「ビジネス×IT」の領域でリスクを評価し
中立的な立場で社会に信頼を提供していく
ビジネスリスクコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業。大学3年次にフランスのHEC経営大学院に交換留学。大学の研究会では応用ミクロ経済学を学び、地方自治体の地域活性化支援などに携わる。現在は、コンサルティングや監査などの幅広い業務を手掛ける
※法人名および所属部署名については、取材当時のものです。
就職活動では特に業種を絞らず、自分の将来の可能性を広げることができる環境を求め、さまざまな会社の説明会やインターンシップに参加しました。就職活動において重視した点は二つあります。一つは、自分の市場価値が上がるスキルが身に付くかどうか。それがどのようなスキルかと考えた時に、ITの知識だと考えました。大学時代は経済学を専攻しており、IT系のバックグラウンドがあるわけではなかった一方、私生活をはじめITへの依存度が急速に高まる社会においては、今後どのようなキャリアを歩むにしろ、ITの知識やスキルは必ず必要になると考えたからです。もう一つは、自分自身がその会社の環境にフィットするかどうかです。会社は生活の大半の時間を過ごす場ですから、自分らしく働ける環境が望ましいと思っていました。
PwCあらた有限責任監査法人を知ったのは、大学3年次のビジネススクールへの交換留学がきっかけでした。PwCは海外においてもプロフェッショナルサービスファームとして知られており、現地の学生からも人気が高かったため関心を持ったのです。
中でも、当法人のシステム・プロセス・アシュアランス部(以下、SPA)は、「IT×リスク」の領域のプロフェッショナルとして、サイバーセキュリティー、企業ガバナンス、ITガバナンス、システム監査、ビジネスレジリエンス強化、プロジェクト評価などの多様なサービスを幅広い業界のクライアントに提供しています。企業経営にも強く興味があったので、企業の全体像を理解した上で業務プロセスのどこがITに依存しているのか、どのようなリスクがあるのかを特定し、評価をするSPAは、ITの一部技術に限らず全般的な知識をベースに、さまざまな企業の考え方や仕組み、統制が学べる環境であり、まさに私の興味に合致する仕事でした。また、世界で活躍できる人材になりたいと思っていたため、グローバルネットワークを有し、ダイバーシティーに富んだ当法人の環境にも魅力を感じ、インターンシップに参加しました。
私が参加したインターンシップは2日間のプログラム(当時)で、SPAの共通軸である「リスクベースアプローチ」によるケーススタディーが中心でした。架空企業をクライアントとして、リスクの洗い出しから重要度の評価、重要リスクに対するコントロールの提案を行うグループワーク。ロールプレーイングにおいては、SPAのパートナーがクライアントの社長役をリアルに演じたこともあり、実際の業務を身をもって実感することができました。また、グループワークでは、ヒアリングを通してクライアントから悩みをうまく引き出し、納得感のある施策を検討することができました。リスクを深掘り、法規制などが要求していることとクライアントが悩んでいることのバランスをとりながらコントロールしていく(ソリューションを考えていく)ことは、普段とは異なる頭の使い方が求められ難解ではありました。しかし、同時に非常にやりがいを感じ、迷わず当法人への入社を決意しました。
若いうちから挑戦の機会が多く
グローバルなフィールドで自分の成長を実感できる
入社後は、大手外資系IT企業のクラウドサービスセキュリティー評価やシステム監査、地域中小企業の事業リスク対応支援などを担当してきました。監査法人の仕事は、企業の環境を把握した上で、本来どうあるべきかを正しく理解することが必要。偏った視点から判断するのではなく、常に第三者視点で根拠を持ち、正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると伝えなくてはなりません。私たちの一つ一つの行動が、社会に信頼を提供していることに、誇りとやりがいを感じます。また、当法人の魅力は、若手の裁量が大きいこと。入社後早い段階から自分が主体となりプロジェクトをリードしたり、大企業の経営層と直接話したりする機会もあり、日々学ぶことが多くあります。海外案件も豊富で、日本を拠点としながらも外国語を使った業務や出張が多々あります。昨年はPwCグローバルネットワークに蓄積されたナレッジを学ぶため、ヨーロッパにあるオフィスを訪問しました。今年は北米が拠点のクライアントを訪問予定。チャレンジの機会が豊富で若手の挑戦を後押ししてくれる環境があるので、さまざまな挑戦を重ねていき、成長を実感しています。
今後の目標は、より良い社会をつくり、誰かを守れる存在になること。社会の不条理や問題を見つけたとき、解決策を考え、提案・実行できる力を身に付けていきたいです。
入社後3年間でより実感!コンサルタントの仕事の本質
多様な業界の案件を通じ
業務理解を深める
多様な業界のクライアントのプロジェクトに従事。資料作成や評価などの業務を通して、仕事の進め方やクライアントへの向き合い方を学び、リスク評価の重要性を実感しました
現場のサブ主任として
プロジェクトをリード
プロジェクト全体への理解が深まり、案件を主体的にリードできるように。「IT×監査」を武器に、クライアントが進むべき正しい方向性を示す立場であることを認識しました
マネジメントを手掛け
後輩の育成に貢献
主任になり後輩指導やプロジェクトマネジメントが中心に。プロジェクトを俯瞰的に把握することで、デジタル社会のクライアントに信頼を付与しているのだと再認識しました