金融業界 × ダイバーシティ
J.P.モルガン
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは米国ニューヨークに本社を置くグローバル総合金融サービス会社。世界有数の事業法人、機関投資家、政府系機関および米国の個人のお客さまに金融サービスを提供している
多様な背景や価値観スキルを持つ幅広い人材が活躍できる社会を実現する
金融業界の枠を超え他者理解を深めるための三つの独自施策を実施
市場営業本部 株式営業部共同部長として活躍する一方で、BOLDという民族の多様性のためのリーダーシップグループの共同議長も務めている。社内外において、多様性ある社会づくりのための活動を行う
少し極端ですが、J.P.モルガンの社員が全員国内出身の男性だったとします。自分たちと異なる性別や人種のお客さまが抱える、顕在化されていない課題をくみ取りきれず、フィットする答えを提示できない可能性が高くなると私たちは考えます。流動的な社会のニーズや多様化するお客さまの課題に対して、ベストソリューションを提供し続けるために、性別・人種に偏りのない組織づくりと、誰もが平等に成果を出せる環境づくりが必要です。だからこそ、私たちが持つグローバルな視点を活かし、社会全体のダイバーシティ推進に貢献したいと考えています。
多様な価値観に向き合える
柔軟な思考の持ち主
お客さまにベスト・ソリューションを提供するために、J.P.モルガンではグローバルで年間約1.4兆円のテクノロジー投資を行い、業界をリードする開発を生み出してきました。例えばグループ会社では、長い年月をかけて独自開発したデジタル通貨『JPMコイン』や、ブロックチェーンを基盤として正確かつ迅速な送金を行うことができる国際送金のプラットフォーム『Liink(リンク)』もその代表。支払いプロセスを変革する実際のアプリケーションに、すでに導入されています。
お客さまのニーズを理解し、最適なソリューションを提案するためにはダイバーシティ推進が不可欠だと思います。この動きを社会全体にも広げるため、私たちは三つの取り組みを行っています。一つは社内のダイバーシティ推進。J.P.モルガンでは育児・介護支援制度や在宅勤務・時差出勤などフレキシブルな働き方をサポートするさまざまな制度が整っており、社員の多くが利用しています。このような取り組みが、社員の働き方をより多様性あるものにすると同時に、社外からの多様な人材の採用にも貢献しています。
二つ目は、社内外に向けた多様性理解のためのプログラムの開催です。ダイバーシティ推進は全ての企業に共通する課題です。そこで今まで築いてきたネットワークを活かして、この課題に取り組むためのセミナーや交流会をお客さまと一緒に開催しています。女性社員の長期的なキャリア構築、障がい者のための職場環境づくり、LGBT+のサポートなど多様な問題に向き合う管理職や人事の悩みなど、共通の課題への理解を深め、ともに解決する機会を積極的につくっています。また、社内でも同様に社内外のスピーカーを招いてセミナーや勉強会を開催し、多くの社員が参加しています。
三つ目は、全ての人が活躍の機会を得られる社会づくり。例えば、私が共同議長を務めるBOLDという社内組織では、施設で暮らす子どもたちを成功に導くための取り組みをしています。非営利団体と連携して、中高校生向けにメンターシッププログラムを提供し、日本のダイバーシティの現状、性別や人種が異なる人々の間で生まれる課題、私たちが持つ金融の知識を共有し、将来の選択肢を広げる支援をしています。
誰もが活躍できる未来の実現に向け、必要なのは自分と違う考えに耳を傾けられる方です。外資系金融業界において、必要と思われがちな金融知識と英語力は入社後に習得することが可能。だからこそ多様な人物が活躍する環境で、さまざまな価値観に触れて柔軟にアイデアを生み出せる方と、業界にイノベーションを起こしたいですね。