2023/9/27 更新
セイコーエプソン

妥協せずに高い品質を追求したい
だから正解のない新製品開発・設計へ

  • セイコーエプソン
  • キャリア
  • 若手社員
技術系専門職 開発設計職
インクジェットヘッド開発設計部門
井上唯人

2020年に九州大学工学部機械航空工学科を卒業。同年4月にセイコーエプソンに入社し、大判プリンターのメカ設計職に従事。21年10月より社内公募制度を利用してインクジェットヘッド開発設計部門に異動し、外販用インクジェットヘッドの構造設計に携わる。主に部品設計、評価、部品メーカー調整など幅広く業務を手掛ける

現在の仕事内容は?
プリンターの中に組み込まれているインクを吐出する製品「インクジェットヘッド」の開発・設計を担当しています。当社では、インクジェットヘッドを単体で販売する外販ビジネスも行っています。高品質でスピーディーな印刷を実現するインクジェットヘッドは、商業・産業・工業など多様な分野で活用されており、成長を遂げています。部門の最終的なミッションは、インクジェットヘッドでお客さまの印刷・生産プロセスを革新し、持続可能で心豊かな社会の実現に貢献すること。そのために私は、より多様な用途で使用できるインクジェットヘッドを設計すべく、他部門や関係会社、外部メーカーと連携して取り組んでいます。
この仕事を選んだ理由は?
入社後はプリンター本体の設計に携わっていましたが、品質に妥協のないものづくりで高い技術を探求し続けたいと思い、社内公募制度を利用し、プリンターのコアとなるインクジェットヘッドの技術開発と設計ができる現在の部署に異動しました。次世代に向けた新製品の設計・開発にゴールはありません。常に新しい技術を身に付け、知見を広げていくことが求められます。大学時代は空力解析の先進技術を研究していたこともあり、世界的な市場を持つ新製品を開発するこの仕事に強く引かれました。技術者同士で議論をぶつけ合い、新たなことに挑むというワークスタイルも自身に合っていると思います。また、当社では新しいチャレンジを応援する制度や若手がリーダーシップを発揮できる風土があることも魅力的でした。私は入社後早い段階でマネジャー職に向けたキャリアプランを設計しました。上司にも共有し、定期的にサポートしてもらっています。
仕事のやりがいは?
新製品の開発・設計という正解のないプロジェクトに携われていることが何よりのやりがいです。製品が完成するまで1年以上かかることもありますが、そこに至るまでのプロセスは自由。自ら積極的にトライアルアンドエラーを繰り返していけるところに面白さを感じていますね。
仕事の大変なところは?
やりがいと表裏一体ではありますが、正解のない課題に向き合うことです。新製品領域は過去に事例のないケースが多く、手探りで開発・設計をする日々。正直、予期せぬ難題に苦しむことも少なくありません。ですが、わずかでも解決の可能性があればチャレンジする。それが打開の一手となったときの喜びは格別です。
今までで一番印象的だった仕事は?
現在も進行中なのですが、部品メーカーとの協業で新規インクジェットヘッド部品を生み出すプロジェクトです。現存の製品では対応できないインクにも耐久力を持つ新製品を生み出すために、新しい部品の開発を行うというもの。インクジェットヘッドに使用する部品の繊細さを説明するために、片道4時間かけてメーカーの工場の社長のもとに足を運び、直々に議論を交わすこともありました。新規部品開発ということで課題が多く、非常に難易度が高かったのですが、高い設計精度を実現するために、自ら生産現場や検査工程を確認するなど妥協せずに取り組んだことで、最終的に満足できる品質の部品を生み出すことができ、強く印象に残っています。
仕事を通じてどんな成長ができた?
チーム全員が同じ目標に向かって協力し、良い製品づくりにつなげていく。仲間との連携の大切さに気付き、周囲に積極的に質問をしたり、協力を仰いだりできるようになりました。また、私自身が得た知見も周囲に共有するようになったことも成長した点だと思います。難題の多いものづくりに挑む日々が、成長を後押ししてくれているのだと実感しています。
今後の目標は?
技術者としてより深い知識を習得し、リーダーとしてもっと広く社内・外に貢献するために、チームや部署をマネジメントするポジションに就きたいと考えています。そのために、現在はチームに貢献しながら他のチームのメンバーとも積極的に関わりを持つよう心掛けています。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
譲れない条件を明確にした上で、働くイメージの解像度を上げるために、インターンシップなどの場に積極的に参加することが大切です。私自身、複数社のインターンシップに参加しましたが、裁量の大きさを実感し、最終的に当社への入社を決めました。実際の業務を体験することが、自分らしく働ける仕事選びへの近道だと考えています。

合わせて読みたいこの企業の記事