情熱あふれる社員の成長を支え
世界に誇る日本の技術に貢献できる
兼 組織人事部 ダイバーシティ推進室
2018年に名古屋大学法学部を卒業後、JFEスチールに入社。入社後は西日本製鉄所にて総合職社員の採用や研修の企画運営を担当。20年に現職に異動となり、全社の総合職社員の賃金制度に関する企画・立案や、女性社員向けのキャリアワークショップなどの運営に携わる
日本のものづくりに関わる仕事で
介在価値を発揮したい
検察官を目指していた私の思いが一変したのは、大学2年生の時に留学したベトナムでの経験。日本製のバイクを生き生きと利用する人の姿や、現地のインフラ事業に日本が関わっていることを知り、日本の技術力の高さを実感。就職活動時はメーカーに絞り、海外展開の状況を調べながら企業を選んでいました
幼い頃から正義感の強い性格だった私。検察官に憧れて、名古屋大学の法学部に入学しました。当初は心を躍らせながら勉強に励んでいましたが、知識を深める中で本当に法律に携わる仕事がしたいのか悩むようになりました。そこで、新たな刺激を求めて一念発起し、大学2年生の時に提携大学であるベトナムの法科大学に半年間留学をすることに。そのベトナムでの経験が、私が就職活動の指針を得るきっかけとなりました。
ベトナムで目にしたのは、日本製のバイクにまたがり、笑顔で生活する人々。「これ日本製だよ」と自慢げに話す人の姿や、地下鉄・鉄道などの工事現場で掲げられた日本の国旗......日本の技術が外国の社会を支え、多大な影響を及ぼす光景を目の当たりにし、「日本のものづくりを支える仕事がしたい」と、熱い感情が湧き上がったことを覚えています。このベトナムでの経験から、就職活動時の企業選びでは迷わず国内のメーカーに絞り、自動車や重工、医療機器など幅広い企業の説明会に参加していました。
就職活動中に大事にしていた行動の軸は、社員の方との対話です。直接話すことで、ホームページや説明会の表層的な情報だけでは伝わりにくい会社のカルチャーを知り、自分の考え方とマッチするか、働くイメージが湧くかどうか、しっかり確認していました。そして、多くの企業で社員の方のリアルな声を聞く中、特に印象に残ったのがJFEスチールです。
産業に不可欠な鉄鋼の魅力
チームを大切にする風土にも感銘
JFEスチールが製造する「鉄」という商材は、建築物から自動車、日用品に至るまで、あらゆる製品に利用される基盤素材です。産業全体を担う、ものづくりに欠かせない鉄を扱うJFEスチールの製品力や、海外展開にも注力していたスケールの大きさに引かれましたが、入社を決定付けた最大の理由は社員の方が語った「チームワーク」を大切にする価値観でした。社員の方が過去に携わったプロジェクトについて話す際、自身の努力や成果以上に、仲間とつくり上げた喜びを熱量高く語る姿はキラキラと輝いて見えました。同時に思い出したのは、私が学生時代に部活動で仲間と共に何かを成し遂げ、充実感で満たされた日々です。仲間を尊敬しながらものづくりに向き合う社員の方の話に共感し、「この人たちを応援して、日本の技術に貢献したい」と心から思ったことが入社の後押しとなりました。入社後は西日本製鉄所の人事として採用や社員の育成に関する業務に従事し、さまざまな人と触れ合えるやりがいを実感できました。入社3年目には「人事業務の知識をさらに深めたい」と上司に相談していたところ現部署に異動。当社に約4500人在籍する総合職社員に関わる、賃金制度などの企画・立案を行う担当をしています。ミスが許されない責任の大きな役割ですが、社員のモチベーションの源泉となる仕事に携われるうれしさも感じています。また、兼務としてダイバーシティ推進室にも所属し、女性社員に向けたキャリアワークショップや、本社の女性社員と製鉄所で働く若手社員の交流会の企画・運営など、社員が安心して働き続けられる環境づくりに取り組んでいます。
私は現在、人事として「社員が生き生きと働ける制度をつくる」という信念を持ち、仕事に臨んでいます。JFEスチールの社員が充実した生活を送れるように業務にいそしむことが私のやりがいであり、誇りです。入社当初、希望の部署を決める際に説明をしてくれた社員が伝えていた「人事は現場で技術を担う1万人を超える社員のキャリアを支えている」という言葉は、今の私の糧となっています。今後もものづくりに情熱を注ぐ社員を支えるべく、人事の経験を活かして新たな分野にも挑戦し、価値を提供していきたいです。
女性活躍推進の取り組み
女性社員のキャリア支援のため研修を開催。また、ライフイベントと仕事の両立支援を図るため、在宅勤務やコアレスフレックスなどの制度導入や事業所内保育所の活用を促進