セイコーエプソン 2021/10/25 更新

一つの機能の開発に数年向き合い、
最高の再現度で、お客さまに感動を与える

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先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

P要素設計部 係員
柳生佐保

東京農工大学大学院生物システム応用科学府における画像処理、信号処理分野で修士を獲得。2017年セイコーエプソンに入社、P要素設計部へ配属。印刷会社などに向けた大型機の一つである、サイン系インクジェットプリンターの設計・開発に従事。現在はエコソルベントインクやUVインクなどの搭載機種における画像処理工程で、新たな機能の構想、技術開発を担当している

「ものづくりを通して成長したい」。それが私の就職活動の軸でした。大学院時代に画像処理、信号処理に関わるアプリケーション開発を経験したことから、高い技術力を身に付け、世の中に影響を与えたいと考えていたのです。

セイコーエプソン(以下、エプソン)へ入社したのは、業界内でも高水準を誇る技術力と、最高の開発環境があったから。インクジェットプリンターやプロジェクター、ロボットなど幅広い分野で画期的な製品を生み出してきた開発力、小さな部品からアプリケーションまで機能に関する設計・開発を自社内で完結している「垂直統合型」の開発スタイルを持つエプソンなら、技術者として成長できると確信しました。

入社後、私はサイン系プリンターの設計・開発で、技術者としての第一歩を踏み出しました。「サイン系」とは、街頭ポスターや看板をつくるため、印刷会社などが用いる大型プリンターのこと。入社直後はプリンターに搭載されるアプリケーション開発に従事し、現在も同じチームに所属しながら、デジタルデータを物理媒体に出力するための画像処理工程で、データ出力時の再現度を高めるための設計・開発に取り組んでいます。

肌の質感、髪1本まで妥協しない
こだわりの先に得られる達成感

サイン系プリンターの設計・開発において大切なのは、印刷物の大きさに関わらず、正確に出力できるシステムをつくること。例えばゴルフボールに文字を印刷する際には、極小ながらも視認できなければいけませんし、アニメキャラクターに関しては、ポスターやグッズに、原作通りの姿で再現することが求められます。特にアニメジャンルは、大型の印刷物でも、肌の質感、細い髪1本、服のしわなど、微細な部分まで注視されるため、非常に高い品質を追求する必要があるのです。

高い技術力を誇るエプソンの技術者たちをもってしても、開発において、毎回多くの壁に突き当たります。お客さまの要望に応えるために、時には仕様の構想だけで数年の歳月をかけることも。楽な仕事ではありませんが、ユーザーのこだわりに応えられる精度を実現できたときには、その苦労にも勝る、大きな達成感を得られますね。

精度、コスト面や省スペースなど、あらゆる面で優れたプリンター開発技術を自社で保有していることはエプソンの強みの一つ。ただペーパーレス化が進む今、私たちも経験値と知識を他社との協業により活かす、新たな道筋を考えていく必要があります。例えば、エプソンのインクジェットプリントヘッドから吐出するインク滴と細胞の大きさがほぼ同じであることから、インクを物体に吹き付ける技術を活用し、他社の持つ医療技術などとの相乗効果で皮膚や臓器の治療に役立てるというもの。エプソンの技術力があれば、十分実現可能なはずです。今後私も、新たな知識を学び続け、世の中のニーズに合った製品開発をリードできる技術者として、成長していきたいです。

「働く理由」はどう変わった?

入社

高い技術力を身に付け
画期的なものづくりを

幼少期から工作が好きで、「モーターカーを組み立てる」といった授業を、人一倍楽しんでいるような子どもでした。ですから大学で工学系の学術分野を専攻したのも、自然な流れでしたね。さまざまな技術分野の中でも、幅広いものづくりにチャレンジしていきたいと考えていたことから、応用が利きそうな画像処理という分野を選択。その後、漠然と「世界にまだないものをつくりたい」という夢を抱きながら、就職活動を開始しました。エプソンには、インクジェットプリンターやプロジェクター、ロボットなど、さまざまな分野の技術的ノウハウが集まっている上、「省・小・精」、つまり、省エネルギ―、小型化、高精度を同時に実現する製品を設計・開発できる技術力の高さもあるという最高の環境がありました。説明会や選考を通じて、ここで技術レベルを上げることで、全く新しい製品を生み出せるかもしれない、と、漠然とした自分の将来が明確になりました。

3年

お客さまの目線に立ち
ニーズに合う開発を行う

入社間もない私が仕事で優先していたのは、技術的に可能なのか、技術として面白いかどうか、といった点でした。そのような開発への姿勢が大きく変わったのは、とあるプリンターの開発がきっかけ。アニメキャラクターのポスターやグッズなどの印刷を手掛ける企業に、試作機のテストをお願いしたとき、突如、要求変更を言い渡されました。ファンが納得する仕上がりにするために、スピードよりも品質にこだわる印刷モードを追加してほしい、と。発売日が迫っていたため、通常、半年ほどかかる新機能開発を2~3カ月で行い、要望通りの仕上がりを実現。正式な販売につながりました。この出来事から、お客さまの本質的なニーズを捉えたものづくりをすることが、私の目指すところになったのです。仕様の構想、設計、開発とあらゆる工程で、「これは本当にお客さまのためになるのか?」という目線を持って、立ち止まり、考え直すという動き方をするようになりました。

現在

技術力の高さを活かし
市場ニーズに柔軟に応える

私の働く目的は「世の中を驚かせるようなものづくりがしたい」という技術者目線の好奇心から、「お客さまに喜んでいただけるものづくりを行いたい」という顧客ファーストへと移り変わってきました。そのような変化を経て、現在は「世の中のニーズに応える、新たなものづくりをしたい」という思いを抱き始めています。さまざまな要望に応じたプリンター機能の設計・開発を手掛けてきた経験から、お客さま目線に立ったものづくりを学びながら、技術への理解を深めた今だからこそ、画期的でありつつ、ユーザーのニーズに応える製品づくりができるはずです。

エプソンに蓄積された数々の技術は、現状の製品にのみ活かされるものではなく、インクジェットプリンターの技術を、医療で活用するなど、あらゆる可能性を秘めています。これまで業界に革新を起こしてきたエプソンの技術者として、これからも世の中に驚きと感動を与えるものづくりを行っていきたいです。

会社のミッション

「省・小・精」の技術と発想力を活かし
持続可能な社会を実現するものづくりを行う

「持続可能な社会」の実現に貢献していきます。例えば、インクジェットプリンターの利用促進による、省電力・廃棄物削減やドキュメント共有プラットフォームの構築によるリモートワーク対応など。プリンターやプロジェクター、ロボットなど、幅広い製造技術を持つエプソンだからこそ、社会の至る所で生産性向上、環境負荷低減を成せるのです。