2022/5/11 更新

PwCコンサルティング合同会社

戦略策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供するコンサルティングファーム。PwCのグローバルネットワークと連携し顧客の経営課題の解決に取り組み、国内・グローバル市場での競争力強化を支援

私の視点が上がった瞬間

一方的に技術を押し出すのではなく
顧客に伴走し一緒に解決策を探る

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Technology Consulting Data&Analytic
Manager
藤田和聖

早稲田大学人間科学部卒、2016年入社。高度な統計や機械学習に関する豊富な知識・経験を活かして、顧客の現場における構想策定から技術検証・実証実験、AIシステム構築支援まで幅広い実績を積む。21年にマネジャーに就任、現在に至る

私は大学でプログラミングやウェブアプリの作成、統計、機械学習について学びました。初めはその知識を活かした仕事をと考えましたが、一生涯プログラマーでいたいというよりは、当時ホットワードでもあったデータアナリティクスの分野で経験を積むほうが自分の市場価値を上げるにはいいのではないかと感じていました。さらに、データを扱うのであれば、特定の企業や組織ではなく、さまざまな業界のデータに触れられるコンサルティングファームに行きたいと考え、PwCコンサルティングを志望したのです。面接では「大学で学んだ知識をデータアナリティクス分野で貢献できます」とアピール。入社後は希望がかなってData & Analyticへの配属となり、現在に至っています。

入社当初は、今以上に多くの企業がAIの活用方法を模索していました。技術の素養があれば、さまざまな企業の課題を解決できるだろう。私はそう見込んでいました。しかし実際に任された製造業の支援の現場は、そんな簡単なものではありませんでした。

ターニングポイントは入社2年目です。品質不具合を減らすプロジェクトに参加しました。製造業の現場には勤続20~30年に及ぶ経験豊富なベテランの方々が働いていることが多いですが、全員がビッグデータの取り扱いに慣れているとは限りません。そこで、今回のプロジェクト内容について、どう説明して進めていくのが適切か迷っていたとき、先陣を切ったのは製造業を長年担当してきた経験のある私の上司でした。今までの知見を基にして、相手の目線に合わせて説明しながら、時には相手の気持ちを代弁する。その結果、課題解決に向けて現場の方々と共通認識を持てるようになりました。一方的に自分たちの知識や方法論を押し付けるのではなく、一緒に同じ課題に相対しているということを言葉と行動で示す。その姿勢が必要だと分かりました。

インターンシップや先輩訪問で
「入社後の私」の解像度を上げる

上司の姿を見ながら、私もよりいっそう現場の方々に対して丁寧なコミュニケーションを心掛けるようになりました。その結果、膨大なデータから品質不具合につながる因子を見つけて改善策を提案することができたのです。実際に製造現場に導入したところ、品質不具合の削減率が従来の3~5倍にアップし、現場の問題意識から取り組み始めたビッグデータ分析からのインサイトが功を奏し、喜びを分かち合うことができました。

この経験は、その後立ち上げた「伴走型AI人材育成プログラム」での経営者、管理職、現場など、各階層に合わせたコミュニケーションにも活かされています。また、マネジャーに昇進した後は、若手メンバーの成長を促すために、指示を押しつけたりせず、なるべく対話の機会を設けています。かつて学んだ、相手の目線に合わせていくスタンスは、今でもさまざまな場面で私を支えてくれているわけです。

就職活動中の皆さんにぜひお伝えしたいのは、30歳の自分をイメージすることです。楽しそうに働く自分が想像できなければ、目指す業界を見直すべきだと思っています。次に、入社6カ月後の仕事を解像度高くイメージすることです。私はできるだけ多くのPwCコンサルティングの若手社員とコンタクトを取ったあと入社を決めました。そうすることで、出社してデスクについてから、退社するまでの動きを明確にイメージできました。入社後のギャップは一切なく、今に至るまでアグレッシブに仕事に打ち込めています。いつまでも納得しながら仕事に打ち込めるよう、自分の将来の解像度を上げておくことをお勧めします。


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