コンチネンタル・ジャパン
国籍や職種の垣根なく
多様なメンバーと協業し
モビリティの未来を開く
奈良女子大学にて高エネルギー物理学を専攻。業界を絞らず、さまざまな企業の情報を収集する中で、最先端モビリティ技術を幅広く学べる自動車サプライヤーのキャリアに引かれる。2019年コンチネンタル・ジャパンに入社。現在はエンジニアとして、電子制御ブレーキシステムの停車保持系機能開発に携わる
成長を加速させる3つの思考法
情報を鵜呑みにせず常に自分の目で何が正しいか確かめる
「今までは問題がなかった」という曖昧な情報のみで物事を判断しないことが重要。実際に、自分の目で確かめ、理解した上でたどり着いた考えが、物事を正しい方向へと進めるカギとなるはずです
人に質問するときは自分なりの仮説を持ちその答え合わせをする
最初から周囲に答えを求めるのではなく、まず行うべきは、文献やデータをもとに自分の考えをまとめること。インプットと質問を繰り返すことによって知識が深まり、自信がつき、成長を加速させます
コミュニケーションを最適化することで意思疎通の密度を高める
TPOに応じた最適なコミュニケーションの取り方によって、意思や情報の伝達スピード・正確性は変わります。文化や職種の違う多様なメンバーとうまく連携できれば、大きなミッションを成し遂げられます
幼い頃から知的好奇心旺盛だった私は理系の道へ進み、大学では物理学を専攻しました。4年時、大学院進学という半ば決まりきったルートに疑問を抱き、違う道を模索するため就職活動を決意。学んだことを活かしながら、自身の視野や可能性を広げたいと考えた時に興味を持ったのが、次世代モビリティ技術を深く学べる自動車サプライヤーでした。中でも、ドイツに本社を持ち、メーカーに依存しない独立系企業であるコンチネンタル・ジャパン(以下、コンチネンタル)は、最先端かつ独自性のある製品開発ができ、探究心を満たせる環境だと感じました。加えて、「J.DRIVE」という教育プログラムで、英語のほか、プログラミング言語・AI技術・自動運転技術など、自動車づくりに関するあらゆる知識を学べるのも入社の決め手の一つでした。
入社後、2年間にわたる教育期間を経て、自動運転向け電子制御ブレーキ関連の開発部署に配属されました。部品の機能・制御に関わるシステムの要件を決める要求解析やリリース前の試験実施など、モビリティ開発の入り口と出口をトータルで担うことがミッションです。
仕事に慣れてきた頃、私は大きな壁に直面しました。それは、単体でも困難なソフトウエアの不具合が、同時期に二つのプロジェクトで発生したこと。いずれも短期間のうちに原因を追究し、解決に導く必要がありました。
早急な問題解決のため、一つ目のプロジェクトでは、インド拠点のエンジニアと仕様や数値、各種データなどのあらゆる項目を確認。情報を正確に伝達できる対話でのコミュニケーションを繰り返し、原因を特定しました。
そして二つ目のプロジェクトでは、いくら調べてもデータ上の不備は見付からなかったため、過去のデータや文献を読みあさり、仮説立てと検証を重ねました。結果、自分の担当範囲外の箇所が影響した不具合だったことが判明し、関連部署へと状況報告した後、事態は解決。最終的には、内容も原因も異なる事象を、多くの人を巻き込み期間内に完遂することができました。
高品質なモビリティ技術を通して快適なドライブ体験を届ける
二つの不具合解消を同時にやり遂げた体験は、高いハードルを越える面白さと成長を実感させてくれました。また、言葉や文化の違うメンバーたちと等しく高い熱量で同じミッションを追いかけた経験によって、世界の同僚たちと信頼関係を深めていける喜びを知ることができました。国籍や職種を超えたメンバーとチームを成し、難局を乗り越える実感を味わえるのは、グローバル規模でビジネスを展開するコンチネンタルだからこそだと言えます。
国内外のあらゆる知見や視点を結集しながら、仕事に取り組む私たちは今、100年に一度と言われるモビリティ変革に挑んでいます。電気自動車の台頭や、自動運転の実用化、カーシェアリングの普及など、モビリティ技術が変わるさまを、自動車部品というコアな部分から感じ取ることができるのはサプライヤー特有の魅力です。
さらに日本国内に焦点を当てると、次世代技術の開発は、まだまだ発展の余地があります。新しいモビリティ社会を実現するうえで重要な点の一つが、日本特有の道路交通環境に即した高い安全基準をクリアすること。そのためには、クルマを運転する全ての人々が安心できる確かな安全性の確保が不可欠。自動車部品一つ一つの技術革新が必要とされています。
イノベーティブな開発は、画一的な視点や価値観からは、生み出されません。世界各国の技術者と協業し、試行錯誤を重ねられるコンチネンタルこそ、モビリティの未来を発展させるために最適の環境だと感じています。