ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ
医療機器の提案を通して医療の質の向上に貢献し
患者さまの助けになる
エデュケーション部
北里大学医療衛生学部にて臨床工学を専攻。2015年4月、北里大学病院に臨床工学技士として入職。17年11月、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループに転職しバイオセンスウェブスター事業部営業部へ配属。新製品の導入サポートと現場教育担当を経て、現在は新入社員が対象のトレーニングを担当
成長を加速させる3つの思考法
自らの介在価値を発揮し良い影響を与えるために行動を起こす
自分の強みは何か。私がいることで生み出せる、誰かの役に立つ行動を考えることが大切です。その思考プロセスで相手のニーズをくみ取れているかどうかが、より良い影響を与えられることにつながります
相手の立場や思考などの多様性を理解した上で自らの行動指針を決める
相手が何を求めているか。例えば営業では医師や臨床工学技士、教育担当では新卒や中途、文系や理系など。相手を理解すれば、求めていることや伝えるべきことも明確になり、相手のニーズに沿った行動ができます
行動し始める時は必ず行き着くゴールを明確にイメージする
この行動の目的は何か。曖昧なまま動き始めると、迷ったり誤った方向に進んだりする可能性があります。スタート段階で必ず、自分なりに物事の真意を捉え、終着地点を想像してから行動するようにしています
医療業界を志したのは、誰かのためになりたいという思いと、看護師をする姉の存在があったからです。機械が好きだったこともあり、医療機器を扱う臨床工学技士の道を選べる学校へ進学。大学での勉強を通して、医療機器メーカーでのキャリアに興味が湧きました。一方、大学で学んだことを実践で活かし、臨床での経験を積みたいという気持ちも高まり、企業への就職ではなく病院への入職を決意しました。
入職先は、豊富な経験を積めるように、医療機器の活用事例や症例数が多い大学病院を選択。実際に臨床に出てみると、学んできたものより多くの医療機器があり、最先端の医療が提供されていることに気付きました。中でもジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J)の製品で不整脈治療に使用されている製品に感銘を受けました。アナログなものが多い医療現場において、J&Jの製品はシステマチック。製品の仕組みに関心が高まり、J&Jに転職しました。
入社後3カ月間の研修後、医療機器を扱う営業部へ配属されました。いざ機器を販売しようと病院へ伺っても、最初はうまくいかないことばかり。医師との距離が縮まらずお話しもできないことから、売り上げにつながりませんでした。思うように成果が出ずに悩んでいた時、ある病院での出来事が私のキャリアに大きな影響を与えました。先輩から引き継いだ首都圏の大学病院。営業としての知識も経験も先輩とは劣る私が、同じことをしても意味がない。自分だからできることを考えた時に、医療従事者のバックグラウンドを活かして医療チームに関わる全員にアプローチしようと思いました。医師以外にも臨床工学技士や看護師、放射線技師の方々とコミュニケーションを取ることで、今まで得られなかった多様な課題やニーズが浮き彫りになったのです。それからは機器の取り扱いや疾病についての勉強会を開催することに奔走。少しずつ信頼関係を築けている感覚が芽生え始めた時、当初はなかなかお話しできなかった医師から「あなたもこの医療チームの一員だ」という言葉をいただけたのです。
新入社員の育成を通して全国の医療水準を向上させる
当時を振り返ると、こうした動きができたのは病院勤務時代の教えのおかげです。より良い医療体制の構築には、チーム全員の力を合わせることが大切だと日々痛感していたからこそ生まれた行動だと思っています。機器を提案する目的は「患者さまにとってベストな治療体制」を作るため。その上で不可欠なチーム医療の大切さを理解した行動は、大きな結果につながります。医療チームにおける信頼関係の構築を認められたからか、入社5年目の現在では、新入社員の育成を担当しています。
そこで私が目指していることは、日本全体の医療水準を高めること。これには、各医療施設から生まれた成功事例を集めて分析し、シェアすることが重要です。
J&Jの営業ができることは、われわれの医療機器が情報を広めるハブとなれるよう、各医療現場のニーズに合った情報と自社製品を提案すること。医師だけではなく、医療チーム・病院全体のニーズを引き出すには、医療に関する知識に加えて、医師をはじめとする医療従事者に寄り添うことも大切です。こうした志向を持つ営業を育成することが、日本全国の医療レベルの底上げにつながる。レベルが上がれば優れた医療を患者さまに提供できる。私の仕事は営業が成長するためだけではなく、日本全国で医療サービスの提供を待つ患者さまのためになる仕事だと信じ、これからも育成を続けていきます。