デロイト トーマツ サイバー
デロイト トーマツ グループのメンバーファームとして、企業の重要な経営課題の一つであるサイバーセキュリティに専門特化。企業の持続的成長や競争力の向上に向けた経営変革を網羅的に支援する専門家集団
単なる最適解で顧客は動かせない
相手と向き合い続けて得た顧客目線
コンサルタント
電気通信大学院情報理工学研究科卒。学部では自動車セキュリティ、院ではIoTに関する研究を行。2019年にデロイト トーマツ サイバーに入社し、サイバーセキュリティの観点から完成車メーカーの製品開発支援などに従事している
入社後は、希望していた自動車×サイバーセキュリティに関わる部署で、完成車メーカーの製品開発に向けたアドバイザリー業務などに従事しました。例えば近年、世界中で道路状況や車両の状態などのデータを集積・分析するICT端末としての機能を持ち合わせたコネクテッドカーが急速に普及していますが、便利さに比例してセキュリティリスクも高まりつつあります。車外からの機能停止や情報漏洩などの攻撃に対する耐ハッキング性能が重要視され、国際標準となった技術や法規法令の認証を受けなくては販売できません。しかし規格や法規法令は常に更新され、メーカーが全てを把握することは困難。そこで私たちが開発プロセスに必要な認証やセキュリティの考え方の導入、リスクとなりうる問題の洗い出しを行うことで、円滑な車種開発を支えています。規格や法規法令を身に付け、車種の開発、その先の企業成長を支援する仕事にやりがいを感じていた私ですが、1年目はベクトルが自己成長に傾いていたように思います。
そんな私の視点が上がったのは入社2年目、初めて自分がフロントに立ち、お客さまへ提案できるチャンスをいただいたことがきっかけでした。車種の開発に向けて、認証をクリアするためのプロセス提案を行うのですが、お客さまに難しい、できないと断られてしまうばかり。理論上は正解でも、現場担当者に理解され、受け入れられなければ意味がないことを身をもって学びました。改めて私は、お客さまは何を求め、どうすれば喜んでくれるのかを意識し、さまざまな立場の担当者との対話を通じて認識を合わせることで顧客視点の理解に努めました。一方で、要望を聞くばかりで販売に至らなければ本末転倒。相手の考えや立場を理解した上で自分の意思を組み込み、互いが譲歩できる中での最適解をすり合わせ、プロセス導入を達成しました。セキュリティは目に見えるものではありませんが、手掛けた車が国の審査を受ける瞬間に立ち会った時、私たちの支援なくしてこの車が世に出ることはなかったと思うと胸が熱くなりました。
入社5年後の姿を想像できるまで
妥協せずに情報を収集する
この経験から顧客目線を意識するようになり、高めた専門知識をもってお客さまが実行可能な解決策を提案し、社会に貢献できるこの仕事の面白さを再発見できました。今後はシニアコンサルタントへの昇進を目指し、より広い視野で最上流からプロジェクトに参画したいです。
誰よりも成長したいと思っていた私が、早期から濃密な経験ができるDTCYを見つけられたのは、入社前から「入社後5年でどれだけ成長できるか」を具体的に想像していたから。インターンや説明会に参加した際は、ぜひ納得がいくまで情報を集め、5年後の自分を思い描いてみてください。