2022/11/01 更新

富士フイルムビジネスイノベーション

完成形のない開発は
無限の可能性を秘め
技術者の心をくすぐる

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ビジネスソリューションサービス事業本部
SOL基盤開発グループ
小松原 慶祐

大学院にて流星バースト通信にまつわる研究を行う。ハードとソフトが連携しマシンが動き出すシステム開発に興味を抱き、2013年に新卒で富士ゼロックス(現•富士フイルムビジネスイノベーション)に入社。現在は自社の通信系に欠かすことのできない存在として複合機の未来を追求している

成長を加速させる3つの思考法

自らの業務において適切なゴールを設定し最適な価値を提供する

自らのタスクをやみくもに進めては、ニーズに対して的確な価値を発揮できません。何を実現したいのか。要望を正しく把握し、その課題を解決するために行動することで、仕事の質が上がり、信頼を得られます

全員が共通認識を持ち同じ方向に進むことでシナジーが発揮される

他者と力を合わせることで、個では生み出せない大きな価値を創出できます。しかし全員が共通の方向を向かなければ、相乗効果は半減します。だからこそメンバーと深く議論し、同じ指針を持つことが重要です

目の前の課題だけにとらわれることなく未来を見据えて行動する

ビジネスの世界は目まぐるしく変化しています。だからこそ、目先の課題をクリアするだけでなく、一歩先を意識することが重要です。先を見据えて課題に取り組むことで、新たなニーズにも迅速に対応できます

ビジネス現場にイノベーションをもたらす。そんなビジョンを掲げ、人々の働く環境を変革してきた富士ゼロックス(現•富士フイルムビジネスイノベーション)であれば、社会を変えるモノづくりができるのではないかと思い、入社を決めました。どれほどの技術に触れられ、どんな製品を生み出せるのか。心を躍らせていた私が配属されたのは、自社複合機の要である開発部署でした。中でも私は、ネットワーク系のソフトウエア開発を担当。自社初の試みであった、Bluetoothの最新規格を複合機に搭載するなど、先端技術に触れる日々に、大きな充実感を得ていました。
技術を追求する一方、顧客志向も醸成されていきました。というのも、当社では、技術者がお客さま先へ直接伺うことやお客さまに実施したアンケートに触れる機会があります。そこで「この複合機がなければ仕事が回らない」という声を日頃から耳にするのです。そのため、手掛けた製品がお客さまに欠かせない存在であることを感じられ、「お客さまのために良い製品をつくる」という意識は自然に高まりました。
入社から4年目には開発にも慣れ、ネットワーク領域においては、私が社内で有数の知見を持ち、他部署から技術の相談を受けるまでになりました。また、所属部署における小規模プロジェクトのリーダーを担うようにもなり、個の力を集約することで、より付加価値の高い製品を生み出せると知り、モノづくりの新たな面白さを感じていました。そんな私が製品づくりの視野をさらに広げられたのは、最新技術を用いて、複合機の無線通信を刷新するプロジェクトに参画した時のことです。
ハードウエアやOSの開発担当部署と連携する大掛かりなプロジェクトで、私は全体統括に抜てきされました。他部署を交えて全体をリードするのは初めてで、納期やコスト調整だけでも一苦労。加えて、良い製品をつくりたい。全員がそう考えていたからこそ、ゴールがブレそうになりました。例えば、ハードの部署からは、安定稼働を最優先にした構成を要望され、一方、OSの部署からは、ハードとソフトのシームレスな構成を重視するよう要望される。というように、それぞれの理想だけが先行していたのです。そこで私は、成し得たい未来の姿から逆算し、プロジェクトのゴールを改めて設定。テレワークなどの働き方の多様化、DX時代におけるビジネスの高速化、自社販売戦略におけるプライシングなど、今のニーズと、未来に導入されるであろう進化したテクノロジー、両方を見据えて、あるべき目標をメンバーに指し示したことで、ようやく議論をまとめることができました。

一歩二歩先の未来までを見据え世の中の働き方を変革したい

このプロジェクトを経て、瞬く間に変化する顧客ニーズと社会のスピードに対応するには、世の中のニーズを理解することと、先端技術を研究し、試行することのバランスが重要だと気付けました。ニーズばかりを意識すると、今後訪れる未来の顧客要望に迅速な対応ができず、技術に偏ると、お客さまが必要としない過剰なスペックになってしまう。だからこそ両方を意識して、「社会をより良くする」ことに重きを置くことが大切なのです。また、部署ごとに異なる視点があることを肌で感じた私は、より視野を広げるため、ジョブローテーション制度を活用し、2021年にクラウド専門の部署へ異動。広がりを見せるクラウド技術とこれまでの知見を掛け合わせることで、新たな価値をつくり出せると考えたのです。「オフィスの在り方を根本から覆す」。そんな製品を生み出せるよう、周囲をリードし、プロジェクトを推進する力と、技術力を磨き続けていきます。

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