2021/3/8 更新 面接対策

面接の質問と回答例「人間関係で困ったことはありますか?」

  • コラム
  • 就職活動
  • 面接

就活の面接では、ネガティブ面の質問をされることがあります。例えば「人間関係で困ったことはありますか?」です。会社には様々な人がいます。そのため、面接官はあなたの人間関係における対応方法を確認したいのです。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■人間関係で困ったことはありますか?(通常例)
人間関係で困ったことは、特にありません。人とコミュニケーションを取ることも大好きです。初対面の人にも、自分から積極的に話しかけますので、すぐに仲良くなることができます。

いかがでしょうか。人間関係について困ったことは無いと回答しています。一見、良い回答と思われがちですが、実はNGです。会社には様々な人がいます。仕事において人間関係に全く悩まないことはありえません。面接官が聞きたいのは「人間関係を良好にするための取り組み方」についてなのです。苦手な人から遠ざかるのではなく、相手を見ながら対応を変えられる柔軟性をアピールしてください。この柔軟性は、社会人として求められる資質であり、面接官が確認したいポイントでもあります。

■人間関係で困ったことはありますか? (改善例)
大学の文化祭に向けて、私は実行委員としてクラスの出し物を考えていたのですが、リーダーが自分勝手な人で、とても困った経験があります。その人は、自分のやりたいことを推し進めようとして、メンバーの話を全く聞こうとしないのです。ただ、論理的な人でもあったので、理由が明確であれば話を聞く姿勢を持ってくれることに気付きました。そこで、他のメンバーとも相談し、言葉で伝えるのではなく具体的な資料を用意して打ち合わせを行うようにしたところ、リーダーも皆の意見を聞いてくれるようになったのです。結果、皆の意見を尊重した出し物に決定することができました。

改善例では、まず人間関係で困った人を限定しています。さらに困った内容と、その人の性格分析、対策方法まで述べています。ここまで面接で伝えることができれば、面接官も安心します。何故なら、入社後に人間関係で困ったとしても、同じように切り抜けられることをイメージできるからです。人間関係で困ったことのようにネガティブな質問を受けた際は、回答を逃げる必要はありません。面接官のネガティブな質問の裏には、入社後にあなたが直面する課題があるのです。あなたが過去にその課題を乗り越えた話をすることで、面接官の評価に繋げていくことが重要です。

【21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録

新規会員登録・エントリーはこちらから

 

文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)

著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム