2024/9/27 更新
20代29人に聞く
働く醍醐味

私が仕事に熱中する理由

仕事で圧倒的な成果を出したい。

経験を積んで、専門スキルを身に付けたい。

では、いち早く成長を遂げたトッププレーヤーたちは

どう仕事に取り組んできたのだろう。

注目企業の若手社員が、仕事の魅力を実体験を交えて語る。

クボタ

部門横断で難題に立ち向かい
課題を抱える人々の明日を開く

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筑波工場 生産技術課
トラクタグループ 組立チーム
代田 僚
北海道大学農学部生物環境工学科を卒業後、2018年にクボタに入社。1年3カ月の研修期間を経て、19年に生産技術課に配属。以来、クボタ筑波工場において、農業用トラクタを生産する工場設備の開発や製造ラインの効率化などを図る業務に従事。設備の構想から予算策定、試作まで、製品が完成する過程の設備作りをリードする

世界の食料・水・環境分野における社会課題の解決に挑戦するクボタ。私が学生時代に学んだ農業工学の知識を活かし、食料の生産性や農家の高齢化、人手不足など、農業に関わる問題解決の一助になりたいと、入社を決意しました。入社後は工場設備の改良を図る生産技術課に配属。世界トップクラスのシェアを誇るクボタの農業向けトラクタの生産を支援できる、それ自体にやりがいを覚えていました。

心境の変化があったのは入社5年目、主担当として携わった、ガラスの塗装作業を自動化する設備の開発プロジェクトでの経験です。一部のトラクタは運転士の座席がガラス張りになっており、そのガラスは製造ラインのメンバーが手作業でトラクタに塗装していました。そのため、属人的な作業により継ぎ目から水漏れが発生するなど多くの課題があったのです。ガラスは品質によってバラつきがあり、「自動化は無理だ」といわれるほど苦難が予想される、億単位の案件でした。プレッシャーがのしかかりましたが、私はリーダーとして設備メーカーや製造、調達、保全など社内外の多くの人と連携し、ガラスのバラつきをなくす装置や部品を運ぶ台車など、細かい箇所まで徹底して作りあげました。約2年かけ、設備はミスなく完成。不可能を可能にした喜びは忘れられません。入社したばかりの頃は「最良の設備を作ること」が目的になっていましたが、「設備を通じて高品質な製品を生産する」「製造者の負担を軽減する」というゴールをチームで目指し、ソリューションを生み出せたことに意義を感じたのです。

集合知で課題に挑むために磨いた
論理的に説明する力

入社7年目の今、私が成長を実感しているのは、視野が広がり、誰もが納得できる説明ができるようになったことです。以前、設備に使用する装置をメーカーに依頼した際、イメージと異なる装置が完成してしまったことがありました。課題や解決すべき事象を明確にできず、互いに共通認識を持てていなかったことが原因です。今は関わる全ての人の視点に立って周囲に協力を仰ぎ、的確で不備のない装置や設備作りができている自信を持てています。完成後、私が手掛けた設備を使う製造ラインの仲間から「作業が楽になったよ、ありがとう」と言ってもらえることが、仕事の充実感につながっています。

今後の目標は、より精度の高い設備を作れるよう、AIやシステムの知見を持つ生産技術者になることです。AIを利用した傷の検知や故障予知など、設備のノウハウと情報処理を掛け合わせた新しい技術を習得したい。そして、世界に誇れるクボタの生産技術の進化に向けて、実現不可能といわれる領域に、これからも挑み続けます。

制作担当/小軽米知恵

やって分かった仕事の魅力

クボタの製品作りを支援し
技術を通じて社会に貢献する
チームで課題解決を図り
高品質な製品を市場に届ける

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