“自分にベスト”な1社を見極めるには?
20代15人、就職の決め手「自分に合う会社」って一体どうすれば見つかるんだろう? その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーでイキイキと働く先輩たちに、就職先選びで重視したことを聞いてみた。自分に最も合った会社とは何か、先輩たちの実体験を通して、“ベストな1社”を選ぶためのヒントを教えてもらおう。
幼少期から海外で生活していたこともあり︑言語に依存しない算数や数学がずっと得意だった私は、大学・大学院でも数学を専攻し、応用数学の研究に打ち込んでいました。一時は研究者の道を歩むことも考えましたが、成果が社会に生かされるのは数十年先というケースが少なくありません。そこで、自分の努力が社会にすぐに影響を与えられ、成果が実感できる職業を探そうと思ったのです。
私の就職活動のスタートは、大学院1年目の夏。大学院で開催していた企業説明会で、さまざまな業種のクライアントに対して経営戦略企画からシステム導入まで幅広く携われるコンサルティングの魅力を知りました。興味の対象を絞り込むことができず、キャリアの幅を狭めたくなかった私にうってつけの職業だと思い、その年のボストンキャリアフォーラムで幾つかのコンサルティングファームに応募しました。その中でも印象に残ったのが、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EY)です。
志望動機や経歴を淡々と聞かれる他社の面接に比べ、EYの面接は終始和やかな雰囲気の中で進みました。EYに対する熱意が足りないと判断されることも覚悟の上で「今はさまざまな領域に興味があり、身に付けたい専門性や進みたい方向が定まっていません」と率直な気持ちを伝えると、面接官か
ら返ってきたのは「学生である貴方の立場では、それが自然なことだと思う」という意外な言葉でした。選考が進んでも親身に話を聞いてくれる方ばかりで、面接の中でアドバイスをくれることさえありました。EYならありのままの自分で仕事に取り組み、また、悩んだ時には視座を与えてくれる上司に
恵まれると感じ、内定を貰った後は迷わずレターにサインしたものです。
入社後は物流企業や保険会社の業務改善や基幹システム導入などに携わりました。チームリーダーを担うようになった入社3年目、大手保険会社の業務改革プロジェクトで、EYの人の魅力を実感した出来事をご紹介します。
当時の私が任されていたのは、販促品の物流を担う委託先企業の選定。億単位の金額が動く、責任の大きな仕事でした。委託先の評価軸定義から、各物流会社の料金単価や扱うサービスなどのデータ収集、期待効果やコストの試算まで、議論と資料作成を重ねる日々。昼夜問わず業務に打ち込みながら選定先を絞ったものの、クライアントの役員の方にプレゼンテーションをする日は目前に迫っていました。何度も構成を考え抜いた資料を上司に提出するも、「ロジックが甘い。これでは
経営層を納得させられない」とGOサインが出ません。深夜まで作業の続く日もありましたが、上司は私自身がやり遂げられるよう最後まで付き合ってくれました。時間はかかりましたが、自らの手で完成させた資料を役員に提出。承認を得られた際は、自身の成長を強く感じ、達成感で満たされたことを記憶しています。クライアントからも高い評価を頂き、当時は短期の契約でしたが、翌年に再度依頼を頂くなど、クライアントと継続的な関係を築けました。私の成功体験として今も印象に残っています。
その後、事務リスクの軽減に向けた業務改善や米国会計基準の変更に伴う会計方針・数理モデル・システムの改変など、分野の異なるさまざまなプロジェクトに携わり、入社5年目に20代でマネージャーに昇進。同期の中でも早い昇進に身が引き締まりますが、チーム運営や後輩の育成など、仕事の幅を広げられることに期待が高まっています。私がこうして成長できたのも、挑戦し続ける環境を提供し、根気よく指導してくれた上司のサポートがあったから。EYを選んだ私の直感は正しかったと思います。
社会人経験を積んだ今、学生の皆さんに会社選びのアドバイスをするなら、チームのメンバーが困難に直面した際どう対処するか、社員の方に聞いてみるのも一つの方法です。困難を成長の機会に変えてくれるのか、会社の人たちの価値観が見えるでしょう。
総合コンサルティングファームであるEY。多種多様な業界のクライアントを支援しており、会計やIT、経営戦略、人事など多くのソリューションを持っています。幅広い経験を積み重ね、将来の自分の希望に応じたキャリアの選択肢を広げることができるのではないかと思いました
やりたい仕事が不明瞭なまま就職活動を始め、選考でそれを告げた私に、EYの面接官は否定することなく受け止め、肯定的な意見と共に、アドバイスまでくれたことが印象的でした。一学生であった私に寄り添い、真摯に向き合ってくれたことで、社風や働いている人の良さを感じました
長らく海外で暮らしていたため、多言語・多文化の環境で育った経験を活かして国際的なプロジェクトに携わったり、いつかは海外のオフィスでも働いたりしてみたいと漠然と思っていました。約150カ国に拠点を構えるEYなら、将来このような希望もかなえられると考え、入社を決意しました