「働く」を誤解していた
先輩たちが「失敗」から学んだこと
AIの登場により、私たちは瞬時に「正解」を得られるようになった。一方で、仕事には、効率やタイパだけではたどり着けない学びもある。
一足先に社会人になった先輩たちは、どんな失敗や経験を経て“仕事の本質”を知っていったのか。等身大のエピソードを通じて、「検索して得た正解」をなぞるだけでは見えてこない、働くことのリアルをひも解いていく。
ビジネスプラナー
自分の最短ルートが最適解とは限らない
点を線にする力が事業の課題を解決する
仕事でどんな失敗した?
私が失敗したのは、入社1年目に担当した大規模の競合コンペで負けた時のことです。現在はビジネスプロデュース職として、マス広告やデジタル運用の提案、イベント企画などを手がけていますが、当初の配属は、企業の広告予算をもとに適切な媒体選定を提案するメディアプラニング職でした。入社1年目の終わりには基本的な業務を一通り覚え、資料作成もこなせるようになり、「何を聞かれても答えられる」という自信がありました。そんな時に参加したのが、クライアントの新サービスの立ち上げをめぐるコンペです。私の役割は、競合サービスの広告出稿量と費用対効果を分析し、媒体ごとの投資額を示すシミュレーション資料を作成すること。緻密に数字を積み上げ、準備は万全だと思っていましたが、社内の管理職をはじめ総勢50名以上が集まるコンペの場で、私が話すことができたのは、スライドのリード文だけでした。強豪ひしめく市場で勝ち筋はどこにあるのか、なぜこの予算配分なのかと問われても、説明は「点」として散らばるばかりで、成功のストーリーという「線」を描けないまま。途中で言葉に詰まってしまう私を見かねた先輩が発表を巻き取り、コンペも他社に敗れました。「足元の業務をいかにスムーズに進めていくか」ばかりにとらわれ、課題の本質を理解し、プロジェクト全体を俯瞰できていなかったことを痛感させられた出来事でした。
仕事への取り組み方はどう変わった?
自分に足りないのは、課題の本質理解とプロジェクト全体における自分の役割の把握であると痛感し、徹底的にシミュレーションすることから始めました。手本にしたのは、資料の要点をExcelにまとめ、圧倒的な準備量で挑む先輩です。過去資料や他社事例を読み込み、提案のアウトラインを自力で描いてから先輩にぶつける。この繰り返しを1年以上続けました。大切なのは小手先の作業ではなく、クライアントの課題からストーリーを組み立てることだと気付いたのです。そして入社3年目に任されたコンペでは、提案が通り受注に成功。その後、担当営業から「次もお願いしたい」と声を掛けられたことは、今でも忘れられません。
今後どんな仕事に挑戦したい?
失敗経験を経て、クライアントの課題を本質から解決する提案をしたいと考えるようになりました。今の私が挑んでいるのは、最前線でクライアントと向き合うビジネスプロデュース職です。きっかけは入社2年目、スタートアップの案件で組んだビジネスプロデュース職の先輩でした。商品のインサイトをすぐに理解し、クライアントの信頼を得る。そのスマートな姿に憧れたのです。その後私は、希望を出せるキャリアストレッチ制度を活用し、同職への異動がかないました。現在は、クライアントの元へ足しげく通う毎日です。今後も「点」を「線」にする力を磨き続け、いつかは未知の領域でも、事業を動かせる人になりたいです。

初期配属の職種に限定されず、自らの意思で異動に挑戦できる「キャリアストレッチ制度」は、自発的な成長を強力に後押ししてくれます。多様なセクションと関わりながら、刺激を受け成長していく中で、「自分が目指す場所はここだ」と感じたままにチャレンジできるのです。幸いなことに、当社には優秀な先輩社員が多数在籍しています。「目指したいと思えるロールモデル」に出会いながら、失敗を恐れず自分らしいキャリアを切り開くチャンスが豊富なのは、大きな魅力です。


