入社後に「成長できる環境」をどう見極める?
企画者が教えるインターン活用ポイント
不安定な時代だからこそ、「個の力」の重要性を感じている人は多いはず。これからの就職活動で見つけたいのは、自分の力を最大限に伸ばせる会社、ビジネスパーソンとして存分に成長できる会社だ。では、そんな就職先を見つけるために、インターンシップ参加はどう役立つの……?国内のリーディングカンパニーでインターンシッププログラムの企画を担当している大人たちに、入社後に成長できる会社を見極めるためのインターン活用ポイントを聞いてみた。
「世界中のお客様の暮らしをよりよいものにする」を企業理念に、世界180カ国の人々に向け、洗剤やシャンプー、化粧品などを届ける日用消費財メーカー
インターンシップに参加する価値を最大化するには、オーナーシップを持ちながらプロジェクトに取り組むことが大切です。P&Gにおけるオーナーシップとは、課題が何かを明確にし、その解決に向けて主体的に行動できている状態のこと。IT部門においても、システムやツールを作ることではなく、課題解決の方法を考え、実行することが求められるのです。そのためにはまず、何が課題か、何のためのプロジェクトなのかを、周囲の社員や他部署を巻き込みながら把握することが鍵。表面上の課題ではなく本質を捉えることで、ゴールがクリアになり、タスクの優先度や情報選択の精度が上がります。最大の成果を生み出すためには、行動の質を高めることが必要不可欠なのです。自分の能力に固執せず、他人の手を借りることも選択肢の一つ。さらに解決策は必ずしも、最先端技術を駆使した目新しいシステムである必要もありません。最終的なゴールは、プロジェクトの短期的な課題解決ではなく、ビジネスを伸ばすことだからです。
これらは、常に社員が意識していること。自分の行動の結果、ビジネスが軌道に乗り、売り上げが拡大する醍醐味を味わえるのは、自社サービスを展開するP&Gならではです。リアルな業務を通して当社で働く姿をイメージしてください。それはIT部門のミッションや考え方、他部門との働き方、文化・雰囲気、同僚など、多岐にわたり入社後のギャップを減らすことができます。ぜひ、ITを手法にビジネスにインパクトを残す仕事を体験しましょう。
インターンシップ中は常に、学生ではなく一社員として扱います。課題解決のための思考や行動を社員のフィードバックから学べるため、さまざまな社員にヘルプを発信するなどの積極的な行動をおすすめします
ITを用いたビジネスの課題解決という仕事を経験することで、ITという漠然とした概念を、より具体化できます。実際に、過去に参加した先輩たちからも好評。固定観念にとらわれずチャレンジする姿勢が大切です