2022/5/11 更新
先輩社員46人に聞きました!

仕事で視点が上がった瞬間

多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る

JERA

「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」というミッションの下、上流事業などへの投資、燃料輸送・燃料トレーディング事業、海外の発電事業などへの投資、国内における電力・ガスの販売などを行う

私の視点が上がった瞬間

データ収集の仕事にとどまらず
現場の課題を把握し業務改革を提案

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経営企画本部 ICT戦略部
データインテリジェンスユニット 主任
石川 寛

新卒でIT関連企業に入社し、さまざまな業界のクライアントのシステム開発、データ分析に携わる。エネルギー業界のビジネスモデルが急速に変化する中、国内最大の発電会社であるJERAでデータ分析の経験を活かしたいと考え、2021年に入社

2050年時点で国内外の自社事業から排出される二酸化炭素をゼロにする「ゼロエミッション」に挑戦しているJERA。その目標を達成するには、二酸化炭素の排出が前提だった今までのビジネスモデルを見直さなければなりません。その際に、私の強みであるデータ分析に関する仕事は、現状を数値で把握し、未来に向けた計画を立てるために重要な役割を担います。国内最大の発電会社であるJERAがこれまでにない大きな挑戦をする。私はその社会的意義やインパクトの大きさに魅力を感じて入社しました。

現在、私が携わっている仕事は、大きく三つに分かれます。まず一つ目は、海外の発電所や再生エネルギープロジェクトなどに対しての投資戦略の最適化を図るためのデータプラットフォームを構築すること。二つ目は、国内27カ所にあるJERAの火力発電所を効率的に発電させて電力市場での収益を最大化するため、日々の天気・気温・湿度などから電力需要を予測するシステムの精度を向上させること。そして三つ目は、発電所の異常検知システムを刷新し、それに関わる現場業務を改革することです。いずれのデータ分析の仕事においても、まずは発電所や事業所に散在しているデータを集めることから、私の仕事はスタートします。

入社したばかりの頃は、そのデータを「整備すること」に軸足を置いていました。発電所などの現場の方々にとって、データ収集は大きな負荷となります。24時間体制での設備の監視業務、故障対応、要求された発電量を維持するための燃料の投入量や各種パラメーターの調整など、日々の業務で手いっぱいなのです。こうした緊張感に満ちた現場の様子を目の当たりにし、「データが生まれる現場の業務について改革提案をしていくこと」も、自分の役割ではないかと考えるようになりました。

業務改革を提案するには、現状を詳しく理解しなければなりません。幸いなことに、現場の皆さんはとても協力的で、「なぜ現場はこんなに大変なのか?」という私のストレートな質問にも、「毎日この時間までに需要予測を立てなければならない」「深い専門知識を要する業務が多いためできる人が少ない」など、オープンに答えてくれました。

各現場から集めた声を分析すると、会社全体の課題が見えてきました。JERAは東京電力と中部電力の燃料・火力部門が統合し、15年に誕生した会社です。同じ電力事業を行う会社でも、会社が違えば現場の業務の進め方も変わってきます。誕生して間もないJERAは、その違いを乗り越え、業務を標準化している真っ最中。それ故、改革の余地にあふれているのです。

私も、データを整備する業務にとどまっている場合ではありません。各現場の業務をより正確に把握した上で、「自分事」として捉え、データ分析のテクノロジーの力で業務改革を提案していきたいと考えています。先ほど触れたように、現場の皆さんはとても協力的なので、自分が主体的に動けば動くほど、アクセスできる情報は増えていきます。その手応えを得ることが、今はとても楽しく感じています。

視野を狭めずに
さまざまな会社に目を向けてみる

自分にマッチした会社を見つけるために大切なことは二つあります。一つは、自分がそこで仕事をしているイメージを具体化すること。もう一つは、その会社が社会の中でどのような立ち位置で、それに対して働きがいを感じられそうか、といったマクロな視点で考えることです。そのために、視野を広げ、より多くの業界・会社を見て、そこで働く人の話を聞いてみてください。


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