EYストラテジー・アンド・コンサルティング2021/4/01 更新
リーディングカンパニー37社の人事に聞く
学生が知らない成長企業の真実
就職活動に臨むにあたって、企業研究を行う学生は多いだろう。その時に気になるポイントの一つが、会社の成長性だ。では、会社の成長とは何か。その成長を支えるものとは何なのか。そして、成長企業に新卒入社し、働く醍醐味とは……? 国内リーディングカンパニー37社の人事・採用担当者に、各社の事例で“成長企業の真実”を聞いた。
※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です
※インタビュイーの肩書は取材当時のものです
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
世界150以上の国と地域に約30万人を擁する総合コンサルティングファーム・EYのメンバーファームであるEY Japanにおける、コンサルティング部門とトランザクション部門を統合したコンサルティングファーム
自動車・モビリティ・
運輸・航空宇宙・
製造・化学セクター
コンサルティングリーダー
パートナー
早瀬 慶氏
学生の皆さんは、現在コンサルティング業界で、いまだかつてない程の人材の大移動が起こっていることをご存じでしょうか。コンサルティング業界は、技術革新や消費者の価値観の多様化などの影響で、将来の予測が困難な状況。その中で、私たちに求められる役割は、短期的な利益追求ではなく、進むべき道へリードするコンパスに例えられるかもしれません。
近年のコンサルティング業界は、ITやデジタルトランスフォーメーション(DX)をはじめとしたデジタル領域のニーズ拡大の影響などにより、ファイナンス、サプライチェーン、マネジメントなど、特定の専門領域に特化したコンサルタントを採用して、業界を横断したサービスを実行することが主流になっています。しかし、私たち、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)は、今だからこそ反対に、業界に特化したセクターフォーカスへの取り組みを強化しているのです。その背景にあるのが、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」という、EYのパーパス(存在意義)。数十年後の社会でクライアントが勝ち残っていくことを見据えた、長期的な価値の提供を重視しています。
クライアントの課題をひもといていくと、特定の企業だけに該当する課題にとどまらず、必然的に、国や地域、そこで生活する人々、さらには社会問題にまでつながります。激変する社会では、問題の一部分だけへの対処や既存サービスの延長では、根本的な課題を解決することが難しいのが現状。そもそもの社会の仕組みをつくることが必要とされているのです。
そこで、EYSCは、社会アジェンダといわれる、業界や国の垣根を超えた、ボーダーレスなプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。直近で手掛けたのは、〝グリーンエネルギー〞導入プロジェクト。太陽光・風力・水力・地熱などからつくられるエネルギーを電力化するこの仕組みは、日本政府として導入が急務でしたが、この分野において、日本はグローバルに後れを取っており、導入に関するナレッジが乏しい状態でした。そこで、EYSCがハブとなり、政府をはじめ、電力業界、民間企業など、産官学の多様なプレーヤーをつなぎ、コラボレーションを実現しました。社会の仕組みづくりの一環を担うことができたこのプロジェクトは、私たちのパーパス(存在意義)である「より良い社会の構築を目指して」を体現しているといえるでしょう。