「働く」を誤解していた
先輩たちが「失敗」から学んだこと
AIの登場により、私たちは瞬時に「正解」を得られるようになった。一方で、仕事には、効率やタイパだけではたどり着けない学びもある。
一足先に社会人になった先輩たちは、どんな失敗や経験を経て“仕事の本質”を知っていったのか。等身大のエピソードを通じて、「検索して得た正解」をなぞるだけでは見えてこない、働くことのリアルをひも解いていく。
カスタマープロジェクトスペシャリスト
価値を届け切るまでが自分の責務
お客さまと向き合う姿勢が良い仕事を生む
仕事でどんな失敗した?
入社2年目にAIを活用したセキュリティ技術のプロジェクトに携わった際の出来事です。当時の私は、複数のパートナー企業と連携し、プロジェクト全体の指揮を執っていました。しかし、工程が進むにつれ当初の計画を上回る業務が発生し、チーム全体が納期に追われるように。本来なら、パートナー企業からの提出文書を丁寧に確認すべきでしたが、確認に十分な時間がとれないまま、資料をお客さまへ提出してしまったのです。その結果、「文書の内容が不十分ではないか」とご指摘を受けることに。しかし、そのとき頭をよぎったのは、「パートナー企業がきちんと対応してくれていれば」という思い。自らの行動を振り返るより先に、責任転嫁してしまったのです。
そんな私に上司が伝えてくれたのが、「これは私たちの失敗。どんな状況でもクライアントに確かな価値を届けるのがプロだ」という言葉。私はハッとしました。思い返すと、当社への入社を決意したのは、「世界水準の技術力と製品を持つシスコシステムズ(以下、シスコ)なら、多くの企業や人々の役に立つ“本質的な価値”を届けられる」と感じたからでした。ところが、目の前の業務に集中するあまり、その先にいるお客さまに喜んでいただく意識が薄れていたのです。この経験を通じて、「本質的な価値を届けたい」という初心を、改めて自分の軸として胸に刻みました。
仕事への取り組み方はどう変わった?
この失敗を機に、お客さまに確かな価値を届け切ることが、自分の果たすべき責任だと気付きました。それ以来、プロジェクトを滞りなく進めることだけをゴールとせず、提供価値の質にもこだわり抜くようになったのです。
私が、シスコで働く中で感じるのは、「お客さまのために良い仕事をする」という意識が深く根付いていること。もちろん、国籍や職種、年齢など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が協働する環境では、意見が異なることもあります。それでも、「お客さまにとって何が最善か」という共通の目的があるからこそ、互いの違いを超えて、一つの方向を目指せる。それこそがシスコの強さなのかもしれません。
今後どんな仕事に挑戦したい?
「どんな価値を届けるべきか」と考える、IT戦略の立案と提案に携わりたいです。ITインフラは、数年先の企業活動にも影響し続けるもの。そのため、お客さまの事業計画や社会の変化まで見据え、何が最適なのかを考え抜く必要があります。対話を重ね、お客さまと共にビジネスの未来を描くことは、容易ではないでしょう。しかし、そうした“人間だからこそできる価値提供”に私は挑戦したいのです。
実は、既にその思いは上司に伝えており、現在は通常業務と並行して、プリセールスの商談現場に同席し、戦略策定を学ばせていただいています。将来的には、長期的な視点も踏まえて価値を届けられる存在になりたいです。

キャリアや人生を見つめ直すための“時間の余白”を大切にする文化があります。実際、経営陣も「業務時間の20%は余白をつくること」を推奨しているほどです。また、四半期に一度、『Day for Me』という全社休暇が設けられており、家族との時間を楽しむ人もいれば、興味がある分野の勉強に充てる人もいるなど、日々の業務以外に目を向ける時間をつくれます。また、思い描いたキャリアを自らの手でかなえていけるのも魅力。国内外の他部門・他職種へ挑戦できる社内公募制度をはじめ、新たな可能性を広げられる機会が豊富にあります。


