2022/4/08 更新
先輩社員46人に聞きました!

仕事で視点が上がった瞬間

多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る

三井住友海上火災保険

国内・海外の損害保険事業を軸に、生命保険やリスク関連サービス、金融サービスなどを展開する世界有数の損害保険会社。49カ国・地域に拠点を持ち、国内・ASEAN地域内の損害保険シェア1位を獲得している

私の視点が上がった瞬間

大型提案の成功を機に
本質的な課題を捉える思考を確立

  • 三井住友海上火災保険
  • インターン
  • キャリア
  • 現場社員
東京企業第二本部
企業営業第二部 物産営業第二室 課長代理
幡本 翔

2013年入社。堺支店 堺第一支社へ配属となり、中小企業や個人のお客さまに対して、代理店とともに課題解決を行うリテール営業に従事。19年に企業営業部へ異動。大手総合商社の食料・流通事業を裏側から支える提案営業を行っている

学生時代、サッカーに熱中していたこともあり、一人よりも仲間と協力しながら目標に向かうことが好きなタイプだった私。そんな自分の志向に合った仕事で活躍していきたいと思い、選んだのが三井住友海上火災保険でした。当社は保険代理店と一緒に、取引先企業や従業員、その取引先の安心・安全を支える事業を行っています。個人で成果を出すより、パートナーと伴走しながらお客さまの課題解決を行う営業スタイルが自分にマッチすると思い、入社を決めました。入社後は、大阪府・堺市の中小企業担当として、損害保険をはじめとしたソリューションを保険代理店とともに提案するリテール営業を担当しました。

自分が大きく成長できたと感じたのは、入社6年目の夏。堺の大手企業から保険の見直しをしたいという相談が舞い込んだ時です。話を聞くと、既に他社で大口かつ条件の整った保険を手配済み。その内容を上回る提案となると、難易度は相当高いものになると覚悟しました。この企業を共に担当していた保険代理店の代表は、私が新卒の頃からビジネスマナーや営業の心得を指導してくださり、懇意にしていた方でした。その分私も何とか結果を出したいと思う一方で、納得のいく提案内容が見つからず、焦りを感じていました。そんな時「契約に必要な情報が、現場の各支店から集まらない」とお客さまからご相談がありました。話を聞くと、本社への情報伝達フローが定まっていないことが大きな課題だったのです。そこで検討を重ねてきた保険条件に加え、急きょ情報伝達に必要な事務オペレーションの改善も施策に盛り込み、提案内容を大幅に変更。お客さま自身も対処法が不明瞭だった課題にアプローチしたのは、競合を含めて当社だけでした。その結果お客さまから非常に喜ばれ、大きな契約が成立。自分の提案に自信がついたと同時に、お世話になった保険代理店の代表に恩返しができ、大きな達成感を味わえました。

自分の向き・不向きに気付き
個性を最大に活かせる場を知る

同年の冬に企業営業部へ異動し現在までの3年間、大手総合商社の食料・流通分野を担当しています。リテール営業では、大口の契約でも数千万円単位の規模でしたが、企業営業となると、一つの契約で数億円が動くほどスケールが大きくなります。私に務まるだろうかと不安もありましたが、実際に規模感や対応範囲は拡大したものの、目の前のお客さまの課題解決を行う姿勢やプロセスに変化はありませんでした。リテール営業時代に知った「お客さまの声を聞き、本質的な課題を捉えること」は、どんな仕事においても大切だと気付いたのです。

例えば、加工肉の場合。家畜伝染病にかかり、出荷できなくなった際に、国の補償だけで本当に全てが賄えるのか。同時に、流通を止めないよう家畜を再調達する別ルートの構築も踏まえた保険が必要です。直近では、育ちが遅い家畜を見分けるシステム導入を検討し、肥育遅延の回避を提案するなど、多彩なソリューションを考案しています。どんなケースでも、お客さまの事業が安心・安全に回るよう広く・深くアンテナを張り、先んじてリスクヘッジを行う重要性は同じです。スケールや交渉相手にかかわらず、本質を見極め、常に先手で提案すべきだと改めて実感しました。保険サービスを通じて食料・流通の安心を支え、安全な食品を食卓へ届ける要のような存在になれたらと思っています。

誰かのために何かを成し遂げることが喜びになる私にとって、この仕事は自然と意欲が湧くものでした。就職活動中の皆さんも自分の強みを考え、魅力を最大限に発揮できる場所を見つけてほしいと思います。


合わせて読みたいこの企業の記事