デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社2021/5/14 更新

課題解決への確かな道筋を
データ技術によって指し示す

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経営の転換期が到来
コンサルタントの使命とは?

コロナショック以降、企業経営は大きな転換期を迎えている。そんな中、コンサルタントの使命はどのように変化するのか。各社で活躍する現役コンサルタントたちの想いを聞いた。

※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です

有限責任監査法人トーマツ

リスクアドバイザリー事業本部
デロイトアナリティクス
シニアスタッフ
深澤信也

素粒子物理学における博士号を取得後、2017年に有限責任監査法人トーマツに入社。入社後はデータ分析や機械学習による業務の高度化支援などに従事。並行して数理最適化・量子コンピュータといった分析技術の研究開発にも取り組んでいる

大学では素粒子物理学を専攻。これは素粒子の運動法則を解き明かす学問で、理論を検証するために実験を行い、実験データを用いた定量的な分析が必要となります。その専門性から博士課程修了後、研究者としての道を選ぶ人が大半でした。そんな中、私が就職という道を選んだのは「自分の知識欲を満たしながら世の中により大きく貢献できる仕事がしたい」という思いがあったから。特定の分野における研究を続けるのではなく、蓄積した自分のナレッジをビジネスの現場で発揮させた方が社会への貢献度が高まるのではないか、と考えていたのです。

しかしどのような仕事であれば自分の学びを活かした理想の活躍ができるか分からない日々。そんなときに出会ったのが、有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)のデロイトアナリティクスでした。業界のリーディングカンパニーを相手に、高度なデータ分析技術を用いて、監査・リスクアドバイザリーを手掛ける。自分の知見を活かして社会に大きく貢献できる、まさに理想としていた仕事との出会いに、迷いなく入社を決意しましたね。

当時は現在よりもデータアナリティクス領域に特化したコンサルタント職は希少で、これといったロールモデルもありませんでした。ただ、不安よりも自分の力でキャリアをつくっていけるワクワク感の方が強かったです。業界内でも高い評価を受けるデータアナリティクスサービスを提供するチームのコンサルタントとして、ハイレベルな先端技術に囲まれながらキャリアを築いていけることに、大きな期待を抱いていました。

実際、私の想像通り、入社直後から最前線で社会的影響力の大きさを感じるプロジェクトを数多く経験できました。1年目には、大手企業の経営に深く関わる監査業務の高度化。そして3年目には全国で事業を展開する保険会社に対し、機械学習の技術を活用しマーケティングの高度化を図るプロジェクトを担当しました。それから4年間、データを活用しながら、大手・有名企業の企業経営に関するさまざまなプロジェクトに携わってきています。

先端テクノロジーを強みとする私たちのもとにやってくるのは、前例のない課題ばかり。業界のリーディングカンパニーですら道筋を描くことができない未知の課題を、データ分析を用いてひもといていくことはもちろん簡単ではありません。しかし実際の企業成長や業界の発展に貢献できることは、この仕事の大きなやりがいだと感じています。データアナリティクスのナレッジを用いて、社会に大きなインパクトを及ぼす。まさに今、入社前に描いていた理想の仕事にチャレンジできていると実感しています。

データ技術を用いた戦略で企業成長に欠かせない存在に

トーマツの強みはグローバルネットワークにより実現する膨大な情報と、コンサルティングファームには珍しい研究部門を有することです。業務を通じて、日常的に業界最先端のデータアナリティクスの知見に触れられるこの環境は、他にはない学びの場であると感じています。
また実際にビジネスの現場に身を置いて感じているのは、あらゆる企業がビッグデータを保持している時代になってもなお、自力でデータを有効活用できている企業はほとんどないということ。だからこそこれからの時代のコンサルタントに求められているのは、技術提供だけではなく課題を整理することで「この技術を使えば、どのような事業成長につながるのか」を明らかにし、お客さまと共通認識を持ちながら事業成長をリードしていくことだと思っています。入社してからの年間、私はこの使命感を胸にプロジェクトに向き合ってきましたし、現在取り組んでいるプロジェクトにおいても、その使命を強く実感しています。

現在担当しているお客さまは、とある大手メディア企業。今ある自社メディアをさらに発展させるために、蓄積されたデータを基にして、より各ユーザーの趣向に合わせたコンテンツを提供する仕組みをつくる「パーソナライズ機能」の搭載を計画していました。ただ、具体的なデータ活用の方法が分からない。分析した個人データに合わせたコンテンツを選択する「推薦エンジン」の開発から、実際の機能追加まで、お客さまの内側に深く入り込み、課題解決までの道筋を描くことが求められる大きなプロジェクトでした。

まずは、デロイトアナリティクスのメンバー5名ほどでプロジェクトチームを組み、使用できるデータの洗い出しから始めました。推薦エンジン開発に必要な技術はトーマツ社内に既にあったのですが、突如必要なデータ情報が蓄積されていないというアクシデントが。しかし、ここで新たな道筋を示すことこそがコンサルタントの使命です。今あるデータでできる有効な施策は何か、メンバーと話し合いながら仮説を立て、検証するというサイクルをひたすらに回し続けました。

推薦エンジンには先端技術を活用するため、どういった形で課題解決につながるのかをお客さまにご理解いただくことも、非常に難しいポイント。そのためにも定量的なファクトを用意し、論理的に施策を説明することを心掛けていました。経営層も頭を悩ませていた課題が、ついに解決へ向かう。対話を重ねる中で、経営陣の不安が消えていくのを実感しました。現段階では技術活用のためのデモンストレーションが成功した状態。今後はさらにビジネスのコアにあたるシステムを手掛ける段階に入っていきます。引き続き、お客さまと目線を合わせながら、メディアの進化を後押ししていきたいですね。そのためにも常に自身のスキルを磨いていかねばと、気を引き締める毎日です。

これからも私たちが直面する事業課題は複雑化し、一人の力ではカバーできない場面も出てくるでしょう。だからこそ私は、さまざまな人々を巻き込んでチームを結成し、技術活用の効果を最大化できるコンサルタントになりたいと考えています。技術的な学びを増やしていくと同時に、チームをリーダーとして導けるマネジメント力にも磨きをかけていきたいです。

この会社で働く魅力

1

多彩な専門家が結集する環境
自身の知見がどこまでも広がる

デロイト トーマツ グループの一員である当社。グループ内にはあらゆる領域の専門家がいます。共に働く中で新しい知識を吸収でき、自分の知見も広げていくことができます

2

お互いをプロとして尊重し合う誠実さを忘れないカルチャー

社内外問わず、偏った判断はしない、不正は行わないという文化があります。社員同士、お互いをリスペクトし合う風土もあり、気持ちよくコミュニケーションが取れる環境です

3

新入社員にも挑戦の場を年次問わずチャレンジできる

入社2年目に自分の提案から業務時間の一部を使って量子コンピュータの研究を行ったことも。合理的な理由さえあれば、年次に関わらずチャレンジさせてくれる風土があります


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