2023/11/01 更新
PwCコンサルティング

人の発想力・経験×Data and Analyticsで
企業のデータドリブンな経営を実現に導く

  • PwCコンサルティング
  • コンサルタント
  • 企業研究
テクノロジー&デジタルコンサルティング
Growth & Connection
上席執行役員パートナー
奥野和弘

神戸大学大学院を修了後、大手IT企業のエンジニアとして約20年にわたり活躍。2017年より週末起業という形で会社を創業し、経営にも携わる。19年よりPwCコンサルティング合同会社に籍を置き、現在はGrowth& Connectionチームのリードパートナーを務める

テクノロジー部門主導によるIT導入検討が、事業部門・経営企画部門主導に移り変わるケースが増加しています。生成AIなど先端技術の登場をきっかけに、専門知識を有さない人材でもテクノロジーを活用しやすくなり、企業はスピーディーにIT導入の先にあるビジネス上のベネフィットを追求しやすくなりました。これがDX推進の一因となる中、コンサルティングファームには、ガイドライン策定やガバナンス構築のニーズが高まっています。生成AIで言えば、専門用語でハルシネーション(幻覚)と言う、妥当性に欠けた回答が出力される可能性も。リスクを排除し、誰もが安心してシームレスにテクノロジーを活用できる状態にすることが、私たちに期待されていると言えるでしょう。
ここでDXをひもといておくと、業務・組織・プロセスなどにデジタルを駆使して生産性向上を図る守りのDXと、サービスやビジネスに変革をもたらす攻めのDXに分類されます。守りのDXに一定の普及がみられる中、企業が関心を持つのは攻めのDX。PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)が得意とする、新規事業開拓にも一役買う生成AIやメタバースなどの先端技術が注目される今、私たちは「Data and Analytics」、すなわちデータ資産を最大限に活用し、そこから価値を見つけ出すことに改めて注力しています。一つ例を挙げると、ITと自然領域は一見結び付きづらいかもしれません。しかしネーチャーポジティブ(自然・生物多様性回復)の分野においては、自然の回復力を上回る自然資本の消費が認められ、問題視されています。ビジネスにおける自然への依存度や自然そのものが持つ回復力、人が自然の回復を促す動きをデータで定量的に示し明確化できれば、世界規模で関心の高いサステナビリティーの問題にもアプローチしやすくなるでしょう。スマートシティーのプロジェクトでまちづくりのプラン策定から事業構想の策定、システム設計・実装を手掛ける際にも「Data andAnalytics」領域は欠かせません。一方で、人の感情を揺さぶる情緒的価値にも思いをはせる必要があると考えています。そして最終的な目標は、PwCコンサルティングが介入せずとも、まちが自走できる状態にすること。これは今後も変わらないコンサルタントがまっとうすべき責務と言えます。

「仕組み」によるコラボレーションの促進を通じて
複雑化する顧客・社会課題を解決へと導く

潜在的なニーズや課題を抽出し、解決に導くためには、何が課題かという真因を探るアプローチを行う必要があります。さまざまな課題解決のフレームワークが流通し、個々のコンサルタントの力量やナレッジの蓄積は拡大する中、次世代の複雑化する課題に、新たなアプローチが求められています。そこで、PwCコンサルティングは周囲のコンサルタントや専門家、グループ企業等との連携に着目し、KPIや評価制度など、あらゆる面でコラボレーションにメリットが生まれる仕組みを構築しました。結果、社内チャットで一声掛けるだけでグローバルチームを容易に結成できるように。個人として得た知識や知見をスピーディーに共有し合い、それを互いに結び付けることで新たに生まれるソリューションの提供は、PwCコンサルティングだからこそ得られる刺激的な体験であり、今まさにコンサルタントに求められる価値だと言えます。
課題を根本から探ることが求められる昨今、価値を生み出す潜在的な機会を見抜くには課題発見・設定力、そして好奇心が求められると考えます。PwCコンサルティングがメタバースを扱うことになったきっかけは、とあるコンサルタントの「メタバースって面白そう」という一言でした。国籍も容姿も性別も関係なく新たなコミュニティーを形成できるメタバース空間では、こうした壁を越えて個人が自由に振る舞える場所を作れるのではないか。このような好奇心が社会課題を解決する可能性を秘めているのです。私たちコンサルタントが発想する力と「Data and Analytics」が掛け合わさり、重要課題が解決される未来は、そう遠くはないでしょう。

Technology × Consulting プロジェクト事例

AI分析でプロ選手の感情を定量化し
暗黙知の可視化により技術継承を実現

世界一のプロeスポーツチームづくりを目指す東京ヴェルディクラブに所属する選手に対し「熟練技能の継承支援」を目的としたプロジェクトでは、PwCコンサルティングの「Data and Analytics」チームが持つ独自の分析技術を活用し、eスポーツプロ選手がハイパフォーマンス時の状態として認識していた暗黙知を解析。格闘ゲーム時における視覚・表情・キー操作・感情・試合結果・選手へのヒアリング内容の情報を組み合わせた「マルチモーダルAI」を用いて見える化に成功した。デジタル上における人間の行動をテクノロジーにより解析できたことで、今後は効果的な育成や新規選手の獲得基準に活用することができる

高次な瞬発力や判断力が求められるeスポーツプロ選手を解析し、統計的な観点から勝敗につながる行動パターンを解明した

合わせて読みたいこの企業の記事