トップカンパニーで働く先輩たちに聞く!
そもそも、インターンシップって何?
「インターンシップ」って、どんなことをするの? 一体、何のために参加するものなんだろう? そんな疑問を持っている人も多いかもしれない。そこで今回は、トップカンパニーで活躍する先輩たちに、過去の体験談と、インターンシップ参加を有意義なものにするコツを聞いた。
「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」「セキュリティ」の6つの領域でサービスを提供する総合コンサルティング企業。世界で46万9,000人以上の社員が活躍している
事業計画を練る上で重要なのは、現状分析。私たちは、経済成長率やインターネットの普及率、ITリテラシーの高い若年層の志向をもとにターゲットエリアを選定。各自の意見とアイデアを持ち寄り、集合型通信教育システムを企画のメインに据え、売上構築スキーム、導入フローなどを検討していくことにしました。その後は、各人がそれぞれの役割を担い、それぞれの裁量に委ねて資料の作成に取り組んでいきました。
順調に思えたグループワークでしたが、「分析が足りない」そのメンターの一言で状況が一変しました。確かに振り返ると、私たちはゴールを急ぐあまり、せっかく手に入れた数字や分析結果を使いこなすことができずに、実現可能性を欠いた結論に収束させてしまっていたのです。
限られた時間で私たちが目指したこと。それは原点に戻り、計画を再構築することでした。思考のスピードと質を高め、チームで意見を交わしブラッシュアップする。わずか数時間でしたが、コンサルタントの現場の片りんを体感できた濃密な時間でした。
結果としては不完全燃焼に終わりましたが、振り返って感じるのは、コンサルタントの本分は、事象を多角的な視点で捉え「なぜ」と問い続けること。あらゆる可能性を視野に入れ、追求し続けてこそ、本質的な顧客の課題解決につながるのです。
今、私は金融機関向けビッグデータ分析プロジェクトに参画しています。どんな小さなことであっても、当たり前と思っていることに疑問を持ち、考え抜いた先にこそ答えがある。このインターンシップで学んだ教訓をいつも心にとどめています。これから参加される方にも、常識を疑い徹底的に思考する、その姿勢をぜひ本場の雰囲気の中で体感してほしいですね。