就活の面接では、「他社の選考状況」についても質問されます。この質問は、「就職活動の量」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■他社の選考状況を教えてください (通常例)
現在、選考に進んでいるのは3社になります。会社説明会には5社参加し、他は、〇〇ナビから20社程度のエントリーをしております。
いかがでしょうか。この質問は、「就職活動に意欲を持って真剣に取り組んでいるか?」を確認するためのものであり、もっと言えば「当社の選考を、気まぐれではなく真剣に受けてくれるか?」を遠回しに確認するためのものでもあります。例えば、選考中企業や会社説明会が他の学生よりも著しく少なければ、就職活動を真剣に取り組んでいるのか面接官は心配になります。また、選考中の企業の業界も聞かれることがありますが、その企業と全く異なる業界であると、当社の選考は気まぐれかと疑いを持たれます。仮に「就職活動の量」が少ない場合は、その企業に対する志望度を伝えると良いでしょう。
■他社の選考状況を教えてください(改善例)
現在、選考に進んでいるのは3社になります。会社説明会には5社参加し、他は〇〇ナビから20社程度のエントリーをしております。その中でも、本日の選考を非常に楽しみにしておりました。先日、御社の説明会に参加させていただいたのですが、今後の事業展開や現場の社員の方のお話も聞くことができました。色々とためになる内容で、大変有意義な時間を過ごさせていただき、その結果、私の御社への志望度はますます高まっております。是非とも、よろしくお願いいたします。
理想的なのは、同業他社から既に内定をもらっているという状況ですが、そんな人は滅多にいないでしょう。であれば、乏しい途中経過について詳しく説明するのではなく、強引に「御社に対する志望度」のアピールに持っていった方が効果的です。但し、その際には必ず「説明会」や「OBOG訪問」といった、リアルな話を盛り込むようにしてください。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム