JERA 2021/9/17 更新

異国の地にある「事業の芽」を見つけ、
JERAと現地企業の利益に貢献する要となる

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先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

事業開発本部 海外エネルギー・インフラ開発部
塩野 悠

経済学部を卒業し、2019年4月に東京電力ホールディングスに新卒入社した後に、JERAに異動。事業開発本部 海外エネルギー・インフラ開発部に配属となり、海外事業の開発業務に携わる。21年4月からJERAのタイ拠点であるJERA Power Thailandに出向。現在はタイに駐在し、現地企業に直接掛け合いながらメコン地域における開発案件の情報収集に取り組んでいる

学生時代から「将来はグローバルなビジネスに携わりたい」「多様な経験を積み、オンリーワンな人材になりたい」というビジョンを描いていました。

大学4年生になって就職活動を進める中で、その目標がかなえられそうだと感じたのがJERAでした。東京電力と中部電力の燃料上流・調達、発電、電力/ガス卸売りの事業を統合して生まれたJERAは、LNG(液化天然ガス)調達量が年間約4000万t、発電資産が約70GWという、世界でも最大級の数値を誇る発電会社。そのような大規模なスケールで、国際市場をリードするビジネスに挑戦できることはとても魅力的でした。

また実際に面接へ足を運んだ際、採用担当の方が「事業規模こそ大きいが会社としては非常に若く、ルールも風土もこれから構築していく段階にある。意見があればどんどん伝えてほしい」と話してくれたことも印象的でした。大企業に対する堅いイメージが和らぐと同時に、若手のうちから会社の仕組み作りにも主体的に関われる環境が、私の理想と一致し、入社を決意しました。

海外の地場企業と直接交渉
未開拓の事業を自ら切り開く日々

入社後は一貫して、国際案件の事業開発に従事しています。現在はタイのJERA Power Thailandに出向し、現地でJERAが出資および事業参画できる機会を模索・開拓しています。具体的にはタイを含むメコン地域の情報収集が主業務です。メコン地域は、これからますますエネルギー需要の増加が見込まれる期待のエリアです。事業開発のための情報収集には、主に二つの手段があります。一つは、新聞などの現地メディアからエネルギー関連事業の情報を収集していく方法です。例えば新聞には企業の年間事業計画や産業セクターごとの経済状況などが公開されており、それらの情報を整理、分析して出資判断や事業戦略の手掛かりにします。

もう一つは、地場のエネルギー企業に直接アプローチし、折衝しながら情報を得るやり方があります。異国にある未開拓の事業やプロジェクトをいち早くキャッチアップし、JERAとして投資に値するものであれば出資あるいはJERAの技術メンバーを参画させ、現地企業にノウハウを提供するなどして事業拡大につなげていきます。“情報収集”というと事務仕事のイメージが強いかもしれませんが、企業の門戸をたたいて取引や契約を成立させていくという意味では営業職の要素もありますね。企業の思いや経済状況は案件によりさまざまで、正解がないのがこの仕事の難しさ。交渉力や提案力が試される分、やりがいも大きいです。

現在は社会人3年目になり、自ら案件を率いていくことが多くなる立場になりました。これまで得た知見を活かしてより確度の高い案件を見極め、継続的に取引できる新規の案件を成立させることが、今後の私の目標です。JERAだからこそできるソリューションで社会に貢献することを目指し、これからも前進していきます。

「働く理由」はどう変わった?

入社

海外のプロジェクトで
活躍したい

大学時代に国際交流サークルに所属していたこともあり、漠然とではありますが「ゆくゆくは自分とバックグラウンドの違う人たちとコミュニケーションが取れる仕事に就きたい」と思っていました。国際交流サークル所属といえど、英語はほぼ話せなかったのですが(笑)、面接では無謀にも「国際業務に携わりたい」と話したところ、本当に海外案件を扱う部門に配属してもらえたことはうれしかったですね。語学力は通勤中に勉強したり、海外の取引先との会議で積極的に発言したりと、インプットとアウトプットを繰り返して徐々に身に付けていきました。

入社前に思い描いていた通り、JERAは手を挙げればチャンスをくれる会社です。入社したばかりで実績もない若手の意見を真剣に聞き、業務に反映しようと前向きに検討する上司が多いことも大きな魅力です。年齢に関係なく、意見を発しやすい風土だからこそ、目の前の仕事にモチベーションが高まる毎日でした。

1年

影響力の大きさを実感
担当国を全力で支えたい

事業開発本部に配属後、最初に携わったのが、バングラデシュの大手発電事業会社であるSummit Power International Limited(サミット・パワー社)の案件でした。JERAはサミット・パワー社の株を22%所有する主要株主となり、無事契約が成立。同社の発電事業に参画することとなりました。この案件で私は、市場のレポートをもとにバングラデシュの電力・ガス需要を分析し、現地での事業機会を調査して資料を作成するなど、先輩のサポートを通じて実務を経験しました。

本件の成立は、国内のみならず現地メディアでも広く報道されたことが印象に残っています。携わった仕事が世に公表され、評価を受けているという事実を目の当たりにし、この仕事の影響力の大きさを実感。自分も社会基盤を支える公益企業の一員であるという自覚が一層強まると共に、担当している国・地域を全力でサポートしていくのだと新たに気を引き締めました。

現在

専門知識も習得しながら
案件をリードしたい

2021年4月からはJERAに転籍し、グループ会社であるJERA Power Thailandに出向して現地の事業開発に携わっています。自らキャッチアップした情報をもとに事業者と面談を重ね、時にゼロベースで仕事を開拓していく面白さは、海外現地で事業開発を行うからこそだと思います。
最近は自分が案件の主担当者となる機会も増え、より広い視野を持ち業務に臨むことを意識して自己研鑽に励む日々を過ごしています。
国際案件を進めるにあたっては、会計、財務、市場調査などの専門家に情報の分析を依頼しますが、タイミングによっては自ら情報精査を行うことも多くあります。そのため、案件に収益性、採算性があるかを見極めるファイナンスの知識、さらには法的根拠を精査するリーガルの知識が重要であると考え、現在はそうした専門スキルを習得するため試行錯誤しているところです。業務推進の力になるべく、これからも自ら考え、実践していきたいと思います。

会社のミッション

最先端技術でエネルギー問題にコミット
ゼロエミッションの達成に向け、走り続ける

国内外での事業経験で得た知見と最先端の技術を活用し、「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」ことを目指しています。2050年までにJERAでの国内外事業におけるCO2排出量をゼロにすることを目標とし、洋上風力発電や火力発電での水素・アンモニア混焼といった施策を運用し、環境負荷低減に向けた先進的な取り組みをしています。

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