モルガン・スタンレー
投資銀行、証券、ウェルス・マネジメント、資産運用事業において多岐にわたるサービスを提供する世界有数の総合金融サービス企業。政府・事業法人・投資家をはじめとするお客さまに品質の高い金融サービスを提供
周囲の評価に惑わされることなく
熱意を持ち、真摯に仕事に取り組む
ジェネラル・インダストリーズ・グループ ヴァイスプレジデント
米ブラウン大学(教育学/経済学専攻)卒、2015年入社。アナリストとして実務経験を積み、入社4年目以降は本格的にヘルスケア業界のクライアント(薬品メーカー、医療機器メーカーなど)を担当する。21年より現職
入社後は、希望がかない投資銀行部門に配属。クライアントに対して株式・債券などの発行による資金調達やM&Aなどの提案を行い、案件を執行することが主な仕事です。所属するチームにもよりますが、まず「アナリスト」としてさまざまな業界の案件に参画し、上司のサポートや指示を受けながら実務を習得します。
私は医療系の海外ドラマが好きでその分野に関心があり、早い段階からヘルスケア業界の案件に携わらせてもらったのですが、当時はまだ同業界の案件が少なく、社内で話題になるような実績は残せませんでした。別の業界の大型案件に携わる同期や後輩を見て、複雑な気持ちになったこともありました。それでもヘルスケア業界が好きでしたから、論文などの一次資料にも目を通し、クライアントに直接求められていない周辺情報まで徹底的に調査。楽しみながら資料を作り、提案し続けました。「科学的に見てこの化合物は、競合品Aや、現在使われている治療薬Bに比べて優れています」などと説明をすると、議論がとても盛り上がるのです。
そしてあるクライアントから「そんなことまで調べる投資銀行の方はあなたぐらいですよ」と笑顔で言われた時、熱意を持ち真摯に取り組むことが私の強みだと気付きました。その強みをクライアントのために発揮しようと、私は会議の場でもメールのやり取りでも、調べた情報に自分の意見を添えて伝えるようにしました。
こうしたコミュニケーションを通して関係性が深まった大手医薬品メーカーの部長さまから、当時ジュニアのポジションではありながら、海外のバイオテック企業を買収する大型M&A案件の相談を受けました。もし起用が決まれば、モルガン・スタンレーはそのクライアントから初めてマンデートを頂くことになります。
重要な局面で直接相談してくれたクライアントの思いに応えよう。そう誓った私は、提案の進め方について、上司と徹底的に議論し、海外のバンカーにも相談するなどチーム力を最大限に活かしました。
その結果、買収額が数千億円にのぼるM&Aのアドバイザーとしての起用が決定し、その後同M&A案件が正式に発表され、世界40カ国以上のモルガン・スタンレー各拠点から日本に注目が集まりました。熱意を持って真摯に取り組む姿勢を貫き、大きな成果に結びつけられたことはとてもうれしく、今でも忘れられない経験となっています。
会社を代表する先輩社員を観察し
価値観が合うか見極める
自分にマッチした会社を見つけるためには、実績などの会社情報を調べることはもちろん、会社説明会や交流会に参加する先輩社員たちをしっかり観察することをお勧めします。
会社のカルチャーの担い手として、皆さんの前に立つ彼・彼女らの立ち居振る舞いを見つめる。皆さんが投げかけた質問に対する答え方から、真剣さを感じ取る。そして周囲の意見に流されることなく、「自分の」価値観と合うかどうかを、見極めてください。