2022/5/11 更新

日本総合研究所

「知識エンジニアリング」活動による新たな顧客価値の共創を基本理念とし、シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションの三つの事業を展開。国内外において、広く社会・経済に貢献している

私の視点が上がった瞬間

ユーザーの立場を理解して気付いた
率先して課題の本質と向き合う姿勢

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グローバルチャネルシステム部 部長代理
宮内太郎

2009年日本総合研究所に入社。国内にて銀行の豪亜拠点のシステム開発・保守を担当後、5年間の海外赴任を経験。帰国後は海外向けインターネットバンキングシステムの新規サービス構築プロジェクトのプロジェクトマネジャーを担当

社会のインフラに大きな影響を与える仕事がしたい。そう考え就職活動をしていた私にとって、金融×ITで社会インフラを支える日本総合研究所はまさに理想的な環境。選考過程で、プロジェクトの規模や影響力について話す先輩社員の姿に刺激を受け、入社を決めました。

入社後まず配属になったのは、銀行の豪亜拠点で使用される財務会計・管理会計システム開発を担当する部署。それから約5年間で開発プロセスの基礎や金融知識を学び、中規模案件のプロジェクトマネジャー(以下、PM)を担当するなど多くのことを経験しました。ここでさらに視野を広げてより大きな仕事をするために、実際にシステムを利用している海外拠点ユーザーの近くで仕事をしたいと感じて海外勤務を希望しました。そして6年目に、シンガポールへの赴任が決まったのです。

シンガポールで私を待っていたのは、日本とは大きく異なる職場環境。実際にシステムを利用するユーザーが身近にいるからこそ、仕様に関する改善要望について直接ヒアリングできる一方で、その課題を自身の力だけでは解消できないもどかしさも感じるようになりました。当時シンガポールで課題となっていたのは、不正な取引がないかをチェックするアンチマネーロンダリング(以下、AML)システムを利用しているユーザーの業務負荷の高さ。疑わしい取引については自動的に検知しアラートを出力するものの、細かな精査まで行うことはできず、最終的な判断は人の確認・検証が必要となり、膨大な工数が掛かっていました。この課題を解消するために新規システムを導入する方針となった際、自らそこに参画したいという思いからPMとして立候補しました。

シンガポール拠点では前例のない技術を使用する必要がある新規システムの導入に対しては、運用担当のチームから難色を示されるなど、滑り出しは順調とは言えませんでした。また、周囲を何とか説得し、プロジェクトは進み始めたものの、検討・調整事項が多岐にわたり、かつスケジュールが非常にタイトであったため、推進は非常に難しいものとなりました。しかし、ユーザーの真のニーズを理解しているからこそ、妥協することなく周囲に粘り強く働きかけ続けることができ、最終的には無事にリリースが完了。ユーザーが新規システムを利用し始めたことで、業務負荷軽減の一歩を踏み出すことができ、現地スタッフも喜んでくれただけでなく、このプロジェクトを通してAMLシステム自体への注目度も高まりました。この経験を通して、自分の仕事が、誰のために、何のために存在するのか、そしてその仕事が何の役に立つのか、これまでになかった視点を持てるようになりました。

自ら仕入れる生の情報こそが
全力で取り組める仕事に出会う鍵

その後、豪亜拠点の当局報告リポートや監査帳票リポートシステムの企画・開発経験などを経て、日本に帰国。海外向けインターネットバンキングシステムの新規サービス導入プロジェクトのPMとして従事しています。海外で課題と真正面から向き合った経験が、プロジェクトに主体的に取り組み、最後まで粘ってこだわり抜く姿勢につながったと考えています。

学生時代に思い描いていた通りの、社会インフラへの影響力のある仕事を経験して感じるのは、就職活動時に自分で見た情報・聞いた情報に間違いはなかったということ。入社後のギャップがなかったからこそ全力で仕事に向き合うことができたと思います。学生の皆さんにも、可能な限り多くの情報を自ら集め、自分に合った会社を見つけてほしいですね。


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