2023/9/27 更新
村田製作所
生活を支える電子部品のモノづくりを
データ分析とDXで変えていく
技術系専門職
データサイエンティスト
情報システム統括部
デジタル推進部
データサイエンス1課
デジタル推進部
データサイエンス1課
東 拓磨氏
大学院では材料工学を専攻し、2018年3月に修了後、機械系メーカーに技術職として入社。データ分析のスキルを磨き、製造現場の業務改善テーマの調査立案、PoC、標準化などに貢献。22年にデータ分析に特化したキャリアに興味を持ち、村田製作所に入社。DXによる全社的な業務改善に第一線で携わっている
現在の仕事内容は?
製造領域を中心に、データ分析による業務改善に従事しています。当社が社是に掲げる「文化の発展」の鍵となる「科学的管理」の実践のため、DXで定量的に判断できる環境を目指しています。私の担当プロジェクトは大きく二つ。一つは、製品検査装置の運用状況の可視化。これまでの運用状況は、主に技術者の感覚や経験によって予測していましたが、その精度をデータ分析によって向上させることが目標です。もう一つは、生産計画立案の自動化。村田製作所全体のモノづくりの品質向上をミッションとする部署や、各工場の生産計画に関わるメンバーたちによる複数部門横断で手掛けており、中でも私はデータ分析の専門家として参画しています。
この仕事を選んだ理由は?
データ分析の領域に関心を持ったのは、学生時代からプログラミングに親しんでいたことと、材料解析の研究で機械学習に興味を持ったことがきっかけです。将来、データ分析と専門分野を掛け合わせることが強みになると思い、専攻していた材料解析の知見を活かせるメーカーを志望。長期的に成長を続ける企業であれば、活躍の場が広がると考えていました。中でも、村田製作所が手掛ける電子部品は見た目で品質や性能を判断することが難しく、いくつもの検査によるデータ収集が必須。さらに、長年にわたって蓄積されたデータを統計的に管理しているため、分析によって多くの課題を解決し、業界全体に貢献できるような豊富な経験を積めると考えたのです。また、入社前の先輩社員面談で、データ分析に関する最新情報を常にフォローし、他分野の学会にも参加する勉強熱心な方が多く活躍していると知り、熱意ある方々と働けることも決め手となりました。
仕事のやりがいは?
外部コンサルタントではなく、社内のデータ分析専門家だからこそ、膨大な生データの本質的な分析が可能です。例えば、製品の競争力の源泉となるデータや現場のノウハウは社外秘の情報です。あらゆる知見を存分に活用し、課題の本質を突いた提案を行うことで解決まで導けることに醍醐味を感じます。
仕事の大変なところは?
データ分析プロジェクトを、異なる専門分野の担当者と共に進めることです。製造現場の担当者はデータ分析の専門家ではありませんし、私も現場の全ては理解できていません。課題解決のために必要なデータ収集や、分析結果をいかに活用するかなど互いの理解を深めながら、共通のゴールに向け、真摯に地道に話し合うことが重要だと考えています。
今までで一番印象的だった仕事は?
入社後初めて参画した、主力製品の品質検査装置の運用状況を可視化するプロジェクトです。当社が扱う電子部品は世界シェアトップの製品も多く、年間で1兆個生産されることもあります。この製品一つ一つから生み出されるデータが分析の対象です。これまで目にしたことがない桁違いのデータを前に頭を悩ませましたが、現場から業務知識を教わり、仲間と議論を重ね、周囲の力を借りながら円滑に進めることができました。分析により、装置の使用回数によって最適な保全時期を割り出せることが分かるなど、生産性向上への新しい糸口も見えてきました。自らの分析によって、お客さまや製造現場へ貢献できていることが実感できました。
仕事を通じてどんな成長ができた?
技術や知見を素早く吸収し、すぐさま応用する力が身に付きました。全社のDXに取り組むプロジェクトでは、前例のない分野にデータ分析を応用するために、早急なアドバイスや対応を求められることもあります。自らが充実した社内教育や日々の勉強を通じて成長し、技術対応領域を広げながら、迅速な事業運営に貢献していることを実感しています。
今後の目標は?
大学院で材料工学を専攻していたので、データ分析×材料の領域でスキルを磨いていきたいです。そしてデータ分析やDXを通して当社のモノづくりを強化し、日本を支えてきた材料や製造分野の継続的な発展に貢献していきたいです。実現に向けて、日々仲間と共に最新技術を勉強し、切磋琢磨しています。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
より多くのチャンスに恵まれ、さまざまな経験を積むために、当社のように勢いのある企業に身を置くことをおすすめします。また、企業理念や社風にも注目するといいでしょう。言語化が難しい直感的な部分も、自分らしく働くためには重要です。社員との会話や、企業のホームページを見た時に感じたことも、ぜひ大切にしてみてください。