社員一人一人を大切にするEYSCでならその思いを実現させられると感じて入社を決めたのです。

社員一人一人のパーパスを
尊重する風土が成長の原動力に
実際に入社して感じるのは、EYSCでは、パーパスの実現を目指すことと同時に、社員一人一人が目指す自己実現や目標を尊重し、サポートする風土があることです。これがEYSCの特徴であり、私が自分らしく働けている理由だと考えています。
例えば、前述の私が任されたプロジェクトも、上司をはじめとした周囲のサポートがあってこそ成功したものだと思っています。自主的に提出している日報へのきめ細かいフィードバックや、若手である自分を信頼しているという励ましの言葉に何度も奮起することができました。また、直属の上司だけでなく、別の部署のベテラン社員がカウンセラーとして2週間に1回、キャリアや業務の相談をしてくれます。こうした環境のもと、お客さまをはじめとする周囲の人々に良い変化を与えていきたいという思いを強くしています。
就職活動中の皆さんには、「自分のこだわりを大切にしてくれる風土があるか」をポイントに会社を選ぶことをおすすめします。
インターンシップで社員と接する際には、表面的な会話ではなく、本音ベースで話せる機会を大切にしてください。きっとそれが自分らしく働ける環境を見つける鍵になるはずです。
制作担当/石山秀道
自分の価値観を知るために
インターンシップで確認すべきこと三つ
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1
会社が大事にしている考え方が
社員に浸透しているかを探る会社のパーパスが浸透しているか、社員に直接聞いてみることをおすすめします。仕事への向き合い方や自分自身の目標が会社と同じ方向性を向いているかを考えるきっかけになりますし、多様な価値観を知ることにもつながります。
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2
現場の社員と数多く接して
社員が大事にすることを知る社員が、仕事をする上で何を大事にしているか、直接のコミュニケーションを通じて教えてもらいましょう。質問した時の社員の反応や目の輝きを観察してください。きっと、自分自身の就職後の姿を想像する手がかりになります。
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3
サポート体制を確認して
自らの成長の可能性をつかむ自分自身のキャリアについて、相談できる環境があるかを確認しましょう。実際に社員に利用されているか、そこでどんな相談ができるのかを具体的に聞くことで、将来的に自分が悩む成長の壁が何かを考え、備えることに役立ちます。