デロイト トーマツ サイバー2021/5/14 更新

セキュリティーの側面から
日本企業の成長促進に寄与

  • デロイト トーマツ サイバー
  • インターン
  • コンサル

経営の転換期が到来
コンサルタントの使命とは?

コロナショック以降、企業経営は大きな転換期を迎えている。そんな中、コンサルタントの使命はどのように変化するのか。各社で活躍する現役コンサルタントたちの想いを聞いた。

※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です

デロイト トーマツ サイバー

コンサルタント
山本悠真

2018年に米国のウィスコンシン大学マディソン校を卒業し、デロイト トーマツ リスクサービスに入社。19年6月にデロイト トーマツ サイバーの事業開始と同時に転籍。現在はM&Aにおけるサイバーデューデリジェンスに携わる

AIやIoTをはじめ、さまざまなテクノロジーの発達により、今やあらゆるものがインターネットとつながっています。それに伴い生まれるのがサイバー脅威。ならば、サイバーセキュリティーの市場規模はこれから急拡大していくだろう。将来性のある分野の専門性を身に付ければ、将来の可能性が広がるのではないか。デロイトトーマツサイバー(以下、DTCY)の事業の主軸であるサイバーセキュリティーに関心を持ち始めたのは、そんな漠然とした想像がきっかけでした。

また、コンサルタントという職種を選択したのは、専門性にロジカルシンキングや仮説思考など、普遍的なビジネススキルを掛け合わせることで、汎用性の高いスキルが手に入ると考えたから。私自身が少し飽き性なところがあるため、他の分野の仕事でも活かせるスキルを身に付け、将来のキャリアの選択肢に幅を持たせたい。それがサイバーセキュリティー×コンサルタントのキャリアを目指した理由です。

中でもデロイトへの入社の決め手となったのは、全世界でビジネスを展開するグローバル企業であるという点です。豊富に蓄積された過去の事例や、世界中に広がる有識者とのネットワークを活用すれば、学部卒で専門性がない私でも、1年目からコンサルタントとして価値を発揮できると思ったのです。

現在は、企業のセキュリティー対策に関する中長期計画を立案・策定するストラテジーチームの業務に携わっています。企業の事業内容や規模なども把握した上で計画を立てる必要があるため、セキュリティー以外にも幅広い知識が求められるのが特徴です。その中で私が担当しているのが、M&Aにおけるサイバーデューデリジェンスというもの。聞き慣れない言葉かもしれませんが、デューデリジェンスとは、買収対象となる企業の価値やリスクを調査・分析するプロセスを指します。これまでは財務状況や収益力に関するデューデリジェンスが一般的でしたが、最近はサイバーセキュリティーの観点も重要視され始めているのです。M&Aを行う際に必須の要素になりつつありますが、まだ前例があまりない新しい領域です。

こうした目新しいテーマに携わり、知識を蓄えられるのは、当社で働く上での大きなメリットです。また、クライアント企業は最新技術を取り入れている大企業が多いため、より先進的なサイバーセキュリティーに取り組めることも、DTCYならではの魅力と言えるでしょう。

スペシャリストでありながら
ジェネラリストの視点も養える

サイバーセキュリティーへの関心は、徐々に高まりを見せていますが、最近、特に盛り上がっているのは自動車業界。ICT端末としての機能を持つ自動車、いわゆるコネクテッドカーの普及や、自動運転の実用化にあたっては、最先端のサイバーセキュリティーが不可欠であり、DTCYでも注力しているビジネスの一つです。その他、人工知能でセキュリティー対策を全自動化する製品も続々と登場しており、クライアントからの注目を集めています。これまでのサイバーセキュリティーはあくまでサイバー攻撃に備えるためのものでしたが、今やセキュリティーレベルの向上は、ビジネスを左右するもの、つまり「攻めるための武器」になっているのです。

私が担当するサイバーデューデリジェンスも、М&Aによる事業拡大には必須のプロセスであり、「攻め」のサイバーセキュリティーそのものです。ただ一方で、まだコストとして捉えられているケースも多く、クライアントに対してサイバーセキュリティーの重要性を説いた上で、納得してもらう必要があります。また、現時点では成熟していないテーマであるがゆえ、前例も多くありません。開拓者としてゼロベースでロジックを積み上げていきますが、それ自体が「攻め」であり、私たちの仕事の重要なミッションかつ、この上ない醍醐味と言えるでしょう。

ここまでお話しした通り、サイバーセキュリティーは企業経営やビジネス拡大に直結する、重要なテーマになってきています。そこに携わるDTCYのコンサルタントだからこそ養えるものは、大きく二つあると考えています。

一つは、サイバーセキュリティーにおける専門性です。日々変化するサイバー脅威の本質を捉えるために、常に最新のテクノロジーやソリューションに関する情報をキャッチアップしていく必要があるからです。

もう一つは、ビジネス全体を俯瞰して把握する、ジェネラリストとしての視点です。セキュリティーの専門知識を持っていればそれでいいかというと、決してそうではありません。クライアントの事業内容や規模、カルチャーなども理解しなければ、最もフィットする最善のソリューションは提案できないからです。また、監査や法務、税務など、デロイトトーマツグループ全体で、企業活動のあらゆる側面をサポートしているため、サイバーセキュリティー以外を専門とする他のチームと連携しながらプロジェクトを進めるケースもあります。関わってくるあらゆる要素を踏まえた上で、サイバーセキュリティーがどうあるべきかを考えていく必要があるため、汎用性が求められるのです。

このように、サイバーセキュリティーの専門知識を有するスペシャリストでありながら、ビジネス全体を把握するジェネラリストとしての視点を磨けるのは、DTCYのコンサルタントならではのアドバンテージと言っていいでしょう。

これまで私はDTCYで複数のプロジェクトを経験してきましたが、いずれもクライアントは大企業でした。しかし、日本企業のうち9割以上を占めているのは中小・中堅企業です。これらの企業は、最低限のセキュリティーレベルが担保できていないケースも少なくありません。今後は、そうした企業に対しても深く入り込み、日本企業全体のセキュリティーレベルの底上げをし、ビジネスの発展に寄与したいと考えています。それこそが、DTCYで専門性と汎用性を磨いてきた私だから果たせる役割だと思うのです。

この会社で働く魅力

1

自分自身の価値を
客観的に把握する癖が付く

DTCYでは自分のパフォーマンスに関する上司からのフィードバックが豊富です。目標に対し自分の現在地がどれだけ離れているかを把握する癖が付き、キャリア形成にも役立ちます

2

あらゆる要素から解を導く思考力が鍛えられる

サイバーセキュリティーにおける技術的要素だけでなく、国ごとに定められている法律など、あらゆる要素を考慮しながら本質的な課題を見いだし、最適な解を導く地頭力を養えます

3

世界でも最先端の情報を得られる

各国のデロイトのメンバーファームと連携が取りやすく、世界で最先端の情報が素早く手に入ります。また、DTCYには先端技術に関する研究所があり、より深い知識を得られる環境です


合わせて読みたいこの企業の記事